• 挑戦は何歳からでも
    挑戦は何歳からでも

       初夏が来て、診察室の雑談でも農作物の話題が多くなってきた。農家の人からはプロならではの苦労話などを、家庭菜園の人からはそれぞれの工夫などを聞かせてもらう。  80代でひとり暮らしの女性は、「自分が食べる分だけ」と思っていてもつい、いろいろな品種を作りたくなってしまう、と話した。たとえばラズベ

    • 2024年6月22日
  • ちなみに… 
五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)
    ちなみに… 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)

       「先生、『ちなみに』とは何ですか」  私が中国で日本語教師をしていた時に、学生からこんな質問を受けたことがある。「ちなみに」は、前述した内容に何か別の情報を補足するときに使う接続詞である。おせっかいな私は、日本への留学経験がない学生たちに、「ちなみに、ちなみに」と言って、授業とは関係の無い日

    • 2024年6月22日
  • 3 植物工場やウイスキー 食品関連も多様に 地産地消を実践
    3 植物工場やウイスキー 食品関連も多様に 地産地消を実践

       苫小牧東部地域には、多様な業態の企業が進出している。その代表が自動車産業だが、それに次いで苫東地域の中で注目されるのが食品関連企業だ。ただ、苫東はもともと石油化学コンビナートなどを整備する重厚長大型産業を想定していた工業用地。「食品関連」への転換には紆余(うよ)曲折の歴史もある。  1989

    • 2024年6月21日
  • 野鳥の子育てシーズン ひなや幼鳥と出合ってもその場を離れて
    野鳥の子育てシーズン ひなや幼鳥と出合ってもその場を離れて

       気象庁では、今年の夏も全国的に気温が高くなる予想と発表され、札幌市ではすでに5月で夏日を記録。この先の気温が大変気になるところではありますが、すでに自然界では野鳥たちの「熱い」季節が始まっています。それは野鳥のライフサイクルの中で最も重要な子育ての季節です。  そしてウトナイ湖野生鳥獣保護セ

    • 2024年6月21日
  • これからの一年、前向きに 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)
    これからの一年、前向きに 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)

       春の青い空の下、真っ赤な鳥居をくぐった瞬間、携帯電話が鳴った。  2024(令和6)年5月1日、水曜日、午前9時58分。樽前神社境内でのこと。苫小牧民報社からの連絡であった。要件はコラム「ゆのみ」コーナーの執筆依頼だった。  すぐに良い返事をすることができず、「考えさせてもらいます」と

    • 2024年6月20日
  • 出合い
    出合い

       白老に暮らして3年目の本格的な夏を迎えつつある中、早くも秋に向けて「飛生芸術祭」や「ルーツ&アーツしらおい」といった芸術祭開幕の知らせが耳に入ってきた。画家や映像作家らが町内入りするうわさも耳にする。  複数の作家たちが1カ月以上、町内各地に滞在しながら町ならではの文化や歴史をテーマに調査を

    • 2024年6月19日
  • 問診と血圧測定 苫小牧市保健センター健診課看護係 曽根千華子
    問診と血圧測定 苫小牧市保健センター健診課看護係 曽根千華子

       今回は問診と血圧測定についてです。ほとんどの健康診断に問診があります。問診は診察・面談する医師のために現在の健康状態を確認する、大切な健診項目です。そのため、できるだけ正確な情報を医師に伝える必要があります。ハスカッププラザでは、ご記載いただいた受診票を基に看護師が内容を確認し、その情報が医師の診

    • 2024年6月18日
  • まちの人々が集い語らう場 東條(とうじょう) 広大(こうだい)
    まちの人々が集い語らう場 東條(とうじょう) 広大(こうだい)

       初めまして。安平町で町おこし活動をしている東條広大です。私は、現在、活動の一環で運営サポートをしているコミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」についてお伝えしていこうと思います。  1回目の今回は、エントランス設立までについてです。5年前の北海道胆振東部地震で、安平町は大き

