• 暮らしに生きる茶道 4 四季を暮らしに取り入れる 掛け軸や花に季節映す茶道
    暮らしに生きる茶道 4 四季を暮らしに取り入れる 掛け軸や花に季節映す茶道

       季節を感じる 忙しい日々の中で、私たちは季節の変化をじっくり味わう余裕をなくしがちです。気付けば1年があっという間に過ぎ、春夏秋冬の美しい移ろいを見逃しているかもしれません。 茶道には四季を大切にするという考え方があり、季節の変化を細やかに感じ取ります。例えば、茶室の掛け軸やお花は、その時々の季節

    • 2025年6月12日
  • 老いても元気な口のために 7 日常生活で鍛える 年による衰えを抑制
    老いても元気な口のために 7 日常生活で鍛える 年による衰えを抑制

       食べるために重要な舌の機能も、年齢とともに衰えてはいきますが、悲観的になる必要はありません。日々の運動習慣が健康な体をつくるように、口を鍛えれば、おいしく食事をし続けることが可能になるのです。 今回は日常生活で舌を鍛え、衰えを抑える方法を紹介します。 ガムをかむと、舌の機能やかむ能力が改善

    • 2025年6月10日
  • 暮らしに生きる茶道-3- 余計な物手放し、心の整理 引き算の美学で
    暮らしに生きる茶道-3- 余計な物手放し、心の整理 引き算の美学で

       いろいろな物が簡単に手に入る現在、身の回りにはたくさんの物があふれています。そのような中、私たちは本当に必要な物が何なのか分からなくなっていないでしょうか。 茶道は引き算の美学だと言われています。あれもこれもと足していくのではなく、必要な物だけを選び取ることが大切とされているのです。 お茶室に

    • 2025年6月5日
  • あしたをひらく 6 加速するキャッシュレス化 監視し過ぎず、子の金銭感覚育む
    あしたをひらく 6 加速するキャッシュレス化 監視し過ぎず、子の金銭感覚育む

       キャッシュレスは使い過ぎに注意 「子どもがこっそりお金をためる貯金箱はなくなり、子どもの小遣いの使い道を知ろうと思えば、親は全部見られるのよ」―。こう教えてくれたのはオーストラリア人の母親。豪州は韓国、中国に次ぐキャッシュレス大国で、子どもの小遣いも口座管理が浸透している。日本でも、子どもに電子マネ

    • 2025年6月4日
  • お薦めミステリー/「まぐさ桶の犬」 若竹七海 著/圧巻の終盤展開
    お薦めミステリー/「まぐさ桶の犬」 若竹七海 著/圧巻の終盤展開

       現代を代表する私立探偵小説シリーズの最新作が前作から5年半ぶりの登場である。若竹七海「まぐさ桶(おけ)の犬」(文春文庫、1100円)だ。 私立探偵の葉村晶は腕利きだが不運の星に生まれたとしか言いようのない女性で、今はミステリー書店の店員も兼業している。ここ数年は新型コロナウイルス流行のせいで商売

    • 2025年6月3日
  • BOOK
    BOOK

       書店で当たり前のように行われる「立ち読み」。この日本独特の風習はいつ、どこで生まれ、定着したのか。近代出版史の専門家が埋もれていた資料を丹念にひもとき、その歴史を描き出す。立ち読みは日本の庶民に読書の文化を広げ、自ら本を選ぶ楽しみを享受する「読者」を誕生させたという分析に膝を打つ。(ハヤカワ新書

    • 2025年6月3日
  • 渡辺一貴監督「岸辺露伴は動かない 懺悔室」/ベネチア舞台の異色サスペンス
    渡辺一貴監督「岸辺露伴は動かない 懺悔室」/ベネチア舞台の異色サスペンス

       「岸辺露伴は動かない 懺悔室」 「岸辺露伴は動かない 懺悔(ざんげ)室」=公開中=は、渡辺一貴監督が荒木飛呂彦の人気漫画を高橋一生主演で実写化したドラマシリーズの、劇場版第2弾。イタリアのベネチアで日本映画初というオールロケを敢行し、ある呪いにまつわる物語がつづられる。◇  ◇  ◇ 取材と講演

    • 2025年5月29日
  • あしたをひらく 5 子どもの視点に立った街づくり 事故防止、自然と触れ合う機会を
    あしたをひらく 5 子どもの視点に立った街づくり 事故防止、自然と触れ合う機会を

