苫小牧市中学生主張発表大会(13) 努力賞「よい環境を作るために」 勇払中学校2年 忠鉢 心那さん

苫小牧市中学生主張発表大会(13) 努力賞「よい環境を作るために」 勇払中学校2年 忠鉢 心那さん

 私は勇払の町を歩いていて、げんなりすることがあります。それは、道路や歩道などにたばこや空き缶のようなゴミがたくさん落ちていることです。皆さんもそういう場面に出くわしたことがあると思います。私は、ポイ捨ては絶対にやってはいけない行動だと思います。今、ポイ捨てによって海洋プラスチック問題などの環境に悪影響を及ぼすことがあるということを知ってほしいと思います。そこで、ゴミの量と種類、環境への悪影響の二つについてお話します。

   まず、ゴミの量と種類について話したいと思います。初めに、ゴミの量についてです。今、1年間に出るゴミの量は日本全国の合計で、4432万トンで、25メートルプールの約42万杯分になり、積み上げると、高さ約500キロメートルになるそうです。全国で、ゴミが多かった都道府県ランキングは、1位が東京都で528万トン、2位が大阪府で423万トン、3位が神奈川県で343万トンでした。北海道は8位に入っていて、247万トンでした。私は北海道が8位と意外に上のほうで、びっくりしました。また、主に捨てられているゴミの種類について、食品容器環境美化協会の散乱実態調査の結果があります。この結果によると、飲料容器に加え、ビンや缶、紙製やプラスチック製の容器や包装が多く、日常生活で出るゴミであるということが分かります。

   さらに、これらのゴミが環境へ与える悪影響について話します。現在、世界的に海洋ゴミの深刻な影響が問題になっています。ほとんどが使い捨てで、きちんと処理されないプラスチックゴミの多くは、風などで飛ばされて海に流されてしまうということがあり、海洋ゴミの一因となっていることが分かっています。海洋ゴミの影響で、魚類、海鳥、アザラシ、などの海洋哺乳動物、ウミガメを含む少なくとも約700種の生物が絡まってしまったり、ポリ袋を餌と間違ってしまったりして、傷つけられたり、死んでしまったりしてしまうことがあるそうです。

   このようなことを防ぐために、シービンというものが、日本に18台設置されています。シービンとは、海洋プラスチックゴミを回収する機械のことです。湖の他に、水面に浮いているゴミも回収可能の機械です。以前、勇払中学校に大学生の方が環境教育をしに来てくれた時にシービンのことを知りました。勇払マリーナにも設置されています。大学生の皆さんは、このような地道な活動の輪が広がっていくことで、環境問題が少しでも良くなっていくようにしていきたい、と語っておられました。

   私は、一つのゴミで大きな問題につながっていくということと、主に小さいゴミが捨てられており、手軽に使える分、手軽に捨てられる、そういった面もあるということを知りました。学校でゴミ拾いをしていて道路の端っこのところや見えにくい草のところにゴミが落ちていることに気が付きました。多いときは1時間のゴミ拾いで、ごみ袋10個ほどになることがあります。それを見て、ポイ捨てされているゴミを、少しでも、減らすために、今まであまりできなかった注意をしたり、ゴミ拾いに積極的に参加したり、できるだけゴミを出さないようにしたりしていこうと思いました。皆さんも環境維持のため、ポイ捨てはせず、マイボトルを使うなどして、ゴミをあまり出さないように生活していきましょう。環境は私たちの心がけ一つで、良い方向に向かっていくと信じています。

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