• 半月板の変性に衝撃波治療が有効か
    半月板の変性に衝撃波治療が有効か

       膝にかかる負担の分散や衝撃の吸収など重要な機能を担う半月板。変性が生じた半月板に対する「衝撃波治療」の効果をマウスによる実験で検証したところ、変性の進行が抑制されたと、群馬大大学院の研究グループが発表した。  半月板のすり減りや変性は、膝の痛みにより階段の昇降や正座などの動作が困難になる「変

    • 2024年3月7日
  • バスケやバレーで骨強く 中高生期の運動、骨粗しょう症予防か
    バスケやバレーで骨強く 中高生期の運動、骨粗しょう症予防か

       中高生時代にバスケットボールやバレーボールをすると骨が強くなり、高齢になってからの骨粗しょう症と骨折の予防につながる可能性がある―。そんな研究結果を、順天堂大(東京都文京区)のチームがまとめた。  骨粗しょう症学会などが策定した、予防と治療の指針によると、骨粗しょう症は骨がもろくなり骨折リス

    • 2024年3月6日
  • 妊婦  過度な体重増は死亡リスクに
    妊婦 過度な体重増は死亡リスクに

       約50年間の追跡調査で、妊娠中に体重が大幅に増加した女性は死亡リスクが高まる可能性があることが分かったと、国際共同研究グループが発表した。  研究グループは、米国で1959~65年に登録した妊婦4万6042人を中央値で52年間追跡し、妊娠中の体重変化と死亡リスクとの関係を調べた。追跡期間中に

    • 2024年3月5日
  • 閉経期高血圧  若年で低くても注意
    閉経期高血圧 若年で低くても注意

       閉経前の月経が不規則になる頃から、女性の体にはさまざまな変化が表れてくる。閉経期高血圧はその一つ。基本的に自覚症状は無いが、東京女子医科大学病院(東京都新宿区)高血圧・内分泌内科の市原淳弘教授は「高血圧を見過ごしていると、将来、脳卒中や心筋梗塞などを起こすリスクが高まります」と警鐘を鳴らす。

    • 2024年3月5日
  • 妊娠中の抑うつが子の成長に影響
    妊娠中の抑うつが子の成長に影響

       母親の妊娠中の抑うつ症状は、妊娠後期の胎児の成長遅延に関係する可能性があると、中国と英国の共同研究グループが発表した。  妊娠30~37週前後の胎児の成長は、出生後の体形や健康状態に影響する。研究グループは、2018~20年に中国・四川省の13施設で登録された、妊娠初期段階の母親(平均年齢2

    • 2024年3月5日
  • がん進行リスク 経過観察で上昇か  子宮頸部中等度異形成
    がん進行リスク 経過観察で上昇か 子宮頸部中等度異形成

       子宮頸(けい)がんの前段階(前がん病変)とされる「子宮頸部異形成」。そのうちの「中等度異形成」が検診で見つかった場合、すぐに病変を摘出した人と比べ、経過観察した人ではその後20年間に子宮頸がんに進行するリスクが高い可能性があると、デンマークなどの研究グループが発表した。  子宮頸部異形成は、

    • 2024年3月5日
  • 花粉量増大セルフケアを ピークは昼すぎ、夕方も注意
    花粉量増大セルフケアを ピークは昼すぎ、夕方も注意

       くしゃみや鼻水、目のかゆみがつらい花粉症。花粉の飛び方の特徴を知り、鼻や目に入る量を減らして症状を抑えるセルフケアにつなげたい。  全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした調査では、花粉症がある人の率は2019年時点で42・5%と、1998年の19・6%から倍増している。要因として食生活や腸

    • 2024年2月29日
  • 早期でも医療費が最大18.7万円増 慢性腎臓病
    早期でも医療費が最大18.7万円増 慢性腎臓病

       慢性腎臓病(CKD)は、進行すると人工透析や腎移植などが必要になるが、透析導入前の早期でも年間の医療費が2・7~18・7万円増加していたと、広島大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは、2014年に健康診断を受けた7万9988人(30~70歳)のデータを分析。早期CKDに該当

