• 半数超が「睡眠時間足りない」
    半数超が「睡眠時間足りない」

       調査会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が睡眠時間の充足度を調べたところ、半数超が「足りない」と回答した。 3月、20~69歳の男女2500人に実施。 1日の平均睡眠時間は「6・3時間」で、理想の平均「7・4時間」と約1時間差があった。現在の睡眠時間について「足りない」と答えた人は56・

    • 2025年5月1日
  • 映画「Page30」堤幸彦監督ドリカムの中村正人プロデュース/映像と音楽、刺激的なセッション
    映画「Page30」堤幸彦監督ドリカムの中村正人プロデュース/映像と音楽、刺激的なセッション

       映画、音楽、舞台の各分野の才能を結集した映画「Page30」=全国公開中=。堤幸彦監督がメガホンを取り、人気ユニット「DREAMS COME TRUE」(ドリカム)の中村正人がプロデュースした。中村は「堤監督とは初対面の場で映画の提案をもらい、気が付いたら2人で作っていた」と楽しげに振り返る。 

    • 2025年5月1日
  • 「ブレイクショットの軌跡」/逢坂冬馬著/現代社会に道を見失う人々
    「ブレイクショットの軌跡」/逢坂冬馬著/現代社会に道を見失う人々

       逢坂冬馬の第三長編は、静岡の自動車工場で働く期間工の青年のつぶやきから始まる。 2年11カ月続いた勤務の最終日、青年は製造ラインを流れるブレイクショットというスポーツ用多目的車(SUV)の車体内部に、1本のボルトが落下するのを目撃する。本来ならすぐにラインを止めなければならないのだが、ミスをした

    • 2025年4月29日
  • 歴史切り取るルポルタージュ/「原爆と俳句」を書いた/永田浩三さん
    歴史切り取るルポルタージュ/「原爆と俳句」を書いた/永田浩三さん

       「俳句は17音の緊張で、見事に瞬間を捉えることができる。その短さ故に心に留めやすく、共有もしやすい」と語る永田浩三さん=東京都練馬区 広島を中心に戦争と被爆の実相を長く見詰めてきたジャーナリストの永田浩三さんが、戦後80年を見据えて著書「原爆と俳句」を出した。「よく切れる刀で切ったかのように、歴史の

    • 2025年4月29日
  • 「歴史のなかの貨幣」/黒田明伸著
    「歴史のなかの貨幣」/黒田明伸著

       中世の東アジアで、海を越えて流通した銅銭。日本では12世紀まで米や絹が取引に使われていたが、釣り鐘や仏像鋳造の素材として大量に輸入された中国銅銭が通貨として広まった。15世紀には銅生産の活発化で中国銭の模造古銭が造られ、流通を支えた。国家権力から離れ、生き物のように東アジアに広がった銅銭に驚きを覚

    • 2025年4月29日
  • 「テクノ封建制」/ヤニス・バルファキス著     関美和訳/資本主義に反するモデル
    「テクノ封建制」/ヤニス・バルファキス著     関美和訳/資本主義に反するモデル

       ギリシャ財務相も務めた経済学者による本書は、グーグルやアマゾン、アップルなどの巨大テクノロジー企業が資本主義を根本から変化させていることに強い警鐘を鳴らしている。 現代のテクノロジー産業の特徴は「プラットフォーム」にある。音楽や映画、アプリなどを配信できる場を用意し、手数料を取るというビジネスモ

    • 2025年4月29日
  • 「『死後生』を生きる」/柳田邦男著/残された人の道しるべに
    「『死後生』を生きる」/柳田邦男著/残された人の道しるべに

       戦争や災害、事故、医療などを題材に長年取材を続け、日本のノンフィクション確立に寄与した著者。昨年米寿を迎えたが、執筆活動はとどまるところを知らない。何がそうさせるのか―。過去の記事と書き下ろしを併せた本書が「いのち」をキーワードに教えてくれる。 平仮名表記の「いのち」に、著者は生物学的な「生命」

    • 2025年4月29日
  • 「こども遊び大全」/遠藤ケイ著
    「こども遊び大全」/遠藤ケイ著

       昭和20~30年代に少年時代を過ごした作家・イラストレーターが、当時の子どもたちの定番の遊び計56種類を詳細な挿絵で紹介する。男の子編はベーゴマやクギ遊び、ちゃんばらごっこなど、女の子編はお手玉やあや取り、ままごとなど。写実的ながら温かみのあるイラスト、丁寧な手書き文字が郷愁を誘う。(ヤマケイ文

    • 2025年4月29日
  • きょうの献立
    きょうの献立

       主な材料(2人分)高野豆腐3個ニンジン50㌘キャベツ50㌘ピーマン1個かたくり粉ごま油白だし下ろしショウガ作り方①高野豆腐は水で戻して水気を搾り、3等分に切る。ニンジン、キャベツ、ピーマンは3㌢長さの細切りにする。②ボウルに酒大さじ2、しょうゆ大さじ1、下ろしショウガ小さじ1、

