アメリカのトランプ大統領がきょう(日本時間では21日未明)就任する。当選前のテレビ討論会では「ハイチ移民は犬や猫を食べている」と発言し、最近も不法移民の強制送還、一律関税、グリーンランドを買いたい―と世界を騒がせ続けているが、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意に「トランプ効果」を挙げる人は多い。19日に発効した合意が着実に履行されるか楽観はできないが、一歩でも平和に近づくことに力が発揮されたのなら評価されてしかるべきだろう。
トランプ氏が否定的なものの一つに地球温暖化対策がある。「気候変動はでっち上げだ」とまで言っている。だが、東胆振だけで見ても、2024年の平均気温は6観測地点すべてで平年を1・5~1・8度上回った。白老町白老は2年連続で過去最高を更新し、苫小牧市など5地点は23年に次ぐ2番目の高さ。今冬の苫小牧市内は雪も少ない。
きょうは大寒。久しぶりのツルツル路面。足元に細心の注意を払って、そろりそろりと歩かなければならなかったが、冷え込むどころか最高気温は5度以上の見込み。足元だけを見ていないで、広く世界に目を向けよ―という天の声なのかもしれない。(吉)