    • 2024年6月18日
  • 美と健康サロンシャローム 苫小牧市表町2 手技スクールやカフェも併設
    美と健康サロンシャローム 苫小牧市表町2 手技スクールやカフェも併設

       苫小牧市内で2002年からエステ店を営んでいる對馬志保子さん(72)が18日、表町2の第2ビル2階に「シャローム」を移転オープンする。本格的に若手を育てようと、新中野にあった「美と健康サロンシャローム」を苫小牧駅前に移し、手技スクールやカフェを併設。對馬さんは「自分が確立した技術を継承していく」と

    • 2024年6月17日
  • 歩くにはしんどい
    歩くにはしんどい

       ◇マガモの親子  10日の午後2時過ぎ、小泉の沢川と北洋銀行糸井支店第2駐車場との間の道路をマガモの親子が歩いていました。小さなひなにとっては、中央分離帯や歩道の縁石を乗り越えるのも一苦労。近くには子育て中のカラスもいて、母ガモはカラスを追い払いながら移動を続けていました。一時は警察も駆け付

    • 2024年6月17日
  • 「歯と口の健康」ポスター入賞作品〈9〉
    「歯と口の健康」ポスター入賞作品〈9〉

       苫小牧市教育長賞 【高学年の部】 苫小牧若草小学校4年 木村 乙葉 さん

    • 2024年6月17日
  • ホッケーはずっと続けたい 
苫小牧市美原町 山田(やまだ) 彩椋(さくら)さん(10)
    ホッケーはずっと続けたい 苫小牧市美原町 山田(やまだ) 彩椋(さくら)さん(10)

       苫小牧市内の小学生アイスホッケークラブチーム「苫小牧ジェッツ」に所属し、ポジションはゴールキーパーをやっています。  ホッケーは、きょうだいの影響で5歳の時に始めました。現在高校生のお兄ちゃんがキーパーをしている姿が格好良くて、昨年の5月、キーパーに転向しました。1年くらいたち、強いシュート

    • 2024年6月17日
  • 右も左も
    右も左も

       ロシアがウクライナに戦争を仕掛け、G7が対ロ禁輸を決断して以来、私はウラジオストクに住むロシアのパートナーとの連絡を一切絶ったことを本稿で以前触れた。禁輸措置は明確な戦争行為だ。政府の戦う意志に一国民として従い、プーチンの暴挙へ抗議の意思を示すためでもあった。秘書を介し、以来、メールも電話も一切の

    • 2024年6月15日
  • 岡部工務店会長 岡部 喜代司さん(83)「仕事が営業」丁寧さ心掛け 自分が建てた建物を見守っていきたい
    岡部工務店会長 岡部 喜代司さん(83)「仕事が営業」丁寧さ心掛け 自分が建てた建物を見守っていきたい

       中学校を卒業し、15歳で家大工の棟梁(とうりょう)に弟子入り。以降約70年間、家づくりに携わってきた。経営を支えてくれる地域への感謝を込め、さまざまな奉仕活動にも注力。「元は縁のなかった苫小牧で今日まで仕事を続けることができ、とてもありがたい」と話す。  雨竜郡多度志村(現・空知管内深川市多

    • 2024年6月15日
  • 「歯と口の健康」ポスター入賞作品〈8〉
    「歯と口の健康」ポスター入賞作品〈8〉

       苫小牧市長賞 【高学年の部】 苫小牧沼ノ端小学校4年 鈴木 はるさん

    • 2024年6月15日
  • 商工会議所の使命
外囿(ほかぞの) 心一(しんいち)
    商工会議所の使命 外囿(ほかぞの) 心一(しんいち)

       2023年11月より苫小牧商工会議所へお世話になり、半年以上たちました。今回、コラム「ゆのみ」の執筆依頼があり、せっかくの機会なので会議所の使命や力を入れている業務内容、働いている所員の横顔などを紹介できればと引き受けることにしました。  苫小牧商工会議所の概要ですが、会員数2100、全道4

