⑩ 粘り強さ身に付いた 試練の中で得たもの大きい 苫小牧総合経済高バドミントン部 永沼叶希
- 2021年3月31日
新型コロナウイルスの猛威は多くの高校生が目標とする全国総合体育大会(インターハイ)を中止に追い込んだ。苫小牧総合経済高バドミントン部で主将を務めた永沼叶希=ながぬま・かなき=(18)はインターハイ苫小牧地区予選中止が決まり、昨年7月で引退した。今は「3年間やってきたことは無駄にはならない」と思って
新型コロナウイルスの猛威は多くの高校生が目標とする全国総合体育大会(インターハイ)を中止に追い込んだ。苫小牧総合経済高バドミントン部で主将を務めた永沼叶希=ながぬま・かなき=(18)はインターハイ苫小牧地区予選中止が決まり、昨年7月で引退した。今は「3年間やってきたことは無駄にはならない」と思って
苫小牧中央高サッカー部の坂本准之介=さかもと・じゅんのすけ=(18)は高校部活動を引退してもなお心残りがあった。昨年の全国選手権道予選切符をすんでのところで逃したからだ。その悔しさから進学を決意し、4月に北洋大へと名称変更する苫小牧駒沢大に入学する。「大学ではチームの主力になりたい」と抱負を口にし
苫小牧西高弓道部の岩本七海(18)=いわもと・ななみ=は高校3年間で弓道に打ち込み、3年時に主将を務めた。この4月、苫小牧看護専門学校に進学して看護師を目指す。部活動経験を通じて「新たなチャレンジの中で失敗と向き合ってきた経験を卒業後も生かしていきたい」と抱負を語った。 小学校で少年野球、
白老東高野球部の横山勇覇=よこやま・ゆうは=(18)は3年間、少人数で公式戦に単独出場できない胆振地方の他校と合同チームをつくりながら各大会に挑んできた。一昨年秋の室蘭支部大会では伊達とチームを結成し、主将兼遊撃手として奮闘。卒業が控えた2020年度は投手として、念願の公式戦1勝を達成しようと意気
最終学年のシーズンを迎えた駒大苫小牧高スピードスケート部の尾谷琴音=おたに・ことね=(18)は競技を続けるか否か、揺らぐ心を昨年10月に帯広市で行われた合宿中に氷上で確かめた。「まだやり切れていない」―。継続する気持ちを強くし、山梨学院大への進学を決意した。「勉強も頑張りながらレースでもいい結果を
苫小牧工業高ハンドボール部のエースとして活躍した石崎航=いしざき・わたる=(18)は4月から星槎道都大に進学して選手としてステップアップを目指す。苫工の中でも厳しい部活動との呼び声高いチーム。3年間努力したことは極立った心身の強さにつながり、貴重な経験との自覚だ。 むかわ町穂別出身。小学校
「自分は本当にバスケットが好きなんだ」―。北海道栄高校女子バスケットボール部の桜庭莉李亜=さくらば・りりあ=(18)は4月から、北洋大(現苫小牧駒沢大)に進学して競技を続ける。青春の一ページを奪ったはずの新型コロナウイルスが、競技への情熱を呼び覚ましてくれたからだ。 身長168センチと恵ま
今年1月、長野県で全国高校総合体育大会冬季大会が開かれた。苫小牧東高校アイスホッケー部の主将だった仲見颯太=なかみ・そうた=(18)は、インターネット配信された各試合の動画を食い入るように見詰めた。「うらやましい」―。思わず本音が漏れた。 2年生だった2020年1月の高校総体で5年ぶりの8
苫小牧南高校女子バレーボール部の佐藤里咲=さとう・りさ=(18)は、4月から北海道職員として社会人の第一歩を踏み出す。新型コロナウイルス禍を乗り越え、「人のためになる仕事がしたい」と思い描いてきた夢を見事にかなえた。ただ、高校生スポーツ部員として迎えた競技の締めくくり方には寂しさを覚えたが、すぐに
2020年5月20日、新型コロナウイルスの影響で全国高校野球選手権大会が中止になった。鵡川高野球部の副主将だった西村天辰=にしむら・てんしん=(18)は、鵡川町内の仮設寮でテレビ画面越しにその瞬間を見届けた。「夏の甲子園が無くなる話は少し前から仲間内で飛び交っていたけど、いざ現実を突き付けられると