【下】 今につながるアイヌ文化 現代のイクパスイも展示
- 2020年6月4日
2020年は白老町にウポポイ(民族共生象徴空間)が開業する。ウポポイはアイヌ民族の言語や暮らし、歴史を展示する博物館やさまざまなプログラムが体験できる施設を擁するナショナルセンターである。昨年施行されたアイヌ政策推進法と合わせて、これまでのアイヌ文化に対する取り組みが大きく変わる節目の年となる。今
2020年は白老町にウポポイ(民族共生象徴空間)が開業する。ウポポイはアイヌ民族の言語や暮らし、歴史を展示する博物館やさまざまなプログラムが体験できる施設を擁するナショナルセンターである。昨年施行されたアイヌ政策推進法と合わせて、これまでのアイヌ文化に対する取り組みが大きく変わる節目の年となる。今
苫小牧市美術博物館では収蔵品展「イクパスイ―祈り捧(ささ)げるもの―」を6月21日まで開催している。同館の岩波連学芸員に展示について2回に分けて紹介してもらう。 ◇ ◇ イクパスイはアイヌの祭祀(さいし)具で、長さ30センチ幅3センチ程のへら状をしている。日本語に訳すとイ