• 子どものための 選定図書 「文豪中学生日記」 (7) 〔中学生向け〕 著・小手鞠るい
    子どものための 選定図書 「文豪中学生日記」 (7) 〔中学生向け〕 著・小手鞠るい

       三度の飯より「書くこと」が好きなハルキ。得意な教科は国語のみだが、文芸部の部長として周囲の信頼も厚く、中学校生活を楽しく過ごしていた。中学2年の冬休み、新しい年の新しい一日に、何か新しいことを始めたいと思い、1年間日記を書くことにした。  そんな2月のある日、インターネットで調べものをしてい

    • 2022年8月12日
  • 子どものための 選定図書 「よみがえれ、マンモス!  近畿大学マンモス 復活プロジェクト」 (6) 〔小学校高学年向け〕 文・令丈ヒロ子 絵・深川直美
    子どものための 選定図書 「よみがえれ、マンモス!  近畿大学マンモス 復活プロジェクト」 (6) 〔小学校高学年向け〕 文・令丈ヒロ子 絵・深川直美

       大きな牙と長い鼻を持った、ゾウに似た生き物で、大昔に絶滅したマンモスという生き物を知っていますか? もし絶滅したマンモスを現代によみがえらせることができたら、その技術は、今地球上から絶滅しそうな生き物を救うことにつながるかもしれません。  そんな夢のような話を実現させるべく、細胞培養やゲノム

    • 2022年8月11日
  • 子どものための 選定図書 「ひまりのすてき時間割」 (5) 〔小学校高学年向け〕 作・井嶋敦子 絵・丸山ゆき
    子どものための 選定図書 「ひまりのすてき時間割」 (5) 〔小学校高学年向け〕 作・井嶋敦子 絵・丸山ゆき

       ひまりは、注意欠陥・多動性障害(ADHD)という特性を持つ女の子。明るく、みんなを笑わせることが大好きで、やりたいことを見つけると夢中で突っ走る元気いっぱいの小学生。5年生までは、忘れ物一番、ケアレスミス一番、けんかっ早いの一番という毎日でも、笑って接してくれた担任の先生たち。ところが、6年生にな

    • 2022年8月10日
  • 子どものための 選定図書 「おれは女の子だ」 (4) 〔小学校中学年向け〕 作・本田久作 絵・市居みか
    子どものための 選定図書 「おれは女の子だ」 (4) 〔小学校中学年向け〕 作・本田久作 絵・市居みか

       「友達の気持ちが分からない!」。そんな時はありませんか? 「何であの子は泣いているんだろう」「どうしてあの子は、これが好きなんだろう…」。その時、あなたはどうしますか? 相手の気持ちを理解しようとしますか? それとも、どうせ分からないのだからと諦めますか?  このお話の主人公、

    • 2022年8月9日
  • 子どものための 選定図書 「ぼくんちのねこのはなし」 (3) 〔小学校中学年向け     〕 作・いとうみく 絵・祖敷大輔
    子どものための 選定図書 「ぼくんちのねこのはなし」 (3) 〔小学校中学年向け     〕 作・いとうみく 絵・祖敷大輔

       仕事で離れて暮らすお父さん、毎日忙しいお母さん、小学4年生の一真、そして一緒に暮らすことらのお話。ことらは16歳。人間でいうと80歳のおじいちゃん猫。今までは机やたんすの高い所がことらのお気に入り。でも、最近は乗らなくなった。さらにご飯も食べなくなった。  ある日一真が学校から帰ると、お母さ

    • 2022年8月8日
  • 子どものための 選定図書 〔小学校低学年向け〕 (2) 「せんそうがやってきた日」 作・ニコラ・デイビス 絵・レベッカ・コッブ 訳・長友恵子
    子どものための 選定図書 〔小学校低学年向け〕 (2) 「せんそうがやってきた日」 作・ニコラ・デイビス 絵・レベッカ・コッブ 訳・長友恵子

       今もまだウクライナとロシアの間では、戦争が続いています。ニュースなどを見て、「もし、日本でも戦争が起こったらどうなるの?」と、不安に思う子もいるのではないでしょうか。  戦争によって国を追われた難民の半分以上は子供だそうです。家族や学校生活を奪われた上に、避難した国で受け入れてもらえなかった

    • 2022年8月6日
  • 子どものための 選定図書(1) 〔小学校低学年向け〕 「ねむろんろん」 文・村中李衣 絵・こしだミカ
    子どものための 選定図書(1) 〔小学校低学年向け〕 「ねむろんろん」 文・村中李衣 絵・こしだミカ

       皆さんは、「根室」というまちを知っていますか。タンチョウヅルが子育てをする風蓮湖、朝焼けに銀色に光るサンマ、海から揚げた昆布を干す人たち…。北海道の東の端にあり、皆さんが住んでいる苫小牧市と同じく、海に面しているまちです。  この「ねむろんろん」という本は、根室でよく取れている

