• 〈10〉 「白老の未来の景色、新しい伝統を共創する」
    〈10〉 「白老の未来の景色、新しい伝統を共創する」

       町の魅力発信や着地型観光メニュー、移住定住政策や教育福祉の振興、アイヌ文化の理解普及、空き店舗対策、地域コミュニティーの再生、集落対策や関係人口の拡大―。そうした課題への打開策に多くの市町村が悩みを抱えている。それらは、文化活動が得意とする課題だと私は考える。どれをとっても人の心を動かすことが大切

    • 2019年11月22日
  • 〈9〉 意志無き「多文化共生の実現」はいらない
    〈9〉 意志無き「多文化共生の実現」はいらない

       白老町は、民族共生象徴空間(ウポポイ)が開業する来春以降の文化政策について、いかなる方針を考えているのか。行政や町議会は地域資源を活用した各事業や町内周遊など地元の魅力発信にどれだけ具体的に施策を実行していくのだろう。  白老町の「ひとまちしごと創生総合戦略」の中に、「多文化共生社会の実現」

    • 2019年11月8日
  • 〈8〉 「共生の方法」を考え続けること
    〈8〉 「共生の方法」を考え続けること

       ユネスコ総会で採択された「文化的多様性に対する世界宣言」の一節、『文化とは、特定の社会または社会集団に特有の、精神的、物質的、知的、感情的特徴を合わせたものであり、また、文化とは、芸術・文学だけではなく、生活様式、共生の方法、価値観、伝統及び信仰も含むものである』。その中にある”共生の

    • 2019年10月25日
  • 〈7〉 土地の文化は「博物館の外」に息づいている
    〈7〉 土地の文化は「博物館の外」に息づいている

       来春白老町に開館する国立アイヌ民族博物館には100万人が訪れるそうだ。正確には100万人「呼び込みたい」そうだ、と言うべきか。来訪者の関心興味、学びや教養、修学旅行生や社員研修、旅行客がたくさんの国と地域から北海道・胆振圏を訪れる際には、同博物館はきっと旅を有意義なものにする一コースになり得るだろ

    • 2019年10月11日
  • 〈6〉 第三者との「関わり」から生まれる地域の未来
    〈6〉 第三者との「関わり」から生まれる地域の未来

       この9月に地域資源を活用した「町内回遊・周遊」の新しい試みとして、白老町内で約10の文化芸術プログラムを15カ所以上の「場」で開催した。格好良く言うと「白老アートツーリズム」または「アートで巡る白老」とでも言えよう。  各プログラムの方向性や規模は多岐にわたるが、いずれも地域資源と芸術家との

    • 2019年9月27日