       高層マンション建設の際は事故を防ぐ対策、自然に親しめる工夫を 大都市のみならず、地方都市でも増えている高層マンションは、今後の街の風景を決める大きな存在と言える。その事業に深く関わっているのが、不動産開発や建設、住宅メーカーだ。 開発には巨額の資金が動くが、そこに子どもの視点は考慮されているだろう

    • 2025年5月28日
  • 御蔵島の猫を救う活動/オオミズナギドリを捕食する野生猫を捕獲、譲渡/自然環境保全につながる
    御蔵島の猫を救う活動/オオミズナギドリを捕食する野生猫を捕獲、譲渡/自然環境保全につながる

       シェルターで猫を世話する長谷川潤さん(左)と草地ゆきさん御蔵島で捕獲器を設置するプロジェクトメンバー御蔵島から搬送されたばかりの猫 東京都心と伊豆諸島を結ぶフェリー乗り場に今春到着したのは、数日前まで御蔵島(みくらじま)の森で暮らしていた5匹の猫。「慣れない船旅で少し興奮気味ですが、健康状態に問題は

    • 2025年5月24日
  • 適切な靴選び、必ず準備運動を 速く走るには、4を描くフォーム練習
    適切な靴選び、必ず準備運動を 速く走るには、4を描くフォーム練習

       春の運動会シーズン。定番の種目である徒競走やリレーで速く走るための靴の選び方、走り方について、順天堂大大学院スポーツ健康科学研究科の柳谷登志雄教授に教えてもらった。 靴は近年、厚底でも軽量のタイプが登場するなど機能が向上し、種類も豊富になっている。「同じサイズでもメーカーによって、大きさも履き心

    • 2025年5月21日
  • あしたをひらく子どもの権利とビジネス【4】 子どもを魅了する広告 SNSは影響大危険も
    あしたをひらく子どもの権利とビジネス【4】 子どもを魅了する広告 SNSは影響大危険も

       広告の影響を受けやすい子ども 懐かしいお菓子のCMを挙げてください、と言われたら、あなたは何を思い浮かべるだろう。誰にでも子どもの頃に親しんだチョコレート、アイス、スナック菓子などがあるはずだ。 ところが、虫歯や肥満の原因になり得るお菓子を宣伝して、子どもに欲しがらせることは、子どもの権利に反する

    • 2025年5月21日
  • CDセレクション/▷ クラシック 若手実力派のデビュー盤/▷ ポピュラー 夏を想起させる歌詞と声
    CDセレクション/▷ クラシック 若手実力派のデビュー盤/▷ ポピュラー 夏を想起させる歌詞と声

       ▽「Forgotten Shores/角松敏生」 ベテランシンガー・ソングライターが放つ最新アルバム。都会的で洗練されたサウンドをベースにして、「あの夏の日」の追憶を喚起する。波打ち際の光景や、きらびやかな陽光を想起させる歌詞と歌声に、自然と心が浮き立つ。全8曲収録。(アリオラ・3300円)

    • 2025年5月20日
  • 世界と「つながりたい」切実さ   /映画「片思い世界」の土井裕泰監督
    世界と「つながりたい」切実さ   /映画「片思い世界」の土井裕泰監督

       ヒット作「花束みたいな恋をした」の土井裕泰監督、脚本の坂元裕二が再びタッグを組んだ映画「片思い世界」=公開中=。広瀬すず、杉咲花、清原果耶の主演で、ファンタジーの中に現実の社会が映り込む独特の世界を描いた。土井監督は「この3人で物語を作れないかという坂元さんのひらめきが発端。見たことがないような、

    • 2025年5月15日
  • 「YABUNONAKA  /      ―ヤブノナカ」/金原ひとみ著/時代で激変する価値観
    「YABUNONAKA  /      ―ヤブノナカ」/金原ひとみ著/時代で激変する価値観

       真相がわからないことを「藪(やぶ)の中」という。ある出来事について人々の語る言葉に相違が生じることだ。芥川龍之介の短編小説「藪の中」で有名である。この作品は平安時代、藪の中で武士が殺され、犯人を巡って関係者の証言が食い違う話。 20歳で芥川賞を受賞した著者だが、芥川の題名を借りて挑戦したのが本書

    • 2025年5月13日
  • 飽くなき探究心が生むホラー/「ユビキタス」を書いた/鈴木光司さん
    飽くなき探究心が生むホラー/「ユビキタス」を書いた/鈴木光司さん