    • 2024年2月29日
  • 健診後早期治療で死亡・入院リスク低下
    健診後早期治療で死亡・入院リスク低下

       健康診断で「ハイリスク(要治療)」と判定された人でも、早期に治療を開始すれば入院や死亡リスクが低下する可能性が示されたと、国立国際医療研究センターなどの研究グループが発表した。  研究グループは、健診で(1)最高血圧160mmHg以上または最低血圧100mmHg以上(2)空腹時血糖130mg

    • 2024年2月29日
  • 社食や手作り弁当で健康的に
    社食や手作り弁当で健康的に

       就労者の昼食に関する調査から、外食やテークアウトに比べ、社員食堂での食事と手作り弁当は栄養学的な質が高く健康的だったと、東邦大などの研究グループが発表した。  研究グループは、東京都内の8事業所の従業員620人(20~75歳)を対象に、昼食の取り方、職種、就労時間、栄養素と食品の摂取量に関す

    • 2024年2月29日
  • 軽度睡眠呼吸障害の子ども  術後の実行機能に注意力に変化なし
    軽度睡眠呼吸障害の子ども 術後の実行機能に注意力に変化なし

       軽度の睡眠呼吸障害がある子どもに対し、肥大した咽頭および口蓋のへんとうを摘出する手術を行ったところ、一部の症状は改善したものの、注意力などの変化は経過観察をした子どもと差がなかったと、米国の研究グループが発表した。  鼻の奥(咽頭)や喉の両側にあるへんとうが肥大すると、いびきや閉塞性睡眠時無

    • 2024年2月28日
  • 離乳期の食習慣が影響 ~幼児の口内細菌異常~
    離乳期の食習慣が影響 ~幼児の口内細菌異常~

       1歳6カ月の幼児について、口腔(こうくう)細菌の構成の乱れ(バランス異常)に関連する食習慣が分かったと、九州大大学院の研究グループが発表した。  口の中に生息している細菌のバランス異常は、虫歯や歯周病だけでなく、全身の病気と関係する。研究グループは、2021年3~6月に福岡市で1歳6カ月児健

    • 2024年2月28日
  • 一部のPFASと川崎病発症に関連なし
    一部のPFASと川崎病発症に関連なし

       腎臓がんなどの疾患や免疫抑制との関連が指摘されている「有機フッ素化合物(PFAS)」について、胎児期にさらされても子どもの川崎病発症リスクの上昇は認められなかったと、北海道大などの研究グループが発表した。  川崎病は乳幼児に多い病気で、重い合併症が生じることもあるが、原因の詳細は明らかでない

    • 2024年2月28日
  • 糖尿病は高血圧リスク 太古からの進化 現代に不適合
苫小牧医報
    糖尿病は高血圧リスク 太古からの進化 現代に不適合 苫小牧医報

       先日、患者さまから「糖尿病があると血圧も上がりやすいのかな?」という質問をいただきました。  結論から言えば、報告によって程度の差はありますが糖尿病の方は、そうでない方に比べて数倍高血圧の方が多いとされています。  糖尿病の方が高血圧を発症する仕組みとして、インスリン抵抗性といわれる病

    • 2024年2月27日
  • 日本人の食事、塩は過剰 カルシウムや鉄が不足
    日本人の食事、塩は過剰 カルシウムや鉄が不足

       日本人の食生活は世界でも健康的だと思われているが、カルシウムの摂取量が男女共に足りず、鉄は月経のある女性で特に不足、ナトリウム(食塩)は取り過ぎている―。そんな研究報告を、東京大のチームがまとめた。  チームは全国の1~79歳の日本人男女4450人を対象に、季節ごとに2日ずつ計8日間、食事の

    • 2024年2月27日
  • 日本人の多くがカルシウム不足 ~塩分の取り過ぎも
    日本人の多くがカルシウム不足 ~塩分の取り過ぎも

       日本人を対象とした全国調査で、カルシウム不足や食塩の取り過ぎなど、多くの栄養素の摂取量が適切でない実態が示されたと、東京大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは、32都道府県に在住する4450人(1~79歳)に、各季節2日ずつ計8日分の食事量を測定してもらい、28種類の栄養素

