• 診断後1年以内の入院リスク高く 慢性腎臓病患者
    診断後1年以内の入院リスク高く 慢性腎臓病患者

       日本、スウェーデン、米国の慢性腎臓病(CKD)患者を対象とした研究から、診断後1年以内の入院または死亡するリスクが高いことが明らかになったと、香川大などの国際研究グループが発表した。  世界のCKD患者数は8億人以上、日本は約1300万人と推定され、深刻な問題となっている。研究グループは、3

    • 2024年4月23日
  • 問題飲酒とワーク・ライフ・バランス
    問題飲酒とワーク・ライフ・バランス

       地方公務員を対象とした研究から、生活に支障が出るほどアルコールを飲んでしまう「問題飲酒」と、ワーク・ライフ・バランスの悪さに男女とも関連が認められたと、富山大の研究グループが発表した。  研究グループは、地方公務員3136人(男性65.1%)の飲酒習慣、仕事の特性や家庭とのバランス、社会活動

    • 2024年4月23日
  • とまこまい医報 早めの眼科受診が大切 糖尿病 中途失明を防ぐ 森祥平医師
    とまこまい医報 早めの眼科受診が大切 糖尿病 中途失明を防ぐ 森祥平医師

       慢性的に血糖値が高い状態が続くことを糖尿病といいますが、糖尿病により網膜(眼球の奥にあり光を感じる部位。カメラで例えるとフィルムに相当します)の血管が障害されて生じるのが糖尿病網膜症です。日本における中途失明原因としては緑内障に続いて2番目に多い疾患です(日本眼科学会雑誌 2014年)。  

    • 2024年4月23日
  • コロナでリウマチ性疾患リスク上昇か
    コロナでリウマチ性疾患リスク上昇か

       新型コロナウイルスに感染してから1年間は「自己免疫性炎症性リウマチ性疾患(AIRD)」を発症するリスクが高いことが分かったと、韓国などの国際共同研究グループが発表した。  研究グループは、韓国と日本の大規模データベースから、2020年1月~21年12月に登録された新型コロナ感染者(韓国人39

    • 2024年4月23日
  • 特定健診と同時の歯科指導が効果的
    特定健診と同時の歯科指導が効果的

       特定健診受診者に歯科指導を同時に行うことで、歯の衛生行動の習慣化が見られ、口や全身の健康状態の改善に寄与したと、信州大などの研究グループが発表した。  特定健診は、生活習慣病の予防のために40~74歳を対象に行われている。研究グループは、長野県塩尻市の特定健診受診者について(1)特定健診と歯

    • 2024年4月18日
  • 本当に必要ながん検診とは
    本当に必要ながん検診とは

       がん検診は早期の段階でがんを発見し、治療によってがん死亡率を減少させることを目的とする。一方、検診を受ける利益より不利益が上回る場合も。本当に必要な検診とは何か、国立がん研究センターがん対策研究所(東京都中央区)検診研究部の中山富雄部長に聞いた。  ▽偽陰性、過剰診断  現在、胃がん、

    • 2024年4月18日
  • 病院死から在宅死へ コロナ下でみとりに変化
    病院死から在宅死へ コロナ下でみとりに変化

       新型コロナウイルス感染症の流行期に、最期の時を過ごす場所(死亡場所)が病院から自宅へシフトしていたと、岡山大などの研究グループが発表した。  研究グループは、1951~2021年の人口動態統計・死因統計のデータを用い、死亡場所(自宅、病院、介護施設)の年間変化率について、年齢層や死因別に解析

    • 2024年4月18日
  • 口の健康悪化は体重増加にも影響
    口の健康悪化は体重増加にも影響

       高齢者を対象にした調査で、歯の本数が少ない、かみにくい、口が乾燥するといった口腔(こうくう)機能の低下が、体重減少だけでなく増加にも影響を及ぼす可能性が示されたと、東北大大学院の研究グループが発表した。  歯が少ない人は体重が減少することが報告されているが、その他の口腔機能低下が体重に及ぼす

