(4)水 湿原保つ美々川
- 2021年11月6日
ウトナイ湖に流入している川は、美々川、オタルマップ川、勇払川の三つ。このうち美々川は、新千歳空港北東の丘陵の湧き水を源とし、美沢川、ペンケナイ川、パンケナイ川などの支川と合流して湿原を形成しながらウトナイ湖に注いでいる。美々川は道央圏において、昔の湿原の姿をとどめる唯一といってもよい川だ。
ウトナイ湖に流入している川は、美々川、オタルマップ川、勇払川の三つ。このうち美々川は、新千歳空港北東の丘陵の湧き水を源とし、美沢川、ペンケナイ川、パンケナイ川などの支川と合流して湿原を形成しながらウトナイ湖に注いでいる。美々川は道央圏において、昔の湿原の姿をとどめる唯一といってもよい川だ。
ウトナイ湖には何種類の昆虫がいるのだろうか。約40年前の調査報告書によると、3000種類を優に超える昆虫が記録されている。 春から夏にかけて、ウトナイ湖の観察路ではさまざまな昆虫に出合える。早春には目玉模様が鮮やかなクジャクチョウ、夏には緑や青の光沢が美しいシジミチョウの仲間が飛び、ホザキ
ウトナイ湖には春から夏にかけてさまざまな植物が花を咲かせる。早春は林床のナニワズの黄色の花が褐色の森に春の訪れを知らせ、新緑の季節にはスミレの仲間やフデリンドウ、ユキザサなどかれんな花が一気に咲く。初夏から夏にかけては一年で最も花が多く、湖面には無数のコウホネの黄色い花が点在し、ホザキシモツケが湖
苫小牧市美術博物館は12月12日まで、企画展「ラムサール条約登録30年 ウトナイ湖 うつりゆく自然とその未来」を開いている。同館の江崎逸郎学芸員が展示にちなみ、ウトナイ湖の豊かな自然環境とその変化について4回にわたって解説する。 ◇ ラムサール条約は、正式な名称を「特に水鳥の生息地と