    • 2024年6月15日
  • (3)サラブレッドにささげる青春・静内農高
    (3)サラブレッドにささげる青春・静内農高

       馬産地胆振、日高では、今春も多くのサラブレッドが産声を上げた。1年間に産まれるその数は、7000頭を超える。そんな中、生徒が馬の生産に携わっている高校がある。新ひだか町の静内農業高校で、全国の公立高校で唯一、授業の一環として競走馬の生産を行っている。今年、同校では2頭のサラブレッドが誕生した。生徒

    • 2024年6月14日
  • 湖の自然 次世代に受け継ぐ
    湖の自然 次世代に受け継ぐ

       街中を通り抜け、木々で覆われた緑の回廊を走り抜けていくと、まもなく山々と湖に溶け込みそうな支笏湖温泉へと着きます。今の季節はクロツグミやオオルリなどの小鳥の美しいさえずり、ツルアジサイのかわいい白い花が出迎えてくれます。  支笏湖温泉には駐車場、支笏湖ビジターセンター、温泉宿泊施設、商店街、

    • 2024年6月14日
  • よろしくお願いします! 山田(やまだ) 麻以(まい)
    よろしくお願いします! 山田(やまだ) 麻以(まい)

       納棺師という職種をご存じですか? 自宅や斎場に伺い、亡くなった方の体を拭き清め、着付けや化粧をする「湯灌」と、ひつぎに納める「納棺」を行うのが仕事です。湯灌では専用の浴槽を持ち込み、入浴させる業者もいます。  私は、2012年に湯灌専門会社へ入社し、9年間勤めて退社し、フリー納棺師となりまし

    • 2024年6月13日
  • 魅力発信
    魅力発信

       コロナ禍が明け新千歳空港や札幌のまちには海外や国内からの旅行客が戻ってきた。一方で物価高もあり、道内各地に波及するには時間がかかりそうだ。  飲食業界ではコロナ禍の影響が続いている。戻らぬ客足に苫小牧のある店主は「(まちの)店が半減した」と厳しさを語る。今後も電気料金や食品、原材料などの値上

    • 2024年6月12日
  • スノーチーズ新千歳空港店 新千歳空港 行列の人気チーズ菓子
    スノーチーズ新千歳空港店 新千歳空港 行列の人気チーズ菓子

       チーズ菓子専門店「スノーチーズ」の2号店が12日、新千歳空港の国内線ターミナルビル2階にオープンした。運営する菓子販売Woodstock(札幌市)の谷鉄平さん(46)は、本道空の玄関口への出店に「全国の方に知ってもらう機会になれば」と話す。  2022年4月に大丸札幌店で常設店を設けて以来の

    • 2024年6月12日
  • ごあいさつ
杉本(すぎもと) 大志(まさし)
    ごあいさつ 杉本(すぎもと) 大志(まさし)

       初めまして。苫小牧工業高等専門学校の杉本大志です。これから1年間、「ゆのみ」の執筆を担当いたしますので、どうぞよろしくお願いします。  僕は生まれも育ちも苫小牧市の35歳で、2016年から6年間は香川、愛媛県で研究者として活動した後、22年に母校である苫小牧高専へ戻って参りました。暇を見つけ

    • 2024年6月11日
  • ◇5 昭和31年 遠足 坊主山、緑ケ丘へ向かう大行列 「遠足のおやつ」論議を真剣に 風景今昔 山頂からの景色は激変
    ◇5 昭和31年 遠足 坊主山、緑ケ丘へ向かう大行列 「遠足のおやつ」論議を真剣に 風景今昔 山頂からの景色は激変

       「遠足」という学校行事は、いつの時代から始まったのだろう。明治33(1900)年の文部省通達に「兵式教練」の一環として水泳などとともに遠足を教育の中に取り入れるようにとの指示があったというから、多分それ以前から何かの形で遠足らしきものがあったに違いない。体を鍛える、集団行動に慣れる、社会見学、そし

