恐怖
- 2024年12月11日
白内障の手術を受けた家人が目撃して来た苫小牧市内の眼科の待合室の光景。スマートフォン(スマホ)やパソコンの長時間使用による視力低下に注意を呼び掛けるポスター近くの椅子に、母親に引率された小中学生や高校生が座っているそうだ。スマホ画面に熱中しながら。 スマホが発売されて間もなく話題になったの
白内障の手術を受けた家人が目撃して来た苫小牧市内の眼科の待合室の光景。スマートフォン(スマホ)やパソコンの長時間使用による視力低下に注意を呼び掛けるポスター近くの椅子に、母親に引率された小中学生や高校生が座っているそうだ。スマホ画面に熱中しながら。 スマホが発売されて間もなく話題になったの
埼玉県東松山市にある丸木美術館。画家の丸木位里、俊夫妻(ともに故人)が描いた「原爆の図」を見た時、内臓がえぐられるような衝撃を受けた。しばらく動けなかった。ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせるたび、あそこに引きずっていきたいと思う。広島、長崎は言うまでもない。
いまだに自宅以外で、ほぼマスク着用を続けている。新型コロナウイルス感染症対策で習慣化し、不特定多数の人と接する仕事柄にもかかわらず、これまでコロナどころか風邪一つ引かず、験担ぎではないがそのまま継続している。いつの間にか圧倒的少数派になった。 中国の湖北省武漢で、コロナ感染者が最初に発症し
リーダーのありようを考えさせられる。世論調査などで「次期首相」の期待値が高かった石破茂さんは、首相に就いた直後から変節が指摘されている。党内基盤が弱いためだ。政治改革も夫婦別姓もアベノミクスの評価も、ことごとく手のひらを返せば、らしさはない。総理大臣になりたかっただけの”つまらない政治
新聞社や新聞販売店で働く人たちなら皆、少しは気にしていると思う。 100円ショップのサッカー台付近に置かれている陶器やガラス製品を包む古新聞が、どこの新聞かだ。店にとっては割れ物を保護する備品にすぎないが苫小牧民報を発見すると何だかうれしい。 初めて自宅近くの100円ショップでA4
先日、仕事帰りに友人と札幌・大通公園を歩いた。風物詩の「ホワイトイルミネーション」が、きれいだった。今年も3週間余りで、過ぎ去ろうとしている。 そんな師走。ルポライター、谷充代さんの「高倉健の図書係―名優をつくった12冊―」(角川新書)を読んだ。谷さんは健さんの「図書係」の役目を長年、任さ
高齢者が自動車を暴走させる事故が相変わらず多い。2019年4月19日に東京池袋で発生した暴走事故の無惨や恐怖を忘れない。乗用車が横断歩道に突っ込み、当時31歳の母親と3歳の女児の命を奪い、9人もが重軽傷を負っている。 運転者は過失運転致死傷で21年9月に禁固5年の実刑判決を受け、服役中と思
苫小牧市長選が1日に告示され、各候補者は本格的な選挙活動に入っている。向こう4年間のまちのかじ取り役を選ぶ選挙だ。市民である有権者は何を基準に選ぶのか。それぞれの候補者の主張をしっかりと聞きながら見定めたい。 苫小牧は産業面での話題は多い。企業立地や操業で活気づく苫小牧東部地域をはじめ、隣
アイスホッケー第13回女子日本リーグ2次リーグが24日まで苫小牧であった。最上位Aプールは4強が総当たり戦を行って地元の道路建設ペリグリンが2勝を挙げ、1勝1敗の釧路・Daishinと首位争奪の最終戦を行った。先取点のDaishinが流れをつかみ、4―0の完勝で本道東西氷都勢対決を制した。
数カ月前、JR苫小牧駅の改札で中年男性が怒鳴り散らしているのを見た。あまりの大声と暴言の勢いで、一体何が原因で怒っているのかさえ分からない。駅員は立ちすくみ、怒声は途切れることがない。警察に通報するしかないのではと思いながら、手助けするすべもなく通り過ぎてしまった。 JR北海道は9月、「カ
先日見たテレビのクイズ番組で、アナウンサーが難読地名の音読に挑戦する企画が面白かった。若い男性アナウンサー氏が後志管内倶知安町を読めず「くちやす」と言った気がする。北海道はアイヌ語の地名に漢字をあてたものが多いから難しいのだ。釧路の知方学(ちっぽまない)を初めて見たときにはまったく読めず「地方学?
