(下)次世代にどう伝える 問われる地域の役割
- 2023年8月18日
「ゴーン、ゴーン」 終戦記念日の15日正午すぎ、苫小牧市ウトナイ南の真宗大谷派不退寺の境内に何度も重厚な鐘の音が鳴り響いた。 1945年8月15日、昭和天皇が詔書を読み上げる玉音(ぎょくおん)放送が流れた時間に合わせ、地域の家族連れや高齢者ら約50人が次々と撞木(しゅもく)で鐘を突
「ゴーン、ゴーン」 終戦記念日の15日正午すぎ、苫小牧市ウトナイ南の真宗大谷派不退寺の境内に何度も重厚な鐘の音が鳴り響いた。 1945年8月15日、昭和天皇が詔書を読み上げる玉音(ぎょくおん)放送が流れた時間に合わせ、地域の家族連れや高齢者ら約50人が次々と撞木(しゅもく)で鐘を突
苫小牧市民活動センターで7月30日に行われた、戦争と平和をテーマにした市民団体主催の集会「平和のつどい」。中高年の市民らに交じり、苫小牧東中学校3年生の渋谷ゆうなさん(15)の姿があった。終戦後の満州・敦化(現中国吉林省)の日満パルプ製造敦化工場で起きた集団自決事件の生存者、池野京子さん(85)=
「世界で戦争がなくならない中、私たちに何ができるのかを考え続けることを通し、平和のバトンをつないでいきたい」 苫小牧市の中学生広島派遣事業で7月、被爆証言者の豊永恵三郎さん(87)=広島市=の話を聴いた沼ノ端中学校3年生の海沼来伽(らいか)さん(14)は、市民会館で15日に行われた市主催の