顔などに出血や傷 皮膚むしり症
- 2024年6月13日
唇や額などの他、指や手、腕などの皮膚をむしったり、引っかいたりして出血や傷を伴う「皮膚むしり症」。ハートクリニック(神奈川県鎌倉市)の浅井逸郎医師は「社会生活に支障を来す人もいるため、軽くみない方がいい疾患です」と警鐘を鳴らしている。 ▽うつ病などが併存 むしる部位はさまざまだが、
唇や額などの他、指や手、腕などの皮膚をむしったり、引っかいたりして出血や傷を伴う「皮膚むしり症」。ハートクリニック(神奈川県鎌倉市)の浅井逸郎医師は「社会生活に支障を来す人もいるため、軽くみない方がいい疾患です」と警鐘を鳴らしている。 ▽うつ病などが併存 むしる部位はさまざまだが、
ホームレスの人は一般住民と比べ、認知症の有病率が高く、特に55~64歳と比較的早期に発症する人の割合が多いことが分かったと、カナダの研究グループが発表した。 研究グループは、2019年にカナダの医療機関を受診した45歳以上の患者のデータを分析。ホームレスと判定された1万2863人、低所得地
ファストフード店の近さと肥満度の高さに相関関係があるなど、近所にある食料品店や飲食店の種類により、地域住民の肥満度との関連が異なることが分かったと、英国などの研究グループが発表した。 研究グループは、1946~2022年1月に発表された論文103件のデータを解析。居住地域にある食料品店や飲
血糖や中性脂肪(TG)の値が高い人は、うつ病などの精神疾患発症リスクが高い可能性があると、スウェーデンなどの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、スウェーデンの大規模研究に参加し、1985年1月~96年12月に健康診断で血液検査を受けた21万1200人(検査時の平均年齢42・1
公務員を対象とした研究から、睡眠の質が悪く、仕事の裁量権が小さい人は、5年後には仕事に満足できない状況に陥っていたと、富山大の研究グループが発表した。 研究グループは、日本の地方公務員対象の研究に参加した1429人(男性67%)のデータを分析。年齢、仕事の要因(職位、労働時間、生産性、仕事
今回、皆さんにお伝えするのは、お酒と肝臓に関してのお話です。 ▽お酒で酔いが生じる仕組み 皆さんがお酒を口にされる機会はさまざまだと思われますが、体内に入ったお酒はまず2割が胃から、残りの8割は小腸からアルコールとして吸収されます。 このアルコールが脳に到達することに
余暇の時間に高い強度の身体活動を行っている人は、慢性痛(長期にわたる痛み)のリスクが低かったと、ノルウェーの研究グループが発表した。 研究グループは、ノルウェーの住民研究に参加し、追跡期間中に慢性痛を報告した6834人(平均年齢55歳)を対象に、参加時に行っていた余暇時間の身体活動強度(低
加齢などで骨がもろくなる骨粗しょう症の人は、尻もちをつく程度の衝撃でも背骨の一部がつぶれる「脊椎圧迫骨折」の恐れがある。骨折した場合、体を動かすと腰に鋭い痛みが走るため、寝たきりになりかねない。近年、手術で整復して早期離床を図る治療法が拡充しており、手術経験豊富な総合東京病院(東京都中野区)脊椎脊
難燃剤として家具や車のシートなどに広く使われていた物質「ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)」は、がんによる死亡リスクの上昇に関連していたと、中国と米国の共同研究グループが発表した。 PBDEは、体内蓄積性の高さなどから多くの国で使用が規制されている。自然環境で分解されにくいため、空気
睡眠時間が短い人は、標準的な睡眠時間の人と血液中のタンパク質の組成が異なり、それが糖尿病の発症に関連している可能性があると、スウェーデンなどの研究グループが発表した。 糖尿病の発症には睡眠時間が関与するとされるが、詳細は不明だった。研究グループは、46~68歳のスウェーデン人3336人を睡
学校給食は栄養バランスが良く、地元や旬の食材も味わえる。しかし、苦手な食べ物が多かったり、限られた時間で食べ終えるのが難しかったりして苦痛に感じる子どももいる。給食との向き合い方について、「食育研修講師」の山口健太さんに聞いた。 山口さんは、運営するサイト「きゅうけん」で給食指導に関する情
物が二重に見える「複視」は、両眼の視線が一致しないために表れる症状だ。目に病気があると思いがちだが、他の部位に病気が隠れているケースがあり注意が必要だ。北里大学北里研究所病院(東京都港区)脳神経内科の飯ケ谷美峰部長は「複視を放置するのは危険です。自己判断せず、必ず受診してください」と呼び掛ける。
気温や湿度の上昇に伴い、気になるのが汗の臭い。近年は脇汗や汗の量が多い多汗症に悩む人もいる。汗のメカニズムや臭いの原因を知り、快適に過ごす正しいケアの方法を、渋谷スクランブル皮膚科(東京都渋谷区)の下方征院長に聞いた。 ▽臭いの強弱に個人差 汗は体温の上昇、辛いものを食べた時、緊張
野菜をかんで食べると、食後の血糖値を下げるインスリンの分泌が促されることが示されたと、早稲田大などの研究グループが発表した。 よくかんだり、野菜から順に食べたりすることで、食後の血糖値上昇を抑えられるとの報告がある。 研究グループは、健康な成人男性19人(平均年齢22歳)を、(1)
脳梗塞や脳出血に代表される脳卒中には、後遺症の一つとして歩行速度の低下があり、さまざまな方法で歩行訓練を行う。東北大学病院(仙台市青葉区)リハビリテーション部の理学療法士、関口雄介主任と同大大学院医学系研究科の海老原覚教授らの研究グループは、障害を受けたのが右脳か左脳かで歩行速度低下の要因に違いが