    • 2024年4月18日
  • 朝食抜く小中学生の特徴 親の食リテラシーが関与
    朝食抜く小中学生の特徴 親の食リテラシーが関与

       養育者の健康的な食に関するリテラシー(知識や能力)が低い家庭の子どもほど、朝食を抜く傾向にあったと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。  研究グループは、2020年12月に小学5年生(10~11歳)または中学2年生(13~14歳)の子どもを持つ1520世帯にアンケートを実

    • 2024年4月17日
  • 9割弱の小学生が学校で排便我慢
    9割弱の小学生が学校で排便我慢

       小学生を対象に行った調査から、9割弱の子どもが学校で排便を我慢した経験があることが分かったと、医薬品メーカーの森下仁丹(大阪市)が発表した。  同社は2月、全国の小学1~6年生804人を対象に、腸の健康や排便の実態、トイレ事情などについて調査した。  その結果、便の状態が健康的だった人

    • 2024年4月17日
  • 【高齢者】 骨折の連鎖に注意 過度な運動、骨密度測定を
    【高齢者】 骨折の連鎖に注意 過度な運動、骨密度測定を

       加齢などで骨の量が減り強度が弱まる骨粗しょう症では、転んだ程度のわずかな力が加わっても骨折してしまう脆弱(ぜいじゃく)性骨折の危険がある。一度骨折すると、第二、第三の骨折につながる「ドミノ骨折」の可能性があり、注意が必要だ。兵庫医科大学病院(兵庫県西宮市)整形外科の楠川智之病院助手に実態を聞いた。

    • 2024年4月16日
  • 補助ツール利用で 高齢脳卒中患者の意思決定参加率向上
    補助ツール利用で 高齢脳卒中患者の意思決定参加率向上

       意思の疎通などが難しい高齢の脳卒中患者を対象に、退院先を決める際の必要な情報をまとめた「意思決定ガイド」の有効性を検証した結果、患者の意思決定への参加率が向上したと、富山大などの研究グループが発表した。  意思決定ガイドは、治療やケアなどを行う際、希望に沿ったより良い意思決定を患者にしてもら

    • 2024年4月16日
  • 余暇時間の運動で転倒リスク低下
    余暇時間の運動で転倒リスク低下

       余暇時間に世界保健機関(WHO)が推奨するレベルの運動を行っている高齢女性は、転倒リスクが低い可能性があると、オーストラリアの研究グループが発表した。  研究グループは、豪州の健康に関する研究に参加し、1回目(2016年)と2回目(19年)の質問票に回答した女性7139人(平均年齢67・7歳

    • 2024年4月16日
  • 野菜不足が高齢者の不眠に関連
    野菜不足が高齢者の不眠に関連

       高齢者では、野菜や大豆製品、果物をよく食べる人に比べ、食べない人は不眠症状が表れるリスクが上昇する可能性があると、東北大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは、大規模研究に参加した高齢者1311人(平均年齢80.1歳)のデータを用い、(1)野菜、大豆製品、果物をよく食べ、米飯

    • 2024年4月16日
  • 機能性表示食品 臨床試験結果と一部広告に矛盾
    機能性表示食品 臨床試験結果と一部広告に矛盾

       機能性表示食品を届け出る際に行われた臨床試験結果と、それを基に作成された論文や広告の一部内容に矛盾があり、商品を過度に優良と誤認させる要素が含まれていたと、国保旭中央病院(千葉県旭市)などの研究グループが発表した。  国の審査と許可が必要な特定保健用食品(トクホ)と異なり、機能性表示食品は発