       小説「リング」の作者でジャパニーズホラーの生みの親である鈴木光司さんが、新作「ユビキタス」のテーマに選んだのは〝植物〟。人類史をも書き換えるスリリングな物語には、「宇宙の森羅万象を克明に観察し、正しく記述したい」との思いがあふれる。4部作の幕開けにふさわしい、重厚なエンターテインメント小説に仕上が

    • 2025年5月13日
  • 「人生後半にこそ/   読みたい秀歌」/永田和宏著/読者を治癒する独り言
    「人生後半にこそ/   読みたい秀歌」/永田和宏著/読者を治癒する独り言

       世の歌人は、誰かに教訓を垂れようとして歌を書いているのではない。人生指南をしようとして歌を書くわけではない。ある日、ある瞬間、心に浮かんだかすかな思い。歌人たちはそれを独り言のように歌の形でつぶやいているだけなのだ。 退職をする。老いを感じる。病を患う。孫が生まれる。友と再会する。配偶者と死別す

    • 2025年5月13日
  • 「悪意の日本史」/大塚ひかり著
    「悪意の日本史」/大塚ひかり著

       古典文学や歴史書に残された誹謗(ひぼう)中傷の記述から、悪意との向き合い方を探る。孝謙・称徳天皇、北条政子、吉良上野介らに向けられた中傷や悪口を考察。自身もSNSで炎上騒ぎに巻き込まれ執筆を思い立ったという著者は、自分の中の悪意を自覚し、慎重に精査することの重要性を説く。(祥伝社新書・1045円

    • 2025年5月13日
  • 「悪人列伝 大河ドラマ篇」/海音寺潮五郎著
    「悪人列伝 大河ドラマ篇」/海音寺潮五郎著

       直木賞作家の著者が、北条政子や日野富子、徳川綱吉、田沼意次ら、大河ドラマにもたびたび登場する日本史上の「悪人」を取り上げる。当時の時勢や世相から書き起こし、一次史料も駆使してその人柄を浮き彫りにしていく。握った権力の大きさにもよるが、強烈な個性や偏った人格が災いをもたらすのはいつの世も変わらない。

    • 2025年5月13日
  • 「『陰翳礼讃』と   /    日本的なもの」/中村ともえ著/建築に注いだ作家の視点
    「『陰翳礼讃』と   /    日本的なもの」/中村ともえ著/建築に注いだ作家の視点

       これは極めて知的で刺激的な書物である。優れた日本の文化論として、海外でも広く知られる谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」を入り口として、さまざまな文学作品とその中で描かれる建築物、さらに桂離宮や伊勢神宮といった実際の建築物がどのように論じられてきたのかを照らし合わせながら戦前の日本と日本人の来し方を掘り下

    • 2025年5月13日
  • 多彩な色で元気に
    多彩な色で元気に

       ビタミンカラーのナスタチウム色とりどりのペチュニア 園芸店に花付きのポット苗が多く出回る季節になりました。カラフルな花を咲かせるペチュニアと、黄色やオレンジのビタミンカラーのナスタチウムを紹介します。(園芸研究家・平田幸彦) ペチュニアは中南米原産のナス科の一年草です。ブラジル先住民が、葉をたばこの

    • 2025年5月13日
  • きょうの献立
    きょうの献立

       主な材料(2人分)スナップエンドウ150㌘ニンニク½片サクラエビオリーブ油作り方①スナップエンドウはへたと筋を取り熱湯で2分ゆで、ざるに上げる。②ニンニクはみじん切りにする。③フライパンにオリーブ油小さじ2とニンニクを入れて弱火で熱し、香りが立ったら①とサクラエビ大さじ1を加え、強

    • 2025年5月12日
  • 応募しませんか
    応募しませんか

       ★父親の似顔絵、作文 日本ファーザーズ・デイ委員会(東京都渋谷区)は、第37回「お父さんの似顔絵・お父さんへの作文コンクール」の作品を募集している。 似顔絵は、四つ切りサイズの画用紙にクレヨンか水彩絵の具で描く。作文は400字詰め原稿用紙1枚以上。作品は名前など必要事項を明記し郵送する。 入

    • 2025年5月10日
  • たたら製鉄職人/平田鍛刀場(東京都青梅市)/平田 のどか 代表/「玉鋼は自分を映す鏡」
    たたら製鉄職人/平田鍛刀場(東京都青梅市)/平田 のどか 代表/「玉鋼は自分を映す鏡」

