冷凍食品
- 2024年11月5日
コロナ禍による外出自粛や物価上昇による節約志向の高まりで自宅での食事が増え、家庭用冷凍食品の国内生産数量や出荷額は2020年から毎年、コロナ禍前の19年を上回っている。 利用が多いのは、唐揚げ、コロッケといった総菜やピザ、うどんなどの主食。どれも揚げるか電子レンジで温めれば、すぐに食べられ
コロナ禍による外出自粛や物価上昇による節約志向の高まりで自宅での食事が増え、家庭用冷凍食品の国内生産数量や出荷額は2020年から毎年、コロナ禍前の19年を上回っている。 利用が多いのは、唐揚げ、コロッケといった総菜やピザ、うどんなどの主食。どれも揚げるか電子レンジで温めれば、すぐに食べられ
苫小牧から一度だけ米国本土へ行った。社用で赴き、カリフォルニアなど西部の3州に滞在した。ある日は飛行機を使って移動もしたが、バスに乗ってルート66を数百キロ動く道行きがあり、その広さに面食らった。直近なら人口3億2000万人が日本の国土の25倍の土地に暮らす超大国の一端に触れた思い出だ。
女子は赤、男子は黒。小学生の時、ランドセルの色はそれしかなかった。たった1人、女子で黒いランドセルを背負っていたヨウコちゃんは、いつも周りからののしられたり、からかわれたりしていた。性自認がどうだったかは分からない。ただ、ヨウコちゃんは黒いランドセルを使いたかったのだ。その選択さえ容易ではなかった
49・48%。第50回衆院選での苫小牧市内の投票率だ。小選挙区に移行した1996年以降の最低で、道9区(胆振・日高)管内全18市町でも最も低く、全体を押し下げた。2人に1人が投票に行かなかった計算だ。主権者としての自覚や意識は、危険水域といっていい。 街頭演説に何度か足を運んだが、有権者の
政治とカネが問われ、政権交代や経済政策が軸になった第50回衆院選は、事前の世論調査を反映するように与党の自民・公明が大敗し、一部を除いて立憲、国民ら野党が躍進した。結果は、与野党の伯仲を通り過ぎて政権維持が難しくなる少数与党となり、船出したばかりの石破政権にとっては、野党勢力が結束すれば内閣不信任
体を痛めて車を手放し、いろいろなものが遠くなった。母の6回目の命日の墓参は、めいの車に乗せてもらって済ませた。風はやや強かったものの晴れて暖かく30分ほどの焼香は日光浴も兼ねた。 往路の車内での話題は幹線道路沿いの中規模スーパーの相次ぐ閉店だ。「新しい店ができたけど遠いみたい。歩く以外に移
岩倉博文苫小牧市長が28日、退職届を出した。昨年11月に出張先の韓国で倒れ心臓の手術後、2月に公務復帰。6月以降は副腎機能不全で入退院を繰り返し、8月下旬に復帰を果たすも肺炎で今月中旬、再び入院していた。周辺から健康状態を不安視され、引き際の助言もあったとみられるが8月の会見では「積み残された課題
戦後最短の解散・総選挙の審判が下りた。昨日夜から札幌の各党道連の選対本部を回り、比例道ブロックの最後の議席が確定したのは今日の午前4時近くだった。いつものように徹夜の作業となった。超短期決戦の取材がようやく終わった。 道内でも政治とカネの問題に対する自民党への逆風が強く吹いた。札幌で開いた
カセットテープにレコード、使い捨てカメラ、クリームソーダに銭湯までが人気を集めている。これは数十年前の「昭和」時代ではなく、最近の傾向だ。中でもアナログレコードが若い世代にも人気があるというから不思議だ。 日本レコード協会の統計によると、2023年のレコード生産量は270万枚で、何と3年前
この時期、中学生が職業体験研修のため毎年会社を訪ねてくる。生徒たちが興味を持つさまざまな職種の事業所に赴き、働く現場を見たり聞いたり、実際に体を動かしたりすることで将来の職業選択の参考にしようという取り組みと聞く。 来社した生徒には編集局内で新聞業界の現状や新聞作りの過程を学んでもらってい
文部科学省によると、不登校の小中学生は2022年度時点で過去最多の約30万人となり、深刻な状況にある。 記者が子どもの頃、不登校はほとんどなかった。休んで1人で家にいても時間をつぶす手だてはなく、児童センターもまだなかった。友達と会って話せる学校の存在は大きかったからだろう。 今は
暴力の経験は、加害も被害も少ない。高校生の頃に柔道のまね事をしたが技以前、準備運動の水準だ。受け身が攻撃の役に立たないことは、自覚している。 東京や千葉、埼玉、神奈川など首都圏で8月末以降、高齢者や女性宅を狙った強盗などの凶悪事件が続発している。犯人は複数で、実行役が首謀者と電話で連絡を取
母が1963年取得から持ち続けていた自動車運転免許証を今月返納した。83歳で、高齢者講習を合格し続けてきたが、最近は視野の範囲やその他の用件で本人が限界を感じ、昨年には乗り続けてきた軽四輪のマイカーを手放していた。聴けば、出向いた警察署で書類に必要事項を記して手続きを終わらせてきたそうだ。
米大リーグで地区優勝を決めたドジャースの大谷翔平選手を一度だけ近くで見たことがある。2016年11月、北海道日本ハムファイターズが日本一になった時の優勝パレード。札幌市中心部の駅前通で車上から手を振る大谷選手はひときわ大きく、輝いていた。 車上から手を振る人をもう一人、苫小牧市内に応援演説
日中と朝晩の寒暖差が徐々に大きくなってきた。日が暮れて辺りも暗くなる頃には、爽やかな空気が心身を程よく冷やしてくれる。耳を澄ませばはるか頭上から、「カハハン、カハハン」と野鳥の鳴き声。ウトナイ湖に立ち寄るであろう渡り鳥たちが苫小牧の夜空を行き交う。 そんな季節の移ろいとともに、思わず気持ち