    • 2022年8月5日
  • (11) 「拝啓パンクスノットデッドさま」 作・石川宏千花 〔中学生向け〕
    (11) 「拝啓パンクスノットデッドさま」 作・石川宏千花 〔中学生向け〕

       パンクロックが生きがいの兄弟(高1と中2)の物語。兄弟2人だけでの生活、兄のアルバイト、バンド仲間の大学生や親代わりの男性との関わりなど、「ふつうの」中学生にとっては異次元の世界かもしれません。  ですが、ようやく実現した自分たちのバンドの発表会で、「寿命が半分になってもいいから1秒でも長く

    • 2021年7月24日
  • (10) 「赤毛証明」 著・光丘真理 〔中学生向け〕
    (10) 「赤毛証明」 著・光丘真理 〔中学生向け〕

       私立の中高一貫校に通う中学1年生の堀内めぐは、生まれつき髪の毛が赤茶色だ。毎朝校門で行われる頭髪色素チェックで先生に注意され、「生まれつきです」と答える問答を行うのが嫌で、生まれつきの証明をもらうことにした。  すると生徒手帳に『赤毛証明』と書かれた大きな印を赤で押された。それは「あなたは普

    • 2021年7月23日
  • (8)「あおいの世界」 著・花里真希 小学校高学年向け
    (8)「あおいの世界」 著・花里真希 小学校高学年向け

       「なんとかなる」という言葉を聞いたら、どんな感じがしますか。エールのようだ、適当だなあ…など、さまざまな感じ方があると思います。この本にたびたび出てくるこの言葉。主人公あおいは初め、母からのこの言葉が苦手でした。  ある経験から「普通でいたい」と願うあおいは、カナダに引っ越すこ

    • 2021年7月21日
  • (7) 「アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士」 著・おおぎやなぎちか 絵・江頭大樹 小学校高学年向け
    (7) 「アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士」 著・おおぎやなぎちか 絵・江頭大樹 小学校高学年向け

       「アテルイ」は、奈良時代後期から平安時代にかけて現在の東北地方に暮らしていたエミシの長(おさ)だ。幼い頃母を亡くし、父に疎まれ村から逃げ出す。  たどり着いた村で出会った巫女(みこ)の家族に救われたアテルイは、10歳になる頃には弓の名手となっていた。ある日、狩りでキジをしとめた際に都の子ども

    • 2021年7月17日
  • (6) 「ごいっしょさん」  ・松本聰美 絵・佐藤真紀子 小学校中学年向け
    (6) 「ごいっしょさん」  ・松本聰美 絵・佐藤真紀子 小学校中学年向け

       友達とけんかをして謝りたい時、虫歯が痛くて歯医者さんに行かなければならない時、習い事の進級試験の時…1人で頑張らなければならない時に、「誰かがそばについていてくれたらなぁ」と思った経験はありませんか?  妖怪が大好きな関くんは、大きな手術を控えたクラスメートを励ますために〈ごい

    • 2021年7月16日
  • (4) 「犬たちよ、今、助けに行くからね」 文・沢田俊子 小学校中学年向け
    (4) 「犬たちよ、今、助けに行くからね」 文・沢田俊子 小学校中学年向け

       表紙になっている犬の、心の叫びが聞こえますか?  この本は、犬の命を守り続ける金本聡子さんの活動をまとめたノンフィクションです。  世の中には、一部の身勝手な人間により、捨てられたり傷つけられたりする犬が、たくさんいます。金本さんは、そんな犬たちを保護し、心や体を癒やした後、心ある飼い

    • 2021年7月14日
  • (3) 「きみのげんきをマモルンジャー!」 作・よしむらあきこ 小学校低学年向け
    (3) 「きみのげんきをマモルンジャー!」 作・よしむらあきこ 小学校低学年向け

       毎日マスクをして過ごすことが当たり前になり、しっかりとした手洗いが大人から子どもにまで常識となりましたね。  私たちには、体の外から防ぐ・守るほかに、もともと素晴らしい機能が備わっているということを知っていますか? それを分かりやすく教えてくれるのが「きみのげんきをマモルンジャー!」という絵

    • 2021年7月12日
  • (2) 「さくららら」 文・升井純子 写真・小寺卓矢 小学校低学年向け
    (2) 「さくららら」 文・升井純子 写真・小寺卓矢 小学校低学年向け

       「わたしがさく日は わたしがきめる」  寒い寒い、北海道の厳しい冬を越えて、ゆっくりゆっくり春に向かって成長し、花を咲かせる準備をする桜。北海道の北部で咲く「千島桜」という桜の物語。  みんなが知っている桜とは違うかもしれないけれど、「これがわたし」という言葉に何だか心を打たれます。冬

    • 2021年7月10日
  • (1) 「とどけ、サルハシ!」 作・葦原かも 絵・石川えりこ 小学校低学年向け
    (1) 「とどけ、サルハシ!」 作・葦原かも 絵・石川えりこ 小学校低学年向け

