「ビックリ!学級閉鎖」。苫小牧北光小学校6年1組の学
級新聞「スマイル」の記事だ。4月に土日を含め5日間、学級閉鎖になったときの気持ちをみんなにアンケートした。一番多かったのは「びっくり」で60%。「悲しい」「えー」が各8%、「うそっ」「やったー」「うれしい」が各4%。終わるときの気持ちは「つまんない、やることない、ヒマー」が35%で最多だった。
新型コロナウイルスの感染者が道内で初めて確認されたのは2020年1月。同2月には道が独自の緊急事態宣言を出し、全道の小中高校に臨時休校を要請した。丸3年がたとうとしている今も、毎日のように学級閉鎖と再開が繰り返されている。本紙に掲載するのは学校名と日付の1行のみ。その1行の奥に、これだけさまざまな「気持ち」が詰まっている。学級新聞コンクールに出品された紙面を見ると毎年はっとさせられる。
安平町の早来小学校5年1組は4年の時の「光」から「輝き」に題字を変えた。「光よりももっと輝く、最高の新聞を作っていく」と理由を記し、みんなの気持ちを一つに「レベルが違う最後の新聞を作っていこうと思う」と宣言している。高い志を持ち、懸命に作っていることが手に取るように分かる。同町に来春、小中一貫の義務教育学校「早来学園」ができ、早来小は閉校になる。早来学園になっても、新聞を作り続けてほしいと心から願う。さらに輝く新聞が、必ず作れると思う。(吉)