       完成した玉鋼を持ち上げる。使いやすいように4分の1にカットされ、保管される溶け出た不燃物「ノロ」を炉から取り出す 木炭と砂鉄を粘土製の炉で熱する「たたら製鉄」法を用いて、日本刀などの刃物の原料となる純度の高い鋼「玉鋼(たまはがね)」を作る職人、村下(むらげ)。平田鍛刀場(東京都青梅市)の代表を務める

    • 2025年5月9日
  • 公開30周年記念 「Love Letter」4Kリマスター版公開中/岩井俊二監督/中山美穂さんの/「見たことない一面を」
    公開30周年記念 「Love Letter」4Kリマスター版公開中/岩井俊二監督/中山美穂さんの/「見たことない一面を」

       中山美穂さんと「次の作品が実現できず、忸怩(じくじ)たるものがある」と語る岩井俊二監督=東京都千代田区博子を演じる中山美穂 岩井俊二監督の長編デビュー作「Love Letter」。1995年の公開から30周年を記念した4Kリマスター版が公開中だ。昨年12月に死去した中山美穂さんが一人二役の主人公を演

    • 2025年5月8日
  • 「能力主義をケアでほぐす」/竹端寛著/より人間的な選択肢を
    「能力主義をケアでほぐす」/竹端寛著/より人間的な選択肢を

       福祉社会学、社会福祉学が専門の著者は、長い不妊治療の末、2017年、42歳で娘を授かる。子育てを妻だけに押し付けたくないと、分担し始めた。以前は仕事中毒で強迫的に業績を挙げて大学教員になった。一転、出張や講演をキャンセルし家事育児に終始した一日を「今日は何もできていない!」と嘆息する自分に気付き、

    • 2025年5月6日
  • 「ファシズムの教室」/田野大輔著
    「ファシズムの教室」/田野大輔著

       「田野総統」に忠誠を誓い、「制服」の白シャツ姿で団結し、学内の「リア充」カップルを糾弾する。そんなロールプレーを通し、ファシズムの仕組みと危険性を体感させようとした大学の授業の記録。ナチズムを長年研究してきた著者は「なぜ集団は暴走するのか」を明快に解き明かし、今の「ファシズム的な動き」にも警鐘を鳴

    • 2025年5月6日
  • 「子どもの体験       学びと格差」/おおたとしまさ著
    「子どもの体験       学びと格差」/おおたとしまさ著

       体験が不足すると負け組に転落―。親たちは体験の詰め込み教育に駆り立てられ、子どもたちは体験にまで格差意識を刷り込まれる。そんな「体験消費社会」で課金ゲーム化した体験は子どもたちに何をもたらすのか。子どもの本当の学びを取り戻すための啓発の一冊。「子どもは今を生きる生き物」という著者の警鐘をかみしめた

    • 2025年5月6日
  • 「やなせたかしの生涯  /  アンパンマンとぼく」/梯久美子著
    「やなせたかしの生涯  /  アンパンマンとぼく」/梯久美子著

       自己犠牲をいとわない人気キャラクターを50代で世に送り出し、誠実に生き抜いた漫画家の生涯を描く。やなせが創刊した雑誌「詩とメルヘン」の編集者として師事したノンフィクション作家が書き下ろした。両親と別離した幼少期や戦場で飢えに苦しんだ青年期の体験などを掘り下げ、アンパンマンに作者が託した思いを伝える

    • 2025年5月6日
  • 「なぜ人は自分を   /  責めてしまうのか」/信田さよ子著/苦痛の緩和に向けて
    「なぜ人は自分を   /  責めてしまうのか」/信田さよ子著/苦痛の緩和に向けて

       本書は、著者が顧問を務める心理相談機関でコロナ禍をきっかけに始めたオンラインセミナー「信田さよ子公開講座」の中から、特に反響の大きかった内容を基にまとめられた。 夫婦や親子の関係で悩みを抱える当事者に向け、著者がクライエントの言葉から感じ取り、学び、考え、実践してきたことを伝える。「母はまだ重い

    • 2025年5月6日
  • フランスの手厚い出版支援/翻訳の後押し、学生文学賞も
    フランスの手厚い出版支援/翻訳の後押し、学生文学賞も

       「日本の読者にもフランスと同じように作品を受け取ってほしい」と語るジャン=バティスト・アンドレアさん=東京・南麻布のフランス大使公邸日本で翻訳刊行されたフランスの作品 文学作品の翻訳支援や作家の海外滞在、学生主体の文学賞…。フランス政府による出版文化の保護は手厚く、業界支援も多岐にわたる。書籍を「文

    • 2025年5月6日