    • 2024年4月11日
  • 4 炭水化物は適量を 少ないとエネルギー不足に
    4 炭水化物は適量を 少ないとエネルギー不足に

       炭水化物は、私たちの体や脳のエネルギー源としての役割を持つ、欠かすことができない栄養素です。ご飯、パン、麺類、イモ類、果物や砂糖などに多く含まれます。  炭水化物は糖質と食物繊維の総称ですが、多くは糖質の栄養素です。糖質1グラムは約4キロカロリーのエネルギーを持っています。食べ過ぎは過剰なエ

    • 2024年4月11日
  • 新社会人調査 6割が「多少の不調 我慢すべきだ」
    新社会人調査 6割が「多少の不調 我慢すべきだ」

       新社会人1000人に「働くことと不調に関する意識調査」を行ったところ、「多少の不調は我慢すべき」と考える人が6割を占めたと、漢方薬メーカーのツムラ(東京都港区)が発表した。  同社は1月5~12日、4月に新社会人となる学生1000人と、社会人歴3~5年目で20~30代の有職者1000人を対象

    • 2024年4月11日
  • 鼻血の原因はさまざま 危険なケースも
    鼻血の原因はさまざま 危険なケースも

       鼻血は一度に大量に出たり、繰り返したりする場合は注意が必要だ。「命に関わる病気が隠れている可能性もあります」と兵庫医科大学病院(兵庫県西宮市)耳鼻咽喉科・頭頸部外科の都築建三主任教授は説明する。  ▽下を向き安静に  鼻の中の粘膜には多くの血管があるため、鼻をかんだりこすったりして鼻の

    • 2024年4月11日
  • はり治療が脳梗塞を防ぐ? 関節リウマチ患者
    はり治療が脳梗塞を防ぐ? 関節リウマチ患者

       通常の治療とはり治療を併用した関節リウマチ患者では、脳梗塞の発症リスクが低下したと、台湾の研究グループが発表した。  関節リウマチ患者は、慢性的な体の炎症による影響で脳梗塞や心筋梗塞などの血管障害のリスクが高まることが報告されている。  研究グループは、1997~2010年に台湾で関節

    • 2024年4月11日
  • 早期発見が重要な弱視 3歳児健診、不正常なら眼科へ
    早期発見が重要な弱視 3歳児健診、不正常なら眼科へ

       子どもの目の機能は3歳ごろまでに急速に発達し、6~8歳で完了する。この時期に視力の発達を妨げる何らかの要因があると、その後は眼鏡やコンタクトレンズを使っても良好な視力(基準は1・0)は生涯得られない。この状態を弱視という。「弱視の治療にはタイムリミットがあるため、早期発見・早期治療が重要です」と筑

    • 2024年4月10日
  • 【4】 クローゼットは心の鏡 服はアイテムごとに5枚
    【4】 クローゼットは心の鏡 服はアイテムごとに5枚

       クローゼットは押し入れに近い自由な収納空間でありながら、住まいの設計に左右されるためサイズはさまざまです。  幅や高さはもちろんですが、問題は奥行き。衣類をハンガーに掛けるには少なくとも55センチは必要ですが、足りないと窮屈。一方、80センチ以上の深い奥行きで前後2本のバーがあると、後ろは見

    • 2024年4月9日
  • 糖尿病患者、寿命の延び大きく
    糖尿病患者、寿命の延び大きく

       糖尿病患者の寿命が延びる傾向にあり、その伸び幅は一般人より大きいことが分かったと、日本糖尿病学会が発表した。  同学会は、全国の医療施設を対象にアンケートを実施。208施設から入手した2011~20年における糖尿病患者6万8555人、非糖尿病患者16万4621人の死因や平均寿命などに関するデ

    • 2024年4月9日
  • 筋肉のけいれんか 肋間神経痛 運動不足、ストレス関与
    筋肉のけいれんか 肋間神経痛 運動不足、ストレス関与

       誰でも一度は聞いたことがあるだろう「肋間(ろっかん)神経痛」。肋骨(ろっこつ)と肋骨の間にある末梢(まっしょう)神経に、痛みが走る症状の総称とされる。  しかし、数多くの患者を診療し、自身もその痛みに悩まされてきたという横浜市立大学付属市民総合医療センター(横浜市南区)ペインクリニック内科の

