変わらぬ環境に安ど 寒さの中での出合い
- 2024年12月6日
11月下旬、胆振の少し西側で森や川を友人と歩いた。普段から野生生物を一緒に観察する仲。友人が「林道にヒグマの痕跡があったが、野鳥の気配もありそう」と話すのにひかれ、案内してもらった。 遠くでカラたちが飛び交う姿が見えるほどに、林道を包み込む木々の葉は落ち、どこか寂しいが、「ヒグマ」という言
11月下旬、胆振の少し西側で森や川を友人と歩いた。普段から野生生物を一緒に観察する仲。友人が「林道にヒグマの痕跡があったが、野鳥の気配もありそう」と話すのにひかれ、案内してもらった。 遠くでカラたちが飛び交う姿が見えるほどに、林道を包み込む木々の葉は落ち、どこか寂しいが、「ヒグマ」という言
標高が高いところでは紅葉が進み、雪が観測されるようになる季節。平地でも木々の葉が少しずつ黄色やだいだい色に姿を変えていっています。胆振・日高地域の紅葉の見頃は10月中旬ごろからでしょうか。9月下旬に秋の走りを感じたく、樽前山の裾野を散策したときの話です。 久しぶりの森歩きで、まず感じたのは
毎年のように「今年の夏は暑い」と更新しているような北海道の夏。 そんな暑さもある中ですが、生き物探しはやめられず。とはいえ、暑い中の散策は体にこたえるので、始業前の早朝の散策がメイン。ある日の朝、その日は暑さも和らぎ、風も穏やかだったこともあり、海岸草原がある場所へ。散策の数日前は荒天だっ
モノトーンだった森が薄緑色へと変わり、どんどんと緑色が濃さを増していく。そんな変化に心躍らせています。季節の移ろいを感じるこの時期、野生動物にとっては不安が多い時期とも言えます。それは、命を繋ぐために重要な期間(繁殖時期)だから。 人間の子育ても多くの苦労がありますが、野生動物が自然界で命
新年度に入りましたが、引き続き執筆することとなりました。2カ月に1度を楽しみに待っていただけると幸いです。 すっかり雪が解け、久しぶりの土の匂い。木々の芽が少しずつ膨らむなど、さまざまな事象から春を感じることができますね。 野鳥には、一年中観察することのできる留鳥と呼ばれる種の他に
偶数月での連載コラムなので、2024年最初の記事です。本年も皆さんと紙面を通じてお会いでき、うれしい限りです。野鳥を通じて胆振・日高の魅力を引き続きお伝えしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。 1月に入りまとまった雪が降り、「除雪で疲れた」という方も多いでしょう。雪が
12月に入り、胆振・日高地方の平野部でも雪が降るようになってきましたね。除雪が必要になるような雪はこのコラムを書いている時はまだ降ってはいませんが、その時が来ることをドキドキで待つ読者も多いのではないでしょうか。 今回は、北海道が雪で覆われるようになる頃にやって来る渡り鳥をご紹介。渡り鳥と
前回のコラムでは「短い夏」と書きましたが、暑く長い夏だったのではないでしょうか。気温が高くなってきているせいもあるのか、サケやマスの遡上(そじょう)の数も年々減ってきているのだとか。毎年のように不漁というニュースを耳にしています。この時期のサケやマスは産卵をするために川へ戻って来るとされますが、そ
北海道の短い夏。ここ数年は毎年の恒例行事のごとく「今年は暑い」と言っているような。そんな暑い時期のバードウオッチングは、水がある場所かつ日没間際を狙って行動しています。今回は厚真町の海岸線を歩いたときのお話です。 太陽が沈みかけ、きれいなら夕焼けを見ながらの散策。お目当ての野鳥はシギやチド
「いぶり・ひだかで鳥発見!」を連載させてもらう日本野鳥の会苫小牧支部で副支部長を務めている小林誠です。バードウオッチングを始めて約10年。これまでに200種近い野鳥を胆振・日高で観察してきました。そんな私のこの連載を通じて、バードウオッチングが身近なものになればよいなと思っています。 早速