• 下 土器の破片や石斧の未製品も
    下 土器の破片や石斧の未製品も

       青は鉱物や岩石などの色を利用した石器や装飾品として見られます。美しい青色の岩石は出土地が限られているため、特定の産地から遠隔地まで交易によってもたらされていました。  平取町額平川流域で採れるアオトラ石は石斧の素材として多用されていて、市内の遺跡では製作途中のものも見られることから、素材を持

    • 2021年2月20日
  • 中 赤に自然への畏敬の念想起
    中 赤に自然への畏敬の念想起

       赤は古くからヒトが好んだ色です。太古より世界各地で装飾品や洞窟壁画、土器や衣服の彩色などに用いられています。血液の赤に連想される死と再生、魔よけとしての赤、警戒色、果実の成熟、太陽や火など、人間の英知では及ばない自然への畏敬の念を想起させる色です。  赤はベンガラや赤色漆、黒曜石、チャート、

    • 2021年2月19日
  • 上 遠隔地と交易で素材入手
    上 遠隔地と交易で素材入手

       苫小牧市美術博物館で企画展「総天然色!考古資料のあざやかな世界」が開催されている。色に視点を置き考古資料を紹介するという内容で、3月7日まで。同館の岩波連学芸員が3回にわたって解説する。 ◇  本展はこれまであまり着目されていない考古資料の色に焦点を当てた企画展となります。考古学という

    • 2021年2月18日