• 11鵡川高校の挑戦 思い詰まった「キンパ」
    11鵡川高校の挑戦 思い詰まった「キンパ」

       2018年9月に発生した胆振東部地震、新型コロナウイルス感染拡大による経済の低迷、それらに伴う人口減少など課題は山積している。ただ、そんな状況だからこそ、この仕事のやりがいがあるのかもしれない。課題解決のために学び、頭を悩ませながら、まちづくりに汗を流す人たちの姿を追い掛けるのは面白いとも感じる1

    • 2021年12月27日
  • 10メディアスクラム 遺族取材の在り方
    10メディアスクラム 遺族取材の在り方

       胆振東部地震から3年を迎えた9月6日、厚真町吉野の献花台で取材した。掛け替えのない多くの命が奪われた地から遺族らの思いを伝えることで、一人一人の命の重さを記録に残し、読者に地震の怖さを知ってもらうため。自ら志願したが、迷いもあった。  メディアスクラムの弊害が指摘されて久しい。重大な事件や事

    • 2021年12月25日
  • 9コロナ禍の寮生活、寂しさ抱え過ごす
    9コロナ禍の寮生活、寂しさ抱え過ごす

       「飲み会などを自粛する大人たち以上に、多くのことを我慢している」「友達の部屋にも行けず、コミュニケーションが取れない」。  これらは、新型コロナウイルスの緊急事態宣言期間中、寮生活を送る学生たちから寄せられた言葉だ。  今年4月に入社した私は、主に高等教育を担当してきた。高校生高専生、

    • 2021年12月24日
  • 8聞く意義、「匿名と公表」思い感じる
    8聞く意義、「匿名と公表」思い感じる

       8月に苫小牧市内で開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)について、感染者が出た市外の学校に何度か電話取材をする機会があった。  当事者の話を聞くのは取材の基本だが、面識のない相手への取材を電話で済ますのは正直、苦手だ。明るい話題では

    • 2021年12月23日
  • 7コロナ禍の町内会活動 制約の中、できること模索
    7コロナ禍の町内会活動 制約の中、できること模索

       「うちの町内会は高齢者が多いので集まるのはリスクが高い」「会長になった途端、新型コロナウイルスがはやり始め、まだ何もできていない」―。毎週水曜に本紙第2社会面に掲載されている「回覧板」の取材で、町内会長たちが口にしたのはどれも似たようなせりふだった。  コロナ禍で町内会活動は今年も停滞し、会

    • 2021年12月22日
  • 6アイヌ丸木舟の発見 本紙の落とし物コーナーきっかけで貴重な文化財
    6アイヌ丸木舟の発見 本紙の落とし物コーナーきっかけで貴重な文化財

       今年3月、アイヌ民族が遠洋漁業などに使ったとされる丸木舟(イタオマチプ)が55年ぶり苫小牧市内で見つかったというニュースを報じた。本紙第3社会面の落とし物コーナーがきっかけとなったこの記事はこのほど、文化通信社の「ふるさと新聞アワード」初代グランプリを受けることになった。  いきさつは、こう

    • 2021年12月21日
  • 5文化活動の再開 戻りつつある日常
    5文化活動の再開 戻りつつある日常

       感染は拡大から大幅な減少へ―。新型コロナウイルス流行2年目となった2021年、道内では1カ月以上にわたる緊急事態宣言が2度発令され、苫小牧市内の公共施設はその都度、臨時休館を余儀なくされた。主に文化活動の取材を担当する記者にとっては感染状況に合わせ、取材アポイントの増減が著しい1年となった。

    • 2021年12月18日
  • 4歌声と学校 合唱で生徒の心一つに
    4歌声と学校 合唱で生徒の心一つに

       新型コロナウイルス流行2年目を迎えた小中学校は昨年のように長期の一斉臨時休校こそなかったものの、国の緊急事態宣言などが発令されると、宿泊行事の延期、部活動の制限など苦境を強いられた。「このまま修学旅行を行えないと、卒業アルバムに載せる写真確保も危うい」。学校現場からそんな焦りの声も聞いた。

    • 2021年12月16日
  • 3若者のパワー ひたむきさに胸熱く
    3若者のパワー ひたむきさに胸熱く

       暗い気持ちになりがちな昨今だが、今年は取材先の若者に元気をもらうことの多かった1年だった。特に2人の若者からたくさんのパワーをもらった。  一人は北星学園大学で社会福祉を学ぶ”りな”さん。りなさんは「時代に合った性教育が必要」と考え、性教育について学ぶ場づくりを苫小牧

    • 2021年12月15日
  • 2緊急事態宣言と飲食店 「不公平さと違和感」
    2緊急事態宣言と飲食店 「不公平さと違和感」

       今年、繰り返された新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置。苫小牧市内で長年、飲食店を営む店主らは「こんな寂しい街は初めて」「(自粛要請で)バイトも考えたが、年齢的に雇ってもらえるとは思えない」などとため息を漏らし、葛藤を抱えながら過ごした1年だった。  緊急事態宣言がよう

    • 2021年12月14日
  • 1東日本大震災10年、人の心に寄り添う取材
    1東日本大震災10年、人の心に寄り添う取材

       今年は首相からユーチューバーまでさまざまな人たちを取材する機会に恵まれたが、1番印象に残っているのは東日本大震災発生から10年の節目に合わせた東北出張。日々の仕事をこなしながら移動手段や宿泊先も自ら手配し、岩手県と宮城県、福島県に向かった。  10年前と7年前にも同じように東北の被災地を取材

    • 2021年12月13日