    • 2025年4月28日
  • 「クスッと笑える」コメディー、真剣に/映画「お嬢と番犬くん」主演/福本 莉子
    「クスッと笑える」コメディー、真剣に/映画「お嬢と番犬くん」主演/福本 莉子

       一咲(福本莉子、右)と啓弥(ジェシー)動物園でのデートの場面は「ほぼアドリブで楽しみながら撮影し、キュンとするシーンに仕上がった」と話す福本莉子=東京都千代田区 映画「お嬢と番犬くん」(小林啓一監督)でSixTONESのジェシーとダブル主演し、「普通の青春」に憧れる極道の孫娘に扮(ふん)した福本莉子

    • 2025年4月24日
  • 「アイミタガイ」/キャストも充実した群像劇
    「アイミタガイ」/キャストも充実した群像劇

       市井昌秀が脚本の骨組みを作り、故佐々部清が受け継いだ企画を草野翔吾監督が映画化。親友(藤間爽子)が亡くなって傷心を抱えるウエディングプランナーのヒロイン梓(黒木華)が、人々のつながりの連鎖によって小さな奇跡に出合う。草笛光子、風吹ジュンらキャストも充実した群像劇。(TCエンタテインメント、DVD

    • 2025年4月22日
  • 「問題。以下の文章を読んで、  /  家族の幸せの形を答えなさい」/早見和真著/両親巡る少女の葛藤
    「問題。以下の文章を読んで、  /  家族の幸せの形を答えなさい」/早見和真著/両親巡る少女の葛藤

       「それで? あんたはここんところ何にイラついてるわけ? 何が不満? 自分の言葉で言ってみ」 本作の主人公長谷川十和は小学3年生が終わる頃、母に聞かれた。優しすぎる父が苦手で、家族4人でのキャンプを当日になって行きたくないと駄々をこねたからだ。黙っている娘に、勝ち気な母は告げる。 「あんた、四月

    • 2025年4月22日
  • 「平等とは何か」/田中将人著
    「平等とは何か」/田中将人著

       昨今、「親ガチャ」「社会の分断」などの言葉で論じられる不平等や格差。不平等の何が悪いのか、果たして平等とは何かを、政治哲学的な切り口で明らかにする。キーワードは、誰からも支配、抑圧されない「自尊」「不偏」。満たされない者には、事後に再分配さえすればよいとの考えを戒め、現行の生活保護の在り方にも物申

    • 2025年4月22日
  • 弁護士が描くどんでん返し/「午前零時の評議室」を書いた/衣刀信吾さん
    弁護士が描くどんでん返し/「午前零時の評議室」を書いた/衣刀信吾さん

       「創造的な仕事は大変だが、ひらめくとうれしいし、面白い」と語る衣刀信吾さん=東京都文京区 「午前零時の評議室」で第28回日本ミステリー文学大賞新人賞に選ばれた衣刀信吾さん。現役弁護士の手による本格リーガルミステリーが高く評価され、満場一致での受賞となった。 法律事務所でアルバイトとして働く大学3年

    • 2025年4月22日
  • 「東京大空襲を指揮した男  /  カーティス・ルメイ」/上岡伸雄著/人間の本質を問う評伝
    「東京大空襲を指揮した男  /  カーティス・ルメイ」/上岡伸雄著/人間の本質を問う評伝

       第2次世界大戦下、東京大空襲を指揮し、10万人を殺りくした人物がいる。名前はカーティス・ルメイ、米陸軍航空軍の将軍である。焼夷(しょうい)弾を用い、軍事施設を狙うのではなく、民間人をも巻き込んだ無差別爆撃を決行した一方で、戦後の航空自衛隊育成への貢献で勲一等を授与されもしたこの男は何者なのか。米国

    • 2025年4月22日
  • 「河内と船場」/山本昭宏編著/大阪像の変遷、丹念に
    「河内と船場」/山本昭宏編著/大阪像の変遷、丹念に

       JRの大阪・関西万博ガイドブックの表紙には「オモロイがいっぱい」の文字が踊る。おもろいまちという自己規定はいつ頃始まったのか。メディア文化にみる大阪イメージの変遷をたどったのが本書である。 「河内と船場」という題がユニークだ。河内地方は元来、大阪ではなかった。大阪(大坂)は摂津の国に属し、かつて

    • 2025年4月22日
  • 「がらんどう」/大谷朝子著
    「がらんどう」/大谷朝子著

       経理を長年担い、職場で「先生」と呼ばれる平井は、「骨に染み入るような寂しさ」を抱えた菅沼に誘われてアラフォー女性2人の共同生活を始める。奇妙な副業と婚活アプリ、就職氷河期世代の不遇、「推し」アイドルの電撃婚…。結婚や出産といった人生の選択にいや応なく揺れる、独身女性の心の機微を丁寧な筆致ですくい取

    • 2025年4月22日