「政治家の私利心が第一に追求すべきものは国民の間からわき上がる信頼であり、名声である。そうでないならほかの職業にかわるがいい(中略)」。戦後の政治家、自民党の第2代総裁で言論人だった石橋湛山の言葉だ。政治家は、有権者の信託を得て、言論の府の国会で言論闘争に臨む。言葉こそ政治家の武器。 選挙
大学生だった30年ほど前、カーオーディオでクリスマスソングを早めにかけるのが何となくはやっていた。12月に入って聴くのは当たり前。若干早いのがおしゃれだと思っていた。 最初に11月に流した友人が後輩にキャーキャー言われたため、翌年から仲間内で張り合いだしたのは若気の至り。勘違いした一人が、
子どもにせがまれて同じ絵本を何度も読んだ経験のある人は多いはず。読み聞かせるつもりが物語の中に入り込み、子どもを放り出して泣いたり怒ったり。 最も記憶に残っている絵本は山口勇子原作「おこりじぞう」か。広島に原爆が投下された朝の物語。いつも笑顔で元気に登校していた子どもが、その朝、血まみれに
道庁本庁舎から北大植物園へつながる一本の道がある。樹齢を重ねた立派な木々が並ぶ。風もないだ、真夏のひどく暑い日でも、何故かあの道だけは涼しい風が吹き抜ける。個人的には「風の道」と呼んでいる。その風も秋の風に変わった。 そんな季節。首相就任日から戦後最短の解散・総選挙のゴングが鳴った。まだ夏
庭の草木も赤茶色に染まり始めた。朝晩の冷え込みにもう冬支度が始まるのだろうと実感する。毎年迎える季節の移ろいが情感あふれるのとは対象的に、政治の変化は劇場型になるのだろうか。3年ぶりの衆院選挙が、あす公示される。すでに選挙の前哨戦は始まっているが、27日の投開票日に向けて12日間の本格的な選挙戦が
ビッグニュースは、帰宅中の車の中で聞いた。NHKラジオのニュース速報で、今年のノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が選ばれたことをアナウンサーが伝えた。受賞理由は、被爆者の立場から核兵器のない世界実現への努力と、核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたこと
少し前まで、60歳になると職場を退き、第二の人生を歩む人が多かった。苫小牧市長生大学の入学者や市高齢者福祉センターの利用者の対象が「60歳以上の市民」なのは、その名残だろう。 今は65歳まで働く人が増え、その後も働き続ける人が多い。背景にあるのは、年金受給年齢の先延ばしや労働力の不足。国が
「遠い北極、なぜ観測?」「厳冬、豪雨、大気汚染…温暖化の『カナリア』」の見出しで7日付本紙に時事通信の配信記事が載った。海洋研究開発機構、北大や東大の研究者4人に取材していて、海氷減少と気圧配置の関係性やシベリアの森林火災発生の多さなどに触れ〈北極では地球温暖化の影響がほかの地域に先
衆議院がきょう解散する―はずだ。報道によれば午前中の臨時閣議で解散を決め、午後には15日公示、27日投開票の日程が決まる―らしい。詳しくは夜に石破首相が会見して説明する―とか。組閣からわずか8日の解散は戦後最短という。初めてのことは難しい。解散「万歳」の声はいつごろ、どこに響くのだろう。
イタリアに住む友人が現地で乳がんの手術を受けた。どれほど不安で心細いか―と心配したが、イタリアの人たちの「決して放っておかない姿勢に救われている」という。彼女らに「そっとしておいてあげよう」とか「何か必要ならば言ってくるだろう」という発想はなく、手術当日の麻酔が半分効いている時から病室に来る、詩や
苫小牧市内のスーパー店頭に新米が並ぶようになった。各地のいろんなブランド米が山積みされているが、記者のお目当ては地元産の「ななつぼし」。適度な粘りと甘さが好みで、手頃な価格も魅力的。普段から購入している。 今年の出来を期待しつつ、「新米」の赤いシールが貼られた5キロ袋に手を伸ばし、値札を見
末は博士か大臣か―。将来の職業の選択や目標の地位が、そんなふうに言われることのなくなった時代に育った。職業に上下はない―と習い、考えて育ち、後悔はない。それでも、子どもの頃からの謎が一つある。総理大臣という地位が、遠く偉く見えたのはなぜなのだろう。 石破茂総理大臣が誕生した。総理の名前や顔
新米の便りを聞き街路の木々を見れば季節の歩みを実感する。本当ならむかわ町などでシシャモ漁が始まる頃だ。 胆振、日高の漁業者は今季もシシャモ漁を見送った。6月に決断していたことが、先のむかわ町議会の定例会で報告された。2年連続だけに断腸の思いで決めたことは想像に難くない。かつて鵡川漁協は19
いかに流れに乗るか。日常のあらゆる場面で重要なことだ。以前、マイカー通勤中、自宅近くの交差点でよく同じスポーツカーと出くわした。こちらはゆっくり運転の軽乗用車。後方から接近するスポーツカーは猛スピードで走り抜けるが渋滞しだすと、図らずもすぐに追い付いた。進路取りがうまくなかったのだ。 通勤
昨年の文化庁調査で「本を1カ月に1冊も読まない人」が初めて6割を超したことはこの欄でも書いた。インターネット全盛。活字離れはどこまで広がるか。好奇心や知的欲求を満たしながら、経済的にも負担の少ない方式を探り、読書を楽しむ人たちが、ごく身近に、いる。読む楽しさを、改めて教えてもらった。 Aさ