◇11 異例の選挙戦 肌で感じた生きざま
- 2024年12月28日
衆議院の解散により急転直下で行われた10月下旬の総選挙、自身の体調不良を理由に退任した岩倉博文前苫小牧市長の後任を決める今月上旬の市長選―。苫小牧では、寒さが厳しくなり始めた秋から師走にかけて当初予定していなかった異例の選挙が相次いだ。 それぞれの選挙戦で候補者を担当する機会に恵まれ、イン
衆議院の解散により急転直下で行われた10月下旬の総選挙、自身の体調不良を理由に退任した岩倉博文前苫小牧市長の後任を決める今月上旬の市長選―。苫小牧では、寒さが厳しくなり始めた秋から師走にかけて当初予定していなかった異例の選挙が相次いだ。 それぞれの選挙戦で候補者を担当する機会に恵まれ、イン
10月、高校生らが参加する環境美化の奉仕活動が行われた。苫小牧東高の生徒会、ボランティア部、弓道部や苫小牧西高、苫小牧総合経済高校の弓道部員、市民ら総勢約100人。表町のグランドホテルニュー王子前から若草町の若草小学校前までの王子通沿い約800メートル区間で、マリーゴールドやペチュニアなどの花苗を
新型コロナの長期化は市民に外出控えや「宅飲み」「リモートワーク」をもたらした。生活習慣は様変わりし、5類移行後も続く。人手不足に物価高騰、節約志向もあり、年の瀬で書き入れ時の苫小牧の飲食店は「(客足は)戻ってきているがコロナ前には程遠い」と店主の表情は険しい。 春に飲食店の取材を始めて9カ
1月末から2月にかけ、苫小牧市で国民スポーツ大会(国スポ)冬季大会「とまこまい国スポ2024」が開かれた。国民体育大会(国体)から国スポに名称が変わって初めての大会。18年ぶりとなる氷都・苫小牧を舞台にした大会には、全国から1700人を超える選手や役員が集結し、大舞台で熱戦を繰り広げた。
「民報って何ですか」。11月中旬、取材で訪れた厚真町内の小学校で3年生の男子児童に言われた。「新聞だよ」と答えたが、その子の表情は疑問を持ったままだった。「恐らく家庭で新聞を読んでいないのだろう」と推察した。入社16年目だが、今まで投げ掛けられたことのない言葉で、しばらく印象に残った。 記
日々、さまざまなニュースを扱っているが、個人的に関心を寄せていることの一つが性教育だ。約4年前、当時大学2年生だった1人の学生の取材を通して自身の性教育に対する知識の浅さや偏った考え方に気が付き、それから積極的にこのテーマと向き合ってきた。 その中で、今年は画期的な出来事があった。開成中学
今年、白老町内で撮影、制作された短編映画の上映会が10月12~14日の夜、白老小、白翔中、虎杖小の3校の校庭で行われ、町民ら計約250人が鑑賞した。見慣れているはずの町内の風景や人物の姿にぐっと見入る町民の視線が、なぜか輝いて見えた。 社台と虎杖浜では、廃屋や倉庫の壁を利用して地域の歴史を
多くの人が学生時代に経験したであろう「部活」が学校から切り離されようとしている。苫小牧市でも今年度から、国のガイドラインに基づく部活動の地域移行が始まった。目的は教職員の負担軽減のほか、専門性の高い指導を提供するためで、2028年までに完了させる計画だ。 市教委は今年度、陸上や水泳など個人
今年4月に入社した私は幼児教育分野や町内会活動の取材を担当しており、未就学児から高齢者まで幅広い年代の市民と触れ合う機会に恵まれた。 記者1年生として取材現場を訪れると皆、勉強不足を責めず、辛抱強く、丁寧に対応してくれた。時には手作りパンや手打ちそばをごちそうになるなど大変かわいがってもら
6月12日夜、苫小牧市三光町の道道沿い自転車用道路で、中学3年の男子生徒(15)が自転車で走行中、鉄製ごみステーションの突起部分に接触し、左脚を約15センチ切る大けがを負った。 この事故を同18日付本紙で報じると、市や道が動きだし、事故のあった場所を含め、自転車用道路を緊急点検。安全確保の
詩人で童話作家の宮沢賢治が来苫して100年の今年、市内では春から市民有志主催の講演会や読書会、作品展、コンサートなど多彩な記念イベントが繰り広げられた。約30年の新聞社勤務を振り返っても、こんなに取材で賢治の話題に触れる機会はなかった。 道産子の祖父母から賢治来苫の話を聞いた記憶はなく、初