(5)転入者への期待 ボランティアから町職員へ 西尾さん「むかわを支えたい」 各町積極的に受け皿づくり
- 2020年9月5日
むかわ町の建設水道課技術グループに勤務する西尾礼央奈さん(24)=千葉県出身=は、胆振東部地震から約1カ月後、同町のボランティアに参加したことがきっかけで、今年の春、町職員になった。その根底にあるのは「力になりたい」という思い。「まだ駆け出しだが、専門的な知識を深めて住民の意見を大事にしながら日々
むかわ町の建設水道課技術グループに勤務する西尾礼央奈さん(24)=千葉県出身=は、胆振東部地震から約1カ月後、同町のボランティアに参加したことがきっかけで、今年の春、町職員になった。その根底にあるのは「力になりたい」という思い。「まだ駆け出しだが、専門的な知識を深めて住民の意見を大事にしながら日々
残暑が厳しい8月末の放課後。安平早来中学校ソフトテニス部の部員は、重い荷物を背負って町内大町の仮設校舎からの長い坂道を上っていた。目的地はときわ公園のテニスコート。15分ほど歩いて到着するとすぐに準備し、1時間20分足らずの決して十分とは言えない時間内で黙々とボールを打ち込む。帰りのスクールバスが
震度6強の揺れを観測したむかわ町。鵡川地区市街地にある中央通りの商店街では、倒壊や半壊で廃業せざるを得ない店舗が数件あった。人口減少や後継者不足などの課題を抱える中で巨大地震が発生。追い打ちをかけるように新型コロナウイルスが流行するなど逆風のさなかにいるが、商店街関係者は辛抱強く復興への道筋を模索
「皆さん、こんにちは。『つながろう厚真』の時間です」―。 厚真町役場に設けられたラジオブース内に柔らかな声が響く。同町社会福祉協議会の職員がパーソナリティーとなり、平日昼間に放送している30分間のラジオ番組のスタートを告げる定番のあいさつだ。 同社協は胆振東部地震で大きく変わった地
「考えることはたくさんあったが、これからは生活が大変になりそうだ」 厚真町表町の仮設住宅に暮らす加賀谷俊昭さん(80)は不安そうに語る。町内宇隆でコメを作り続け、引退を考え始めた矢先に震災で自宅が全壊。2018年11月から仮設暮らしが始まった。プレハブ造りの住宅は壁が薄いため冬は寒く、夏は