11 母校の名前残したい 思い詰まったスイーツ
- 2023年12月27日
この秋、むかわ町の穂別高校生が地元特産品のカボチャを使ったスイーツを考案した。10月上旬に札幌市内で開かれた高校生チャレンジグルメコンテストinHOKKAIDOでは2品エントリーし、クッキーが「味の匠賞」に選ばれた。その裏側にあったのは単なるお菓子づくりではなく、地域や母校への思いだった。
この秋、むかわ町の穂別高校生が地元特産品のカボチャを使ったスイーツを考案した。10月上旬に札幌市内で開かれた高校生チャレンジグルメコンテストinHOKKAIDOでは2品エントリーし、クッキーが「味の匠賞」に選ばれた。その裏側にあったのは単なるお菓子づくりではなく、地域や母校への思いだった。
白老町内各地で展開される芸術祭「ルーツ&アーツしらおい―白老文化芸術共創」は今年、3年目の取り組みを終えた。驚かされたのはアート展示の一部が町民有志の手で保存、継承されていくのを目の当たりにしたからだ。同祭が掲げる「共創」の芽生えを見る思いがした特別な年だった。 芸術祭は、日本の美や文化を
千葉県に住む知人から「苫小牧(とまこまき)ナンバー見たよ」とラインでメッセージが届いた。読み方の誤りはともかく、今秋からの自分の勤務地を認知してもらえているのがうれしかった。 先日、苫小牧自動車販売店協会を取材する機会があり、そこでご当地ナンバープレートの普及が話題になっていたのを思い出し
電子版の読者をいかに拡大するか試行錯誤した1年だった。担当を任され、思い描いたうちの1割ほどしか実現できなかったが、紙面では伝え切れない地域の情報を動画で発信することに注力。弊社では前例のなかったことに挑戦し続けた1年だった。 紙面と電子版の連動企画として、苫小牧市内で文化活動に励む人たち
9月2、3両日、苫小牧港・西港北埠頭(ふとう)キラキラ公園で音楽やアート、食をテーマにした複合型イベント「TOMAKOMAI MIRAI FEST(トマコマイミライフェスト)2023」(苫小牧観光協会主催)が開かれた。会場には燃料電池車がお目見えし、音楽ライブの電源確保やVIP(高額チケット購入者
今年5月、10年近く担当したスポーツ部から報道部の政治経済班に部署異動した。慌ててスーツを買い、ネクタイの締め方を確認し、履き慣れない革靴に悪戦苦闘しながら、生まれ育った苫小牧市の姿を新たな側面から探る旅が始まった。 ストライク、ドリブル、アイシング、レシーブ―。スポーツ用語や競技ルールは
胆振東部地震から5年の今年、被災地の現状を知ってもらう連載「胆振東部地震から5年 今を伝える」の取材に参加した。同地震が起きた9月6日には、山腹崩壊で19人が亡くなった厚真町吉野地区に設けられた献花台近くで遺族や町民に話を聞いた。 献花台の脇に報道関係者が大勢集まり、訪れた人を囲んで質問す
ゴールデンウイーク直後の5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた。感染の危険度が急に下がったわけではない。それでも地域を彩るイベントなどは今やほぼ完全に復活。お盆や年末年始の帰省ラッシュを含め、コロナ禍前の日常が戻って来た。 5
5月、日ごろから取材などで何かとお世話になっている苫小牧市泉町の池野京子さん(85)から電話を受けた。1月に本紙に掲載された「受け継ぐ平和」という作文を書いた苫小牧東中学校3年生の渋谷ゆうなさんに会いたいので、力を貸してほしい―という内容だった。 池野さんは終戦直後、満州敦化(現・中国吉林
46年前に厚真町で起きたひき逃げ事件を取材することになった。当時、宮城県から出稼ぎに来ていた40代男性が車にはねられ、亡くなった事件。父を失った娘=同県在住=が父の最期となった場所で手を合わせたい―と自身の還暦を機に初めて現地に行こうと決意し情報を探す中、関係者から記者の元に相談があった。
東京都八王子市でのこども研修事業、同市の伝統芸能「車人形」の苫小牧公演、桑都(そうと)と呼ばれた歴史に触れるカイコの繭を使ったワークショップ(WS)、八王子千人同心の取材―。今年は八王子尽くしの1年。個人的には驚きと懐かしさ、新鮮さが込み上げた1年だった。 12年前、18歳だった私は大学入