• (9)相次ぐ閉校
惜別の思いばかりでなく
    (9)相次ぐ閉校 惜別の思いばかりでなく

       「今回で最後になります」―。安平、むかわ両町では、小中学校計5校が来年3月で閉校となるため、学校行事の取材に足を運ぶたびにこの言葉を聞き、記事にすることが多かった。  安平町の早来地区では来年春、胆振東部地震で被災した早来中学校の再建に合わせて小中一貫の義務教育学校「早来学園」が開校。これに

    • 2022年12月29日
  • (8)脱炭素
中小企業は変化に苦悩
    (8)脱炭素 中小企業は変化に苦悩

       「うちらは息でも止めればいいのかな」―。とある中小企業の関係者がこぼした言葉が心に残った。カーボンニュートラル(CN、温室効果ガスの排出ゼロ)関連の取材で、想定とは真逆の意見に虚を突かれたこともあるが、端的に本質を捉えていると感じた。  CN最大の目的は地球温暖化対策。国は2050年の脱炭素

    • 2022年12月23日
  • (7)市民文化ホール
建設に向け準備進む
    (7)市民文化ホール 建設に向け準備進む

       苫小牧市がPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式で、2026年3月に開設を目指す苫小牧市民ホール(仮称)。今年はその建設に向けた準備が進んだ1年だった。名称を苫小牧市民文化ホールとし、設計や建設、運営を担う特別目的会社「氷都とまこまいパートナーズ」と6月に事業契約を締結した。  市民文

    • 2022年12月21日
  • (6)行動制限がない行楽期
宿泊業界に明るい兆し
    (6)行動制限がない行楽期 宿泊業界に明るい兆し

       今年は3年ぶりに、新型コロナウイルス感染防止の行動制限のない夏や秋を過ごすことができた。道や苫小牧市は旅行需要の喚起や地域経済活性化のため、飲食店などで使えるクーポン券付きの「どうみん割」や「とまとま割」を展開。10月からは全国旅行支援も始まり、苦境を強いられてきた宿泊業界からは「まだ感染拡大状況

    • 2022年12月19日
  • (5) 戦争遺構を訪ねて
当時想像すると胸苦しく
    (5) 戦争遺構を訪ねて 当時想像すると胸苦しく

       太平洋戦争終結から77回目の終戦記念日を迎えようとしていた8月10日、厚真町在住で地域の戦争遺構を調査している乾哲也さん(50)に、苫小牧市静川に残るコンクリート製の防御施設「綱木(つなき)トーチカ」を案内してもらった。  きっかけは、先輩のひと言。「今度、苫小牧にある戦争遺構の取材に行くけ

    • 2022年12月16日
  • (3)性教育
命守る学びの充実を
    (3)性教育 命守る学びの充実を

       「子どもたちのリアルな性の話が、私たち大人に届かなくなってきている。子どもたちが力を付け、自ら正しい選択ができるようにしなければならない」  今年、市内の中学校や高校で性教育に携わる担当教員を集めた市主催の会議で、教育現場から上がった意見だ。参加者の多くは養護教諭。日ごろから、子どもたちが抱

    • 2022年12月14日
  • (2)映画の力
高齢者たちの撮影現場
    (2)映画の力 高齢者たちの撮影現場

       高齢者が西部劇の衣装を着て体を張った銃撃戦を演じる。会話劇が一転、歌に変わり、群舞が始まる―。11月27日に73歳で死去した映画監督の崔洋一さんをしのび、苫小牧市内で12月4日に開かれた追悼上映会。崔さんの応援を得て、むかわ町穂別の高齢者たちが作った映画第4作「赤い夕陽の爺yulie(ジュリー)」

    • 2022年12月13日
  • (1)3年ぶり
学校行事復活に喜び
    (1)3年ぶり 学校行事復活に喜び

       今年は一体何度、原稿の中に「3年ぶり」と書いただろうか。新型コロナウイルスと共存するウィズコロナの考え方が浸透する中、学校行事は学年ごとから全校一斉、中止から復活へとシフトした。教育現場にコロナ前の風景が取り戻されつつあることを喜びながらも、3年の重みを感じた1年だった。  今年度は保育園か

    • 2022年12月12日