    • 2024年4月9日
  • 果汁100%飲料に変更で腎臓病リスク減
    果汁100%飲料に変更で腎臓病リスク減

       砂糖や人工甘味料入りの飲み物の代わりに果汁100%ジュースまたは水を飲むと、慢性腎臓病(CKD)のリスクが減る可能性が示されたと、韓国の研究グループが発表した。  研究グループは、CKDのない英国人12万7830人(平均年齢55.2歳、女性51.8%)を対象にアンケートを複数回実施。(1)砂

    • 2024年4月9日
  • 肝硬変患者の転倒リスクを予測 時間内に動物の名前挙げる検査
    肝硬変患者の転倒リスクを予測 時間内に動物の名前挙げる検査

       肝硬変患者の転倒リスクの予測には、1分間に動物の名前をできるだけ多く挙げてもらう「アニマルネーミングテスト(ANT)」が有用であると、岐阜大大学院などの研究グループが発表した。  肝硬変患者では、肝機能の低下で体内に蓄積された毒素が脳にダメージを与え、肝性脳症を引き起こし、運動障害や意識障害

    • 2024年4月9日
  • 血圧下げるなら太極拳が有効?
    血圧下げるなら太極拳が有効?

       高血圧予備軍の人では、有酸素運動よりも太極拳を行った方が血圧の低下幅が大きかったと、中国の研究グループが発表した。  運動により、高血圧やその予備軍の人の血圧が低下することが報告されている。研究グループは、高血圧予備軍(収縮期血圧120~139mmHgまたは拡張期血圧80~89mmHg)の成

    • 2024年4月4日
  • コロナ下で、2割がかかりつけ医を喪失・変更
    コロナ下で、2割がかかりつけ医を喪失・変更

       新型コロナウイルス感染症の流行で、約2割の人が「かかりつけ医」を失うか変更していたと、東京慈恵会医科大の研究グループが発表した。  かかりつけ医は、住民に提供される医療の質向上や入院の減少などとの関連が報告されており、自分や家族の健康について相談ができる身近な存在として、その役割が注目されて

    • 2024年4月4日
  • 3 7割が野菜不足
ビタミンやミネラル不足も
    3 7割が野菜不足 ビタミンやミネラル不足も

         皆さんは一日にどれくらいの野菜を食べていますか?  国は一日の摂取目標量を350グラムと定めていますが、2019年の国民健康・栄養調査では目標量を食べている人は約3割で、約7割は野菜不足でした。平均摂取量は280・5グラム。約70グラム、小鉢一つ分くらいの野菜が足りていません。

    • 2024年4月4日
  • 早産増加、子どもの発達遅れも  気候変動による健康被害
    早産増加、子どもの発達遅れも 気候変動による健康被害

       年々深刻化する気候変動。その影響は、早産の増加や、子どもの運動機能・言語・社会性の発達遅れなどに及ぶリスクがある。気候変動と子どもの健康被害との関係について、東京医科歯科大学(東京都文京区)国際健康推進医学分野の藤原武男教授に聞いた。  ▽心身の発達に影響  近年の猛暑は、熱中症や脱水

    • 2024年4月3日
  • 子の自閉症リスク上昇? 妊娠中の喫煙、マウス実験で
    子の自閉症リスク上昇? 妊娠中の喫煙、マウス実験で

       胎内でニコチンにさらされたマウスの出生後の行動を人工知能(AI)で解析したところ、自閉スペクトラム症の発症リスクが上昇している可能性が示されたと、信州大の研究グループが発表した。  研究グループは、マウスの行動パターンを学習して異常を検知するAIシステムを開発。妊娠後期にニコチンを摂取させた

    • 2024年4月2日