半世紀以上前の話。記者の父方の祖父が、とあるまちの首長選に出馬した。記者が生まれる前で、当時身重だった母も、遊説活動を手伝った。結果は落選。母いわく、まち全体を敵にした感覚を味わったらしい。手痛い敗戦は本人のみならず、周りにもトラウマを残した。 結果を解説すると、現職の退任による任期満了の
谷川俊太郎さんの訃報でふと思い出したのはよく知られる「二十億光年の孤独」よりも「愛」だった。若い頃、別の詩人の現代詩を探していて偶然、茨木のり子著「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)を手に取り、「愛」に出合った。著者の解説の助けがあって谷川さんの言葉が放つ豊かな光彩と深さ、美しさと広がりに触れ
今月3日に行われた中央競馬のアルゼンチン共和国杯(東京競馬場、G2)で重賞3勝目を手にした白毛馬ハヤヤッコ(牡8歳)が、暮れの大一番、有馬記念(12月22日中山競馬場、G1)への参戦を視野に入れている。 16頭が出走した同杯では10番人気。最後方にいたハヤヤッコは58・5キロのトップハンデ
作家の村上春樹さんは、かつてイスラエルの文学賞「エルサレム賞」を受賞した。「社会における個人の自由」を作品で表現し広めた作家に贈られていた。当時もイスラエル軍がガザ地区に大規模な空爆や地上侵攻を行っていたが、あえて授賞式に出席。そこでこんなスピーチをした。「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつ
留守番電話に音声が録音されていることを示すボタンが点滅していた。再生すると機械的な声が録音されていた。「総務省からの連絡です。間もなくあなたの電話は使えなくなる。問い合わせは…」。自動音声での発信。思わず「どうして?」と首をかしげながらも、こんな情報が個別の電話契約者に来るはずもない
知人は、半世紀ほど前のクリスマスイブのことを、今でもはっきりと覚えている。どうしてもほしいものがあって、サンタさんに手紙を書いた。手紙は居間の長椅子の近くに置いた。サンタさんが暗くて読みにくいのでは―と、勉強机の蛍光灯を運んで、手紙のそばに置いた。 母はイブの夜、せりふも考えて、子どもの夢
「時計の針は戻らない」。そう思っていたので、米国大統領選は副大統領のカマラ・ハリス氏(民主党)が小差ながらも元大統領ドナルド・トランプ氏(共和党)を破ると思っていた。テレビや新聞情報を通しての勝手な思い込みなのだが、最終盤になって「ほぼトラ」かもしれないに傾き、結局、それが現実になった。
今夏のパリ五輪・パラリンピックに続くように、来年11月15~26日には耳が聞こえない選手たちのスポーツの世界大会「デフリンピック」が日本で初めて東京で開かれる。1924年から、五輪と同様、4年に一度開催されている。来年は第25回大会、100周年の節目となり、70~80カ国から約3000人が陸上やサ
アジアリーグのレッドイーグルス北海道ホーム戦会場で経験した出来事だ。苫小牧市のネピアアイスアリーナで試合合間の小休止中に記者より一回り世代が上のオールドファンと思い掛けずアイスホッケー談義が弾んだ。昔を懐かしむその人いわく「『引木・黒川』のコンビが最高だったなあ」。昭和期、王子製紙で活躍したセンタ
小学校新聞コンクールの今年の苫小牧市教育長賞は、苫小牧東小2年1組の「キラキラしんぶん」に決まった。2年生になった意気込み、運動会や遠足の思い出を記事にしたり、写真をふんだんに使って学校の畑の様子を特集したりと工夫し、10月までに22号を発行した。他にも自然や動物、食べ物、新しいお店など、さまざま
秋も深まる毎年この時期、記者は一度はむかわ町を訪れる。稲刈りを終えた田んぼに落ち穂目当てのハクチョウが飛来し、鵡川地区の目抜き通りはイチョウ並木が色づく。至る所の映えスポットに心を癒やされるが、最大の目的はやはりシシャモのすだれ干しだ。 水産加工各店がシシャモをヨシの茎で刺して束にし、軒先
先日のNHKテレビで、来春からの統合が決まっている根室管内の酪農の町の小学校と中学校、幼稚園の閉校・閉園式典の様子が紹介されていた。地域で子育てをしてきた人たちが、残り少なくなった在校生と一緒に、涙を浮かべて校歌や園歌を歌っていた。今年も北海道に、寂しい「閉校式の季節」がやってきた。 北海
苫小牧市春日町のさいとう楽器が10月に楽器店舗の業務を終えた。創業65年の老舗。隣接の音楽教室などの事業は継続するものの、店舗と音楽館の業務を終えたことに寂しさを禁じ得ない。長くまちの「ミュージックショップ」を守り続けた経営者のご努力をたたえたい。 60代のコラム子にとっては1970年代が
最近はかなり通じ合っていると思う。15匹の多頭飼育崩壊現場から救出され、わが家にやって来た雌犬(3歳)とのことだ。最初は随分警戒されたが、家族の一員になって3年。今では彼女がどんなことを考えているのか大体分かる。 人と同じで楽しければ笑うし、不満は表情に出る。甘がみに力が入ってしまったら「
横浜の夜空に、「ハマの番長」こと横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督が5度、宙に舞った。球団としては「マシンガン打線」を擁した権藤博監督以来、26年ぶりの日本一。勝利の瞬間、ベンチでOBの田代富雄さん、石井琢朗さんらコーチ陣も、肩を抱き合って泣いていた。超満員の横浜スタジアムで、優勝を待ちわびた
シルバーリハビリ(シルリハ)体操に関心を寄せて、実際に取り組んでいる人も多いと思う。実はこの体操が、認知症予防などにも大きな効果を上げていることが、ある数字から実証されている。 それがこの体操の発祥の地と言われる茨城県の数値。県の要介護認定率が、全国で一番低い。2022年の全国の認定率が1
最近、よく耳にするフレイルは、心身の状態が「健康」と「要介護」の中間にあること。症状が進めば寝たきりになってしまう恐れがある。似たような言葉がサルコペニア。加齢や病気などによって筋肉量が減り、転倒や骨折のリスクが高まる。それが認知症やうつ病の発症にもつながるリスクも指摘されている。 夏の間
10月の末、テレビの定時ニュースなどの冒頭で厚い化粧の若い女性2人が手をひらひらさせて踊っていた。続いて、伝える記事の見出しが映り、2人が何者であるかが分かる。2人は千歳市在住の20歳の男子大学生を殺し、全裸にして江別市内の公園に放置した20歳の女子大学生とその友人だ。「まさか―」とは思いながらも
コロナ禍による外出自粛や物価上昇による節約志向の高まりで自宅での食事が増え、家庭用冷凍食品の国内生産数量や出荷額は2020年から毎年、コロナ禍前の19年を上回っている。 利用が多いのは、唐揚げ、コロッケといった総菜やピザ、うどんなどの主食。どれも揚げるか電子レンジで温めれば、すぐに食べられ