    • 2024年6月10日
  • 4 私立に勝利できるチームを 低迷していた苫工を強く
結果よりプロセスが重要 今井拓美元監督インタビュー
    4 私立に勝利できるチームを 低迷していた苫工を強く 結果よりプロセスが重要 今井拓美元監督インタビュー

       苫小牧工業で昭和時代はコーチ、平成時代は監督を務め、現在アジアリーグで活躍する選手も高校時代に輩出するなど、高校のアイスホッケー部に37年間携わった今井拓美元監督。当時の思いや今後期待したいことなどを聞いた。  ―教員として初めての赴任先が苫小牧工業。  1980(昭和55)年に赴任し

    • 2024年6月8日
  • みんなは何を?
    みんなは何を?

       3月半ば。10年ぶりに会う札幌の友人を旭川駅に迎えに行き、一通り改札前で盛り上がり、歩いて居酒屋へ。夕方で人通りは増えてきたが、東京の比ではない。広い道路は、友人と並んで歩いても余裕で手を伸ばせるし、歩いていて窮屈じゃないな、と感じる。田舎道なわけでなく、歩行者天国の道路は整備され、きれい、かつ旭

    • 2024年6月8日
  • ライスワークでなくライフワーク(1)
青谷(あおや) 尚人(なおと)
    ライスワークでなくライフワーク(1) 青谷(あおや) 尚人(なおと)

       ご縁があり、2020年に苫小牧市港町の海の駅ぷらっとみなと市場事務局長を命じられ、現在に至ります。当時はコロナ禍の真っ最中で、来客は連日わずかばかり。冗談抜きで、市場内にてボウリングができるような状況でした。  私は小樽市に長く住んでおり、「三角市場」のにぎわいをよく知っているので、当時は「

    • 2024年6月8日
  • 〈2〉 「歯と口の健康」ポスター入賞作品
    〈2〉 「歯と口の健康」ポスター入賞作品

       【低学年の部】 苫小牧市長賞 苫小牧沼ノ端小学校3年 畑中 沙優さん

    • 2024年6月8日
  • 【下】 前進に安堵も課題は山積 10年で取り巻く環境にも変化
    【下】 前進に安堵も課題は山積 10年で取り巻く環境にも変化

       苫小牧市と旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」の土地の一部を所有する不動産業大東開発(苫小牧市若草町)が協力して駅前再開発を進めることで合意し、大きな転換期を迎えた「エガオ問題」。多くの関係者は「(問題が)前に進んだことはよかった」と胸をなで下ろす。その半面、課題は山積しており、期待と不安が今なお

    • 2024年6月7日
  • アートの森へ 企画展「ボン・ヴォヤージュ!」
【下】 素材はすべて段ボール 吉田傑
    アートの森へ 企画展「ボン・ヴォヤージュ!」 【下】 素材はすべて段ボール 吉田傑

       オホーツク管内遠軽町生まれの吉田傑(すぐる)は、日常生活に欠かせない身近な素材である段ボールを用いて、等身大の生き物を制作しています。紙としての柔軟性や加工の容易さ、さらには親しみやすさといった段ボールの可能性を感じたのが創作に取り組むきっかけだったといいます。  生き物たちの姿形はもちろん

    • 2024年6月7日
  • 3 伝統と誇りを胸に 苫工出身・レッドイーグルス3選手に聞く
    3 伝統と誇りを胸に 苫工出身・レッドイーグルス3選手に聞く

       アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道に所属するFW高橋聖二、相木隼斗、DF武部太輝は苫小牧工業の卒業生。それぞれに、在籍時の思い出などを聞いた。  ▽高橋聖二(1993年2月24生まれ、2008~10年度在籍)  ―母校アイスホッケー部の創部100年について。  歴

    • 2024年6月7日