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    • 「『陰翳礼讃』と   /    日本的なもの」/中村ともえ著/建築に注いだ作家の視点

      「『陰翳礼讃』と   /    日本的なもの」/中村ともえ著/建築に注いだ作家の視点0

         これは極めて知的で刺激的な書物である。優れた日本の文化論として、海外でも広く知られる谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」を入り口として、さまざまな文学作品とその中で描かれる建築物、さらに桂離宮や伊勢神宮といった実際の建築物がどのように論じられてきたのかを照らし合わせながら戦前の日本と日本人の来し方を掘り下

      • KZ, undefined, 文芸1
      • 2025年5月13日
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    • 「悪人列伝 大河ドラマ篇」/海音寺潮五郎著

      「悪人列伝 大河ドラマ篇」/海音寺潮五郎著0

         直木賞作家の著者が、北条政子や日野富子、徳川綱吉、田沼意次ら、大河ドラマにもたびたび登場する日本史上の「悪人」を取り上げる。当時の時勢や世相から書き起こし、一次史料も駆使してその人柄を浮き彫りにしていく。握った権力の大きさにもよるが、強烈な個性や偏った人格が災いをもたらすのはいつの世も変わらない。

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      • 2025年5月13日
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    • 「悪意の日本史」/大塚ひかり著

      「悪意の日本史」/大塚ひかり著0

         古典文学や歴史書に残された誹謗(ひぼう)中傷の記述から、悪意との向き合い方を探る。孝謙・称徳天皇、北条政子、吉良上野介らに向けられた中傷や悪口を考察。自身もSNSで炎上騒ぎに巻き込まれ執筆を思い立ったという著者は、自分の中の悪意を自覚し、慎重に精査することの重要性を説く。(祥伝社新書・1045円

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      • 2025年5月13日
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