       図工の時間、りょうは友達の絵に絵の具を垂らしてしまった。わざとじゃないのに。謝ろうとするも、言葉が出てこず、先生にもとがめられる。りょうは校庭へ飛び出し、鉄棒にぶら下がっていた。そこへ、突然テナガザルが現れ、サルハシを貸してもらうことに。サルハシには不思議な力があって…。  こ

    • 2021年7月9日
  • 苫小牧 子どものための選定図書 〔9〕
【中学生向け】 「ふるさとって呼んでもいいですか」 著 ナディ/解説 山口元一
    苫小牧 子どものための選定図書 〔9〕 【中学生向け】 「ふるさとって呼んでもいいですか」 著 ナディ/解説 山口元一

       ふるさとと聞いて、皆さんが思い浮かべる場所はどこだろうか?  イランで生まれたが6歳で「移民」となり、20年以上も日本に住んでいるナディにとって、そこに「なつかしさ」を感じることはできないと言う。一方で、幾つになっても日本人からは「外国人」扱いされる。彼女のふるさとは一体どこなのか&hell

    • 2020年8月3日
  • 【中学生向け】 「十四歳日和」 著 水野瑠見
    【中学生向け】 「十四歳日和」 著 水野瑠見

       誰にも等しく訪れる「十四歳」という1年間。この1年間に人々は、友情、恋、将来の夢、勉強などさまざまなことに悩んだ結果、何物にも代えがたい経験を手にします。悩んでいるのはあなただけではありません。30人の生徒がいれば30通りの悩みがあるのです。  この本に登場する4人の主人公たちも、友達と意見

    • 2020年8月3日
  • 〔8〕選定図書
    〔8〕選定図書

       【中学生向け】 「わたしが障害者じゃなくなる日~難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた」 著 海老原宏美  この本の著者、海老原宏美さんは脊髄性筋萎縮症という病気で車いすが無いと生活できません。誰かの助けが無いと階段を上ることができず、重度障害者と呼ばれています。

    • 2020年7月29日
  • 〔7〕選定図書
    〔7〕選定図書

       【中学生向け】 「戦場の秘密図書館 ~シリアに残された希望~」 作 マイク・トムソン/編訳 小国綾子  シリアという国について私たちが知る機会は少ない。でもこの本で内戦のきっかけや情勢がよく分かる。ダマラは町を包囲され、医薬品や食料の供給さえされない。そんな状況下で若者たち

    • 2020年7月27日
  • 〔6〕選定図書
    〔6〕選定図書

       【小学校高学年向け】 「トクベツな日」 作 白矢三恵/絵 スカイエマ  皆さんは、何か悩み事がありますか。誰にも言えない悩み事を抱えて、「こんなに悩んでいるのは自分だけなのではないか」と苦しんでいる人もいるかもしれませんね。  この本の登場人物たちも、それぞれ誰にも言えない

    • 2020年7月22日
  • 〔5〕選定図書
    〔5〕選定図書

       【小学校高学年向け】 「プラスチック・プラネット 今、プラスチックが地球をおおっている」 著 ジョージア・アムソン/訳 大山泉  最近、お菓子の包装が紙パッケージになっているものがあるのを知っていますか? 今、プラスチックのごみが大きな問題になっています。  この本は

    • 2020年7月20日
  • 苫小牧 子どものための選定図書 【小学校低学年向け】 
「字のないはがき」 原作 向田邦子/文 角田光代/絵 西加奈子 〔2〕
    苫小牧 子どものための選定図書 【小学校低学年向け】 「字のないはがき」 原作 向田邦子/文 角田光代/絵 西加奈子 〔2〕

       原作は、戦争時代の故・向田邦子さんが家族との思い出をつづったエッセー「眠る杯」。戦渦に巻き込まれ、多くの子どもたちが、学童疎開を強いられました。爆弾は飛んで来ないけれど、つらく、寂しい田舎での生活です。  向田さんの妹は、文字も書けないくらい幼かったのに、家族と離れ、遠い田舎へ行きました。自

    • 2020年7月8日
  • 【小学校低学年向け】 「ひみつのビクビク」 作 フランチェスカ・サンナ/訳 なかがわちひろ
    【小学校低学年向け】 「ひみつのビクビク」 作 フランチェスカ・サンナ/訳 なかがわちひろ

       「あ!私も、同じ」  新しい学校に行った時、知らない場所で待ち合わせをする時、初めて会う人と話す時、外国の方に声を掛けられた時、「ビクビク」は急に大きくなって、心を苦しくさせてきます。  この絵本を読むと、言葉も通じない外国に引っ越してきた女の子が、不安な気持ち「ビクビク」に押しつぶさ

    • 2020年7月8日
  • 〔1〕苫小牧 子どものための選定図書
    〔1〕苫小牧 子どものための選定図書

       子どもたちに読んでほしい本として、苫小牧市教育研究会学校図書館教育研究部会が選定した「2020年度苫小牧子どものための選定図書」。今年度新たに加わった20冊の中から18冊を同部の会員が紹介する。(毎週月、水曜日に掲載します) 【小学校低学年向け】 「まいごのしにがみ」 作 いとう

    • 2020年7月6日