予算委員会
- 2023年1月30日
通常国会は予算委員会が始まった。踏み込んだ質疑がある予算委の行方はいつも気になる。今回は特に注視したい。 岸田文雄首相は昨年12月以降、安全保障政策では反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有、エネルギー関係では原子力発電所の運転期間の延長と次世代革新炉の開発・建設による廃止原発の建て替え、そして
通常国会は予算委員会が始まった。踏み込んだ質疑がある予算委の行方はいつも気になる。今回は特に注視したい。 岸田文雄首相は昨年12月以降、安全保障政策では反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有、エネルギー関係では原子力発電所の運転期間の延長と次世代革新炉の開発・建設による廃止原発の建て替え、そして
北海道が一番暖かい―。全国の冬の室内温度の比較では北海道が最も暖かいとテレビで紹介されていた。屋内に常設の大きな暖房器具を置く習慣のない、本州の中央から西側では外気温とあまり変わらない室内で、厚着をしてこたつに入り背中を丸めて春を待つという。この間の大寒波は、さぞつらいに違いない。寒がりの道産子に
カナダの田舎まちでフリーマーケットを見たことがある。規模は30区画ほどで、出ている品も古着や雑貨品が多く、日本と変わらない。 しばらく見ていると、売り場で熱心に交渉している客の姿が多いのが目につく。いかにも怪しげな古い電気スタンドやつぼ、雑貨などをめぐって、熱心に情報を聞いている。
第168回芥川賞・直木賞の受賞作が19日に発表されたが、周囲はあまり盛り上がっておらず拍子抜けしている。両賞ともダブル受賞でインパクトが弱まったか。賞への関心が下がったとは思わないが昔よりも話題にならなくなった。書き入れ時の書店が受賞作家の過去作品を集めたコーナーを設けるなど一生懸命でも本屋に足を
40年以上も前の一本の電話のやりとりを覚えている。ラジオで北炭夕張新鉱のガス突出事故を知り、勤めていると聞いたことのある知人の安否を確かめるために取りあえず道内紙の夕張支局に電話をした。「お気の毒です」。返事は簡潔だった。1981年10月中旬のことだ。 NHK総合テレビ「北海道道」の「父ち
大寒が過ぎて、札幌では道端の雪山が日増しに高くなっている。新型コロナウイルスの感染者が道内で初確認されたのは1月28日。中国・武漢市在住の40代女性だった。そして道民の初確認は2月14日。連日、深夜の記者会見が続き、道庁が大混乱したことを思い出す。あれから3年の歳月が流れようとしている。
2022年末での各自治体の人口統計が公表され始めている。北海道なら苫小牧市を含め、ほとんどの自治体が減少だ。少子高齢化が進み、どうしたらこの人口減を止められるのか。自治体はあの手この手と知恵を絞るが、特効薬は見つかってはいない。それが人手不足にもつながっている。 そんな中で島根県内の離島「
手持ちの本をめくると「大人の七難」という言葉に出くわした。「はて?」とワード検索すると、「凹凸、影、色、乾く、下がる、見えにくい、おっくう」を表す言葉だと知った。化粧品メーカーが使う商品PRのためのキャッチコピー。「ピースでいこう」の言葉をつなげ、肌のトラブルだけでなく、気持ちや体力的な衰えを感じ
筆圧を掛けずに書くことができる万年筆。最近はインクの色の種類が絵の具並み、いやそれ以上に増えた。青一つ取っても複数あり、「波止場ブルー」「忘れな草ブルー」「深海」とすてきな名前まで付いている。 文字でも絵でも、かけば自然に濃淡が出来、使う紙の種類を変えれば色味やにじみが変化する。かくものを
記憶の仕組みが分からない。最近、何度か、記憶の不思議を思い知らされている。幼い頃に聴いた、いわゆる歌謡曲の旋律や詩が夢の中に突然聴こえて、それが長い時には数日、耳から離れない。 娯楽と言えば、真空管ラジオの世代。親たちの選んだ落語や浪曲を聴いていた。最も多かったのは歌番組だろう。島倉千代子
日本の鉄道開業150年だった昨年、JR苫小牧駅を大みそかに出発し、新函館北斗経由で東北地方へ向かった。同時期に似た行程の旅は、かつて営業していた夜行寝台特急「北斗星」に乗って行った11年前以来。2016年開業の北海道新幹線に6年越しで初めて乗った。津軽海峡の向こう4県先で目指す福島県へ進む間、とき
年明け、携帯電話にメールが届いた。「今年もよろしくお願いします」。20年以上前の職場の同僚からだ。年賀状ももらっていた。こちらからのはまだ届いていないようで、すぐに返信した。「頂いてから書いたので、遅くなってすみません」。すると「いつもは元日に届いていたので心配しましたよ」。年賀状に加えてメールも
いつもと同じ時間に起床し、同じようにテレビのスイッチを入れたが、何が映っているのか理解できない。わが家の阪神淡路大震災はそんなふうに始まった。画像は激しい揺れで倒壊した高架の高速道路だった。1995年1月17日早朝の大地震から、間もなく満28年になる。 改めて「理科年表」などを開く。地震発
性の多様性を象徴する色の組み合わせと知っている人は、どれほどいるのだろう。苫小牧市が今月のパートナーシップ制度運用開始を記念し、白鳥王子アイスアリーナの壁面を彩っているレインボーカラーのライトアップを目に、そう思った。市が同性カップルを公的に認める制度を取り入れたのは、性的少数者の存在を尊重する社
