⑤ロボットとのコミュニケーション 『ロボビー』2010年(北海道大学大学院情報科学研究院ヒューマンコンピュータインタラクション研究室蔵)
- 2020年8月11日
現代において、ロボットは人間の生活の場にも登場しつつある。実用的なロボットやペットのように愛玩するためのそれとは異なる、人間社会に自然に溶け込むようなロボットの実現はいかにして可能だろうか。ロボットが単に業務を遂行するだけではなく、人間社会に参加した際には、どのようなコミュニケーション能力が必要と
現代において、ロボットは人間の生活の場にも登場しつつある。実用的なロボットやペットのように愛玩するためのそれとは異なる、人間社会に自然に溶け込むようなロボットの実現はいかにして可能だろうか。ロボットが単に業務を遂行するだけではなく、人間社会に参加した際には、どのようなコミュニケーション能力が必要と
彫刻家として活躍する一方、映画「ゴジラ」を皮切りに特撮美術の分野で活動を始めた成田亨(1929―2002)は、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」というウルトラシリーズ初期3作(1966―68)において、ヒーロー、怪獣、宇宙人、メカなどのデザインを手掛け、その造形的な基礎を作り上げた。
「ロボット」という言葉が誕生した20世紀初頭は、科学技術の発展によって社会や価値観が大幅に刷新される時代の転換期であった。機械の美を称賛した未来派をはじめ、人工の身体をモチーフに、その解体と再構成によるフェティッシュな表現を展開したシュルレアリスムなど、前衛芸術の旗手たちによって、機械と身体を組み
未来都市の建築群、労働者と資本家の対立、革命蜂起などが独自の映像美によって描かれたフリッツ・ラング監督の映画『メトロポリス』(1927年)。流線型の女性ヒューマノイド「マリア」をはじめ、その革新的なビジュアルは大きな話題を呼び、以後のSF映画のみならず建築、デザインにも多大な影響を与えた。
苫小牧市美術博物館で、特別展「生誕100年―ロボットと芸術~越境するヒューマノイド」が開かれている。人型ロボットが科学と芸術、そして大衆文化に与えた影響について紹介している。同館学芸員の細矢久人さん、大谷明子さんが5回にわたり展示を紹介する。 ◇ ◇ ぴかぴかと光る丸い目、アンテ