(5)福島の親子を苫小牧に招く 市民団体ふくトマ石田英人代表(56)
- 2021年1月8日
東日本大震災による巨大津波の影響で、放射性物質の放出が起きた東京電力福島第1原発事故から1年4カ月後の2012年7月。苫小牧市北光町在住の石田英人さん(56)は市民有志らと共に、福島県の未就学児とその保護者を苫小牧に招いて自然体験などを楽しんでもらう保養活動に乗り出した。 手探りで始めた試
東日本大震災による巨大津波の影響で、放射性物質の放出が起きた東京電力福島第1原発事故から1年4カ月後の2012年7月。苫小牧市北光町在住の石田英人さん(56)は市民有志らと共に、福島県の未就学児とその保護者を苫小牧に招いて自然体験などを楽しんでもらう保養活動に乗り出した。 手探りで始めた試
苫小牧市末広町の浅井敏雄さん(82)は震災後の2011年6月、48年間過ごした宮城県石巻市を離れ、妻の貴恵子さん(81)と苫小牧へ移り住んだ。あの大地震と大津波が東北を襲った記憶を「思い出したくない」としながらも、今も夢で見るのは石巻で共に過ごした仲間たちとの思い出。「生きているのが奇跡。当時を思
青森県八戸市で三菱製紙、宮城県石巻市で日本製紙から設備管理などの業務を請け負い、製紙工場の操業を支えてきた松本鐵工所。震災では約80人の社員は全員無事だったが、津波で工場が打撃を受けた。当時社長だった松本紘昌会長(75)は10年前を振り返り、「災害があることを前提に企業経営をしなければ」と決意を新
2014年から定期的にフェリーを利用して東北の被災地で視察研修を行う苫小牧港開発。19年までに計14回開催し、延べ310人が参加した。「百聞は一見にしかず」との思いからスタートした事業は、同社の従業員だけではなく、地元企業や行政機関の職員も参加するなど、地域の防災意識向上に役立っている。
東日本大震災の発災から約2週間が経過した2011年4月1日。苫小牧市生活支援課に勤務していた杉岡隆弘さんは、危機管理室への異動辞令と同時に被災した宮城県山元町への派遣業務命令を受けた。 同町では2~8日までの7日間、避難所の夜間警備と支援物資の受け入れ業務を担当。震災直後のまちの様子を「至