2023年が明けてから10日余り。取材先で企業トップらの年頭あいさつに接する機会が多い。新年の抱負を干支(えと)にちなんで述べるのはよくあるが、これも世相を反映しているのだろうか。この3年間共通しているが、だじゃれ系のあいさつを、じかに聞いていない。 かつて取材先で耳にしたのは、申(さる)
母の死の少し前、入所していた認知症の施設から「話し合いたいことがあります」と連絡があった。顧問の医師にも立ち会っていただいた。急激な食欲の落ち込みが続いているとの説明に、最期の日がもうそれほど遠くないと理解できた。母が延命措置を希望していたか、子どもは希望しているか。確認が行われた。 その
今年はどんな年になるだろう。 感染症、ロシアのウクライナ侵攻、物価高が続く中、何より望むのは戦争の終結。停戦は名ばかりでウクライナへの武器供与も拡大し続けており、国連は機能不全にある。ならば当事国の利益に関与しない第三者、知恵者が仲介して終結への端緒とできないだろうか。帝国主義的な行動を許
若い頃、記者のコラムで速度違反の取り締まりを「ねずみとり」と書いたことがある。後日、当時の某警察署副署長から、雑談の中でやんわり注意された。「取り締まりに引っ掛かったら誰もが面白くない。職場や家族、仲間うちの会話の中で、ねずみとりを使うのは構わない」。しかし、「コラムとはいえ、記事で使うのはどうか
パソコンが普及し始めた頃、年賀状をメールに変えようと考えた。しかし機械の立ち上げなどが面倒で、すぐはがきに戻った。元日に郵便受けから賀状を取り出し一枚一枚読むのが楽しみな世代だ。 メールの普及による賀状の販売枚数、配達枚数の減少は、関連のニュースで枕ことばのように扱われて、もう新味はない。
純文学から選ばれる芥川賞に対し、エンターテインメント小説に与えられる直木賞。今回はいつも以上にどの作品に決まるか注目している。江別市出身の千早茜さん(43)の長編「しろがねの葉」が候補に挙がっているからだ。最近知ったが千早さんとは中学と高校が一緒らしい。学生時代に触れるエッセーなどを読むと、漫画の
古い年が流れ去って、新しい年がやって来た。札幌でも雪の合間を縫って、ちぎれ雲が流れて初日の出も見えた。4年に1度の政治決戦、統一地方選の年が幕を開けた。 前回(2019年)の道知事選で38歳の若さで初当選した鈴木直道知事(41)。就任以来毎年、師走に色紙を渡し、その年を漢字一字で表現しても
さよなら三角また来て四角、四角は豆腐、豆腐は白い、白いはウサギ、ウサギは跳ねる―。今年の干支(えと)のウサギと聞くと、この言葉遊びを思い出す。子どもの頃、学校帰りにみんなで歌った。跳ねる―の後はノミだったり、カエルだったりと違いがあるらしいが、なぜか最後の「光るはおやじのはげ頭」は一緒だ。
テレビのニュース回顧番組に「彼」が見えた。ロシアの侵攻開始直後、泣きながら一人で避難するウクライナの少年。右手には紙袋。疲れた足を引きずりてくてくと歩いていた。孫と同じ世代が背負った困難に何度見ても胸が締め付けられた。無事に目的地に着けたか。家族とは会えたのか。 旧ソ連の崩壊は報道で目撃し
今年の元日に一年で実行できそうな目標をそれとなく立てた。本を何冊読もうか。道内各地の道の駅を何カ所回ろう。継続的な運動にチャレンジ。気が付けば今年は残り2日。目標は来年に持ち越せばいいと、こっそり自分に言い聞かせている。 越年と言えば国内外に目を転ずると、課題が山積みになっている。年が明け
誰の幸せにつながるのか。どのような利益をもたらすのか。ニュースを目にするたびによく考えるが、その答えは10カ月もたつのに何も見えてこない。 2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻。春に勃発した戦争は夏、秋が過ぎ、冬を迎えても一向に戦火は絶えない。ロシアの武器保有数は枯渇傾向との報道もあ
札幌冬季五輪の開かれた1972年のことを思い出す。50年前、今頃はテレビやラジオから、終日「町ができる 美しい町が」という壮大な歌詞の曲が流れ開幕まで秒読みの五輪を盛り上げていた。 スポーツの祭典の五輪と、鍛え上げた競技者らの力と技、都市の基盤整備と観光や商業の振興がごちゃ混ぜになった雰囲
日本漢字能力検定協会が先ごろ、多くの国民が選んだ今年一年を表す漢字を「戦」と発表した。ロシアによるウクライナへの侵攻や北朝鮮からのミサイル発射が続いていることを思えば当然か。 ちなみに記者は「黒」を選んだ。三つの黒が思い浮かんだからだ。一つ目の黒は「宗教と政界」。7月に起きた安倍晋三元首相
東北フリーブレイズはシーズン中、チームのバスで移動するのが基本という。18日までの第90回全日本アイスホッケー選手権では本拠地青森県八戸市をたち、約11時間かけて陸路を旅して会場の長野市に入り、3連勝で優勝した。 日本一を懸けたトーナメント戦の決勝では同じアジアリーグ勢の前回覇者、ひがし北
クリスマスで思い出すのは40代の頃の任地。近所の寺の住職がイブの夜、純日本風の僧衣姿で訪れた。右手に一升瓶、左手に大きなケーキの箱。その町の政治や行政、思い出などについてケーキをさかなに夜遅くまで話を伺った。 山あいの小さな町で生まれ育った。クリスマスの贈り物と言えば朝、赤や緑の厚紙製の長
「ビックリ!学級閉鎖」。苫小牧北光小学校6年1組の学 級新聞「スマイル」の記事だ。4月に土日を含め5日間、学級閉鎖になったときの気持ちをみんなにアンケートした。一番多かったのは「びっくり」で60%。「悲しい」「えー」が各8%、「うそっ」「やったー」「うれしい」が各4%。終わるときの気持ちは「