今年はどんな年になるだろう。
感染症、ロシアのウクライナ侵攻、物価高が続く中、何より望むのは戦争の終結。停戦は名ばかりでウクライナへの武器供与も拡大し続けており、国連は機能不全にある。ならば当事国の利益に関与しない第三者、知恵者が仲介して終結への端緒とできないだろうか。帝国主義的な行動を許すことはない。究極の暴力と生命の収奪を一日も早く止めたい。
話題を地域に転じる。今年は4年ごとの統一地方選挙が春にある。道知事選、道議選に続き、胆振東部では苫小牧、厚真で市議・町議選、日高は平取など5町で町議選が行われる。白老は現職町長が道議選の出馬準備で近く辞職するから、先んじて町長選が行われることになる。
地方自治は民主主義の学校という。19世紀の英国の政治家(ジェームズ・ブライス)の言葉だ。地方自治は民意を反映させやすい。住民が課題解決の利害を実感すれば、政治との距離感は縮む。現実は選挙のたびに投票率が低迷している。改めて身近な代表を選ぶ機会を考えたい。巨大地震と津波、細る鉄路にバス路線、生きづらさ、増えるヒグマやシカ、草ぼうぼうの公園など、課題や問題は尽きない。主張、議論を伝えて選挙をもり立て、低投票率に歯止めをかけたい。(司)