モンスター
- 2022年12月15日
もうすごいとしか言いようがない。別格だ。ただその強さに憧れる。 プロボクシングバンタム級の井上尚弥選手が13日に行われた世界タイトルマッチで、イギリスの技巧派ポール・バトラー選手に11ラウンドノックアウト勝ちし4団体王座統一を果たした。ステップインが鋭く、足でパンチを打っているような印象。
もうすごいとしか言いようがない。別格だ。ただその強さに憧れる。 プロボクシングバンタム級の井上尚弥選手が13日に行われた世界タイトルマッチで、イギリスの技巧派ポール・バトラー選手に11ラウンドノックアウト勝ちし4団体王座統一を果たした。ステップインが鋭く、足でパンチを打っているような印象。
「守られるべき弱者」とされているはずの人たちが、語られる言葉とかけ離れて、真っ向から存在を否定されるような出来事が全国で相次いでいる。どうしてなのか。 静岡県裾野市の私立保育園で園児の足を持ってぶら下げる、カッターの刃で脅すなどの虐待をしたとして女性保育士3人が4日、逮捕された。5日にはオ
サッカー観戦にはビールが似合う。ウイスキーでは重すぎるし、ワインでは軽すぎる。欧州の人たちがビールを愛する理由がよく分かる。ロースコアで胃の痛くなるようなゲームの興奮を冷ますには、ちょうどいいのかもしれない。 日本代表監督を務めた名将、イビチャ・オシムさん(故人)はPK戦を「くじ引きみたい
スーパーで思わず手に取るのをやめてしまった。いつも購入していたペットボトル飲料。従前と1桁違う値札の表示。たとえ小さな値上がり幅でも、これが積み重なるとじわじわ家計に響いてくる。庶民直撃の物価高が身に染みる。 物価高は今、始まったことではない。昨年にはガソリン価格の高騰がクローズアップされ
「ありがとう」。最も美しい日本語といわれる感謝の言葉が7日夜、成田空港の到着ロビーに響いた。サッカーのワールドカップ・カタール大会を戦った日本代表チームに用意された感謝の世界だ。 大会は8チームによる準々決勝が始まった。最多優勝を誇るブラジルが延長、PK戦の末、クロアチアに敗れる波乱だ。
最近、新聞記事に「デジタルトランスフォーメーション(DX)」という言葉が頻繁に登場する。7日付本紙には、むかわ町が東京の民間企業と「DX推進へ包括連携協定」を結んだことや、倉庫・港湾運送業の苫小牧埠頭が取りまとめた中期経営計画の中に「物流業務のDX化」を推進していくとの記事が掲載された。
苫小牧市のシンボル樽前山。10月に初冠雪が観測されて以来、山肌はすっかり白くなった。まちも雪景色になれば、雪はねシーズンの到来となる。 そこで活躍するのは、シャベルやスコップ。似ている二つは日本産業規格(JIS)で明確に規格化されている。すくう部分を見て、柄に近い側に足を掛ける肩があればシ
移動手段は脚―。そういう時代に育った。1里は約4キロ。4キロを1時間で歩くことができればほぼ一人前だ。その程度の遅速を確かめながら、通学や用事をこなした。 親たちの世代はもっと頑強。「自転車で苫小牧や札幌を往復していた」という武勇伝を新冠や平取育ちの人から聞いたことがある。今は自活能力や健
1日1回自転している地球が太陽の周囲を巡る公転軌道の1周をそろそろ終える頃が近づく。あと25回転余りの自転で今年が一区切り。世界にさまざまな出来事が起きた一年が過ぎようとしている。 苫小牧の錦岡小で1976年に撮影された写真付き記事の掲載日付は12月2日だった。この出来事を取り上げた本紙の
きょうはテレビを見る。正しくは日付が変わって6日午前0時からのサッカーのワールドカップカタール大会。ベスト8進出を懸けて、日本代表がクロアチア戦に臨む。 2日午前4時から始まった1次リーグ最終戦は、前半スペインに1点を入れられ、見ていられなくなり布団をかぶった。目が覚めたら逆転していた。そ
オソ18(じゅうはち)。釧路管内標茶町と厚岸町内で2019年から3年間に放牧中のウシ65頭を殺したとみられる雄のヒグマの通称だ。ハンターと町が特別対策班を編成して追っている。クマと人間の知恵比べに注目が集まる。 オソは一帯を流れる「オソベツ」川の名。18はクマの体格を推測する根拠となる足幅
苫小牧を抜けると雪国であった―。そこまで大げさではないけれど、一昨日の夜、仕事を終えて車で自宅のある町に入った途端、道路が白くなっていた。雪雲が流れたのだろう。冷え込みに肩をすくめる季節は一気に進む。1日の東胆振は今季初の真冬日に。体調管理に気を付けたい。 はや師走。振り返れば国際平和が揺
きょうから師走。文字通り何かと慌ただしさを感じさせる年の瀬だ。今年も残り1カ月間と突き付けられ、年末や新年への準備も重なり、気ぜわしさが増す。そんな季節を迎えて新千歳空港は、旅客らの足がいっそう早い。世相を反映している。 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてきた国際線は、年末に向けて旅
分家筋の生まれ。本家と違って家に仏壇はなく、日常的に合掌をする習慣もなく育った。葬儀や法事は遠い世界の出来事だった。火葬という厳かな別れに初めて参列したのは成人してからのことだ。 「大人の役目は、子どもに人の死を見せないこと―」と随想に書いたのは、確か作家の野坂昭如さんだ。第2次世界大戦の