日本人7万人超のデータを解析した結果、夕食時間が不規則な人は、血圧の高さにかかわらず心筋梗塞などの心血管疾患による死亡リスクが高まることが分かったと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、研究参加時(1988~90年)に心血管疾患がない40~79歳の7万2658人(高
日本では2040年に人口が減少するにもかかわらず、40年の国内大都市圏の熱中症による搬送者数は10年代に比べ倍増する可能性があると、名古屋工業大などの研究グループが発表した。 21年の国内の熱中症搬送者数は4万7877人で、高齢者が56.3%を占める。 研究グループは、温暖化に対す
子どもの頭痛には、不規則な食事または夜型の生活、スマートフォンやテレビなどの画面視聴時間の長さが関係する可能性が示されたと、カナダの研究グループが発表した。 研究グループは、カナダの住民健康調査に回答した5~17歳の子ども497万8370人のデータを解析。食事の時間、画面視聴時間、運動、飲
発達健診の結果から、5歳児の18%が睡眠の問題を抱えていたと、弘前大などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018~19年に青森県弘前市の発達健診を受けた5歳児2055人のデータを分析。睡眠質問票(睡眠時間・習慣、日中の問題、不眠など)を用い、合計点が86点以上を「睡眠問題あり」
就寝時間になっていてもテレビなどを見続け、ベッドに入るのが遅くなってしまう。そのような「就寝を先延ばしする傾向」が強い人では、睡眠不足、夜型への移行などの問題が見られやすいことが分かった。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所(東京都小平市)睡眠・覚醒障害研究部の羽澄恵研究員に聞いた。
紫外線による肌のトラブルに関する調査から、特に敏感肌の人でトラブルが多く、適切なスキンケアを行えていたのは全体の3割弱しかいなかったと、ユースキン製薬(川崎市)が発表した。 同社は3月、10~90代の製品利用者2779人を対象に、昨年4~9月の紫外線による肌トラブルの経験やスキンケアなどに
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行した後も、マスクの着用率は急激に低下せず、着用動機は個人の意思によるものが強かったと、大阪大などの研究グループが発表した。 研究グループは、2022年10月から日本在住者約2000人を対象に行ってきた調査のうち、23年2~10月に実施した
正常だがやや高めの血圧であっても、脳・心血管疾患のリスクは約2倍になることが分かったと、国立国際医療研究センターなどの研究グループが発表した。 脳・心血管疾患には高血圧が関係する。しかし、健康診断などで血圧が高めと指摘されても、放置している人は少なくない。 研究グループは、2010
一定量の抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、βカロテン)の摂取で、2型糖尿病のリスクが低下することが分かったと、スウェーデンの研究グループが発表した。 研究グループは、2023年5月までに発表された、抗酸化物質の摂取量や血中濃度と2型糖尿病リスクとの関連を検討した論文40件を解析
本来治療効果があるはずの薬が効かない、あるいは効きにくくなる薬剤耐性(AMR)。主な原因は、抗菌薬(抗生物質)の不適切な使用で、耐性菌を体内に増やしてしまうことだ。国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)AMR臨床リファレンスセンターの藤友結実子情報・教育支援室長に聞いた。 ▽風邪に抗
世界で100人程度のまれな神経疾患「顔面発症感覚運動ニューロノパチー(FOSMN)」の特徴を明らかにしたと、九州大大学院などの研究グループが発表した。 FOSMNは顔や口の感覚障害から発症し、飲み込みにくい、しゃべりにくいなどの重篤な運動障害が起き、次第に下半身にまで広がる。症状が複雑で認
たるみやしわ、バリアー機能の低下といった顔の皮膚の老化には、特定の腸内細菌が関連していたと、中国の研究グループが発表した。 腸内細菌が皮膚の老化に関与することはマウスによる実験で既に報告されているが、その詳細は不明だった。 研究グループは(1)腸内細菌に関する欧州出身の1万8340
高齢者は若い人に比べ、足首を素早く動かす能力(運動速度)が26%低かったが男女差はなかったと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。 自力歩行には足首を動かす筋力が重要で、歩く速さには足首の運動速度が関係すると言われている。研究グループは、健康な男女521人(女性63%)を(1)1
自宅周辺に生鮮食料品店があるなど、良好な生活環境により介護費用を抑制できる可能性が示されたと、千葉大などの研究グループが発表した。 研究グループは、日常生活動作を自立して行える高齢者3万4982人を2010年から19年まで追跡調査。自宅近隣(1キロメートル以内)の8種類の地域環境(生鮮食料
普段見ているテレビの音量を上げるようになったら、それは耳の衰えの始まりとされる。聴覚の低下は認知症やうつ状態の引き金にもなるが、補聴器の使用、毎日の食生活の見直しで老化を予防することができる。NPO法人日本食育協会(東京都渋谷区)元理事で管理栄養士、医学博士の本多京子さんに聞いた。 ▽耳か