【4】川と芸術 作品に描かれた川の風景
- 2020年5月29日
本展最後のコーナーでは、苫小牧の川の風景や生き物を描いた芸術作品を標本や写真とともに展示している。その中から木版画と写真を展示したワッカナイ水源地について紹介したい。 ワッカナイ水源地は苫小牧川の上流部、王子製紙の社有地内にある。ワッカナイとはアイヌ語で「飲み水のあるところ」という意味で、
本展最後のコーナーでは、苫小牧の川の風景や生き物を描いた芸術作品を標本や写真とともに展示している。その中から木版画と写真を展示したワッカナイ水源地について紹介したい。 ワッカナイ水源地は苫小牧川の上流部、王子製紙の社有地内にある。ワッカナイとはアイヌ語で「飲み水のあるところ」という意味で、
20世紀初頭、生物学者の依頼を受け、研究のために鳥や獣を採集していた一人の人物が美々川のほとりに住んでいた。日本を代表する鳥獣採集家、折居彪二郎(おりいひょうじろう・1883~1970)。 折居の射撃や標本を作成する技術は非常に高く、当時の著名な鳥類学者の山階芳麿(やましなよしまろ・皇族)
川にすむ昆虫といえば、何を思い浮かべるだろう。ゲンゴロウやヤゴなどだろうか。最も多いと考えられているのは、カゲロウ、カワゲラ、トビケラの仲間(以下、川虫)だ。川虫は生態系の中で大変重要な役割を担っている。 川の生態系を支えるエネルギー源の一つが河畔林(かはんりん)の落ち葉である。苫小牧の上
苫小牧市美術博物館で企画展「水と生命」が6月21日まで開かれている。写真や模型、絵画などで、市内を流れる川やそこに生きる生命について紹介している。同館の江崎逸郎学芸員が4回にわたって解説する。 ◇ ◇ 本展のテーマを「川」に決めた理由の一つは、昨年、川をよく知る方に苫小牧