▷5 民族の誇り尊重する社会へ 苫小牧駒沢大学 岡田路明客員教授
- 2020年7月10日
ウポポイは、昨年5月に施行されたアイヌ施策推進法を具現化する施設だ。新法はアイヌ民族を先住民族として法的に位置付け、民族の誇りが尊重される社会の実現をうたっている。ウポポイが誇りや尊厳の回復につながる場になってほしいと切に願う。 ウポポイは、施設や野外を含めて全体が博物館という見方ができる
ウポポイは、昨年5月に施行されたアイヌ施策推進法を具現化する施設だ。新法はアイヌ民族を先住民族として法的に位置付け、民族の誇りが尊重される社会の実現をうたっている。ウポポイが誇りや尊厳の回復につながる場になってほしいと切に願う。 ウポポイは、施設や野外を含めて全体が博物館という見方ができる
新型コロナの影響で遅れていたウポポイ開業がいよいよ間近に迫り、やっとここまで来たというのが実感だ。白老観光協会は、町の指定管理者として運営する観光インフォメーションセンターを拠点に、ウポポイを生かした観光振興に努めたい。食やアイヌ文化、自然など地域資源を活用した新たな体験メニューをつくったり、いず
白老町の人口減少が急速に進んでいる。若者は都会へと流出しており、このままだとまちが活力を失い、機能しなくなってしまうのでは―と心配している。こうした中で、ウポポイが地元で開業するのは非常に明るい話題だ。ウポポイ見学で多くの観光客が白老を訪れることが予想され、このチャンスを十分に生かすべきだと考える
われわれ商工会はウポポイを地域経済の活性化に生かしたいと考えており、開業が近づくにつれ、期待感は高まるばかりだ。4日の土曜と5日の日曜日、町が開設した駅北観光商業ゾーンの観光インフォメーションセンターが人でにぎわっていた。駐車場の車を見ると、札幌ナンバーが目立った。ウポポイに近い大町商店街では、席
かつてアイヌ民族のコタンがあった白老は、アイヌ文化と深い関わりのあるまちだ。町としても文化振興に取り組んできたが、アイヌ民族の尊厳回復、文化復興のナショナルセンターが白老に誕生したことは誠に喜ばしい。日本の先住民族について白老から世界へ発信する拠点ができたという意味でも、このまちにとって千載一遇の