東日本大震災から10年を迎えた11日、宮城県石巻市を7年ぶりに訪れた。市町村別死者・行方不明者が3971人(総務省消防庁まとめ、3月1日時点)と最多だった同市。各所で市民が犠牲者を慰霊し、深い悲しみに包まれていた。 同市の沿岸部に位置し、津波で大半の建物が流された南浜地区は、石巻南浜津波復
「避難の基準が道と市で違うのはあり得ない」―。9日に開かれた苫小牧市議会の特別委員会で、市の津波ハザードマップをめぐり、質問した市議が語気を強めた。2021年7月に道が公表した新しい津波浸水想定を受け、市が約2年間にわたって改訂作業を進めてきた新マップ。この日はその内容が説明されたが、一部で道と市
地域が良くなることを願うなら投票に行くべき―。苫小牧を拠点に活動する6人組バンド「フリーキック」でトランペットを担当する河岸優樹さん(42)はそう考える。新型コロナウイルス感染拡大で、バンド活動を取り巻く環境は厳しい。「自分の一票で、あしたからの生活が一変するわけではないかもしれない」としながら「
平取町でアイヌ文化発祥の地と称される「二風谷コタン」。沙流川流域の豊かな自然に育まれたアイヌ文化を伝承する一大集落だ。町立の二風谷アイヌ文化博物館、萱野茂二風谷アイヌ資料館をはじめ、アイヌ文化の発信施設が徒歩圏内に並ぶ。刺しゅうや木彫などアイヌ工芸に触れられる施設や土産店も多い。 博物館前
5月、日ごろから取材などで何かとお世話になっている苫小牧市泉町の池野京子さん(85)から電話を受けた。1月に本紙に掲載された「受け継ぐ平和」という作文を書いた苫小牧東中学校3年生の渋谷ゆうなさんに会いたいので、力を貸してほしい―という内容だった。 池野さんは終戦直後、満州敦化(現・中国吉林
苫小牧東部地域には、多様な業態の企業が進出している。その代表が自動車産業だが、それに次いで苫東地域の中で注目されるのが食品関連企業だ。ただ、苫東はもともと石油化学コンビナートなどを整備する重厚長大型産業を想定していた工業用地。「食品関連」への転換には紆余(うよ)曲折の歴史もある。 1989