4 次世代につなぐ平和のバトン 広島訪問や朗読会で非核への思い強める
- 2022年8月17日
「見てください、自分の手を」―。終戦記念日の15日。苫小牧市民会館で開かれた平和祈念式典の「平和の誓い」で、凌雲中学校3年の寺谷仁翔(じんと)さん(14)はステージから参列者に呼び掛け、そして続けた。「熱線が町を襲い、一瞬でその手の皮膚が剝がれ、垂れ下がり、誰か分からなくなるほど顔は焼けただれまし
「見てください、自分の手を」―。終戦記念日の15日。苫小牧市民会館で開かれた平和祈念式典の「平和の誓い」で、凌雲中学校3年の寺谷仁翔(じんと)さん(14)はステージから参列者に呼び掛け、そして続けた。「熱線が町を襲い、一瞬でその手の皮膚が剝がれ、垂れ下がり、誰か分からなくなるほど顔は焼けただれまし
「子どもの頃の楽しい思い出なんて、一つもありません。私の青春は何だったのか」 核廃絶や恒久平和を願う苫小牧市非核平和都市条例の制定から20年の今年、市民らが企画し、王子町の私設文学館で10日に催した「子どもたちに戦争体験を語り継ぐ会」。谷口麗子さん(88)=市音羽町=は戦時の記憶をたぐり寄
「制定から20年たっても、みんなが一生懸命やってくれているのは、(制定)当時の市長として本当にありがたい」 7月、苫小牧の市民グループ「『非核平和都市条例』を考える会」が住吉コミセンで催した集会。招かれた鳥越忠行さん(82)=市花園町=の胸中には、今も条例を生かそうと活動する市民への感謝が
「広島原爆の日」の今月6日。苫小牧市文化交流センターで開かれている「ヒロシマ原爆資料展」には多くの市民の姿があった。 資料展は苫小牧の「非核平和都市条例」施行20年を記念し、市と被爆地・広島市が共催。広島平和記念資料館から借り受けた15点の被爆資料が展示された。 猛烈な熱風で溶け、