先週、5回目のワクチン接種を済ませた。7月に受けた4回目は3回目までと違って副反応は軽かった。それでも周囲に「ワクチンは卒業する」と冗談ともつかずに言っていたが結局、過去最多を日々更新する大きな感染の波に背中を押されて5回目を受けた。2020年から広がった新型コロナウイルスの道内陽性者累計は28日
1990年代後半、行政機関の情報公開が盛んに議論された。99年公布、2001年施行の情報公開法につながる。 当時出席した行政の会議で「情報を受け取る住民はアンテナの高さと感度が違う。情報操作は論外だが、情報は適切なタイミングで整理して公開する必要がある」と意見した。一方で「税金で集めた情報
流行には、服装など表面だけでなく意識や生活を根底から変えるものもある。洗濯機や冷蔵庫などの家電製品を「三種の神器(じんぎ)」と呼び競って購入したのは1950年代の末からだという。 70年代に本格化したマイカーブームもその一つだろう。今はそのブームの第1期生の卒業の季節だ。自分もその一人。同
20代前半の数年間、札幌で草サッカーをしていた。所属していたのは、大学時代にアルバイトをしていた飲食店の従業員と常連客でつくるチーム。苫小牧民報に入社後も日曜日は練習に通い続けたが、仕事の疲れがたまり、1年で力尽きた。 チームメートは、高校の強豪校でプレーしていた男女から競技未経験の中年サ
幻想的な光のシャワーが降り注いでいる。札幌の冬の風物詩「ホワイトイルミネーション」が大通公園で始まり、とてもきれいだ。「ミュンヘン・クリスマス市」も3年ぶりに復活し、同時開催。新型コロナウイルスの感染再拡大が止まらない中、本格的な「ウィズコロナ」の冬を迎える。 そんな季節。海の向こうの砂漠
喪中につき年頭のあいさつを失礼させていただきます―。年賀欠礼のはがきが届く季節。初雪の便りが珍しくなくなったと思ったら大雨の降る日も。これも異常気象。 欠礼の原因となった家族などの死を簡潔に知らせるはがきを読み、見舞いとご無沙汰をわびる電話をかけ、近況を説明し合うことが多い。死者が旧交を温
マスクをしていない人に出会うと、気に留めてしまう。マスクを着けることが当たり前になった日常の過敏な反応なのか。そう思わせるほど新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。 今夏の感染「第7波」では致死率や重症化率が季節性インフルエンザを下回ったというデータが厚生労働省の調査結果で出ている
世界には共通する二つの時計があるとされる。一つは国連人口基金が特設ページに開設する世界人口時計。1週間前の15日に世界人口が推計80億人を突破したとの報道があったばかり。実際にその時計を見ると21日午前10時現在、80億104万6184人にまで増えていた。 報道によると、人口は今後も増え続
老いた者同士が付き添い、支え合うのが「老々介護」。公的な介護の陰で、高齢化社会を支え合う高齢者の労苦や困難を自分たちはどれだけ理解できているだろうか。 悲惨さに言葉を失うような高齢者の事件が続いた。皮切りは上旬に神奈川県内で発生した事件だ。81歳の夫が79歳の妻を、車いすごと岸壁から海に突
今年は、年金受給額が6月受け取り分から前年度より0・4%少なくなった。引き下げは2年連続のことで、満額の老齢基礎年金(月額)は6万5000円を割り、6万4816円になった。厚生年金も同様に減額され、高齢世帯の家計は痛手を負っている。 10月は、一定の収入を得ている75歳以上の医療費負担が1
以前に片道40キロ強の自動車通勤をしばらく続けた時期があった。朝夕往復乗った愛車の距離計はうなぎのぼりで、登録時以来の累計9万キロを超えた。幸いなことに無事故と無違反は今も続いている。 冬は緊張する。凍結路面ならアクセルを踏み込み過ぎると危険だし、ブレーキは柔らかく数回に分けて踏むようにし
汗臭い学生服のポケットに、石川啄木の文庫版の歌集が一冊入っていた時期がある。今でも歌の幾つかを思い出し暗唱することがある。 自分は3人きょうだいの末っ子。甘えっ子だと冷やかされて育った。背負ってくれた母の背の温かさは今も覚えている。 4年前の晩秋。母の葬儀の後で義姉から、母が兄にか
苫小牧市教育委員会主催の高齢者主張発表会が先週、開かれた。発表者は、60歳以上の市民が入れる市長生大学の学生が多い。登壇した9人の発表は、自身の病気や習慣から生い立ち、取り組んでいる活動、SDGs(持続可能な開発目標)まで多岐にわたった。南條洋さんは「死刑廃止は是か非か?」をテーマに意見を述べた。
地球の発熱が止まらない。このままでは、人類は滅びてしまう。国連のグテレス事務総長は、エジプトで開催中の気候変動枠組み条約締約国会議で強く警告した。温暖化対策に協力するか、滅びるかの選択に迫られている―。事務総長の訴えは、各国にどこまで響いているのだろうか。 地球の平均気温が0・5度上がれば
「感染は第8波に入りつつある。全国で最も厳しいのは北海道」。11日の記者会見での鈴木直道知事の発言。47都道府県別で、北海道はすでに過去最多の新規感染者数を記録。コロナ禍は新段階だ。 この数日、夕方のテレビニュースで報道される都道府県別、道内の市や支庁単位の感染者数の数字から目が離せなくな
素人目に見て、大成功だったと思う。せんだって苫小牧市美沢のノーザンホースパークが開いた「ノーザンファームミックスセール」。安平町のノーザンファームが2019年から繁殖牝馬の競りを自前で開いており、今年はそこに当歳(0歳)馬を加えた新たな試み。日本競馬界の第一人者武豊騎手も駆け付けるなど、会場は熱気