    • 2024年2月22日
  • 納豆が動脈硬化抑える仕組みを解明
    納豆が動脈硬化抑える仕組みを解明

       納豆を食べることで動脈硬化が抑制される仕組みを、マウスを使った実験により解明したと、筑波大などの研究グループが発表した。  研究グループは、納豆の成分の一つ「ビタミンK2」が動脈硬化に及ぼす影響を検討するため、動脈硬化のモデルマウスに(1)高ビタミンK2納豆(2)通常の納豆(3)低ビタミンK

    • 2024年2月22日
  • 危険な重症急性膵炎  飲酒、胆石症など原因
    危険な重症急性膵炎 飲酒、胆石症など原因

       突然の激しい腹痛などに襲われる急性膵炎(すいえん)。早期に適切な治療を受ければ良好に経過するが、重症になると命に関わる場合がある。近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)消化器内科の渡辺智裕特命教授は「普段から食生活などを振り返り、急性膵炎が疑われる場合は早急な受診が大切です」と話す。  ▽膵臓を自

    • 2024年2月22日
  • 腕と脚の運動試験  心肺機能評価に差
    腕と脚の運動試験 心肺機能評価に差

       下肢(脚)と上肢(腕)で行う運動負荷試験の精度を比較した結果、上肢では心肺機能を過小評価することが分かったと、大阪公立大の研究グループが発表した。  運動負荷試験は、心肺機能が手術や運動に耐えられるかを評価するために実施する。通常は下肢で行うが、けがなどで下肢が使えない場合は上肢での評価が求

    • 2024年2月22日
  • 成長や学力にも影響 小児期に多い回避・制限性食物摂取症
    成長や学力にも影響 小児期に多い回避・制限性食物摂取症

       小食や偏食で子どもの体重が増えない―。そうした背景に、回避・制限性食物摂取症が潜んでいる可能性がある。栄養不足で成長が妨げられたり、健康や生活機能に影響が及んだりする例もあるので注意が必要だ。  国際医療福祉大学成田病院(千葉県成田市)精神科の中里道子教授は「早期診断と適切な治療を受けること

    • 2024年2月21日
  • ワクチンで予防可能  高齢者の肺炎
    ワクチンで予防可能 高齢者の肺炎

       新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスの他に流行が警戒される病原体に、高齢者の肺炎の主な原因である肺炎球菌がある。富山県衛生研究所(富山県射水市)の大石和徳所長は「肺炎球菌感染症はワクチンで予防可能なので、接種を検討するとよいでしょう」と話す。  ▽原因の「肺炎球菌」  インフルエ

    • 2024年2月20日
  • 高齢者や男性、足と爪の水虫リスク高く
    高齢者や男性、足と爪の水虫リスク高く

       カビの一種、白癬(はくせん)菌が足や爪に感染する足白癬と爪白癬(水虫)の患者データから、高齢や糖尿病といった危険因子が確認されたと、順天堂大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは2019年6月~21年12月に同大医学部付属順天堂医院足の疾患センターを受診した2476人(平均年

    • 2024年2月20日
  • 深い眠りの減少で認知症リスク上昇か
    深い眠りの減少で認知症リスク上昇か

       ノンレム睡眠の中でもより深い「徐波睡眠」の時間が減ると、認知症の発症リスクが高まる可能性があると、国際共同研究グループが発表した。  睡眠は、脳が活発に活動し夢を見るレム睡眠と、大脳が休息状態にあるノンレム睡眠に分けられる。4段階のステージがあるノンレム睡眠のうち、より眠りが深いステージ3、

    • 2024年2月20日
  • 診療看護師の配置で緊急受診減少  特養老人ホーム
    診療看護師の配置で緊急受診減少 特養老人ホーム

       5年以上の実務経験があり、大学院で専門的な教育を受けた「診療看護師(NP)」を特別養護老人ホーム(特養)に配置することで、緊急で病院を受診する回数が減少するといった効果が見られたと、岡山大などの研究グループが発表した。  特養には医師の配置が義務付けられているが常勤医師は少なく、看護師が医療

    • 2024年2月20日
  • 降圧薬3種、心血管疾患死亡率に差なし  脳卒中リスクには差
    降圧薬3種、心血管疾患死亡率に差なし 脳卒中リスクには差

       サイアザイド系利尿薬、カルシウム拮抗薬(CCB)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の降圧薬3種類をそれぞれ使用した際の心血管疾患による死亡率を約23年間追跡調査したところ、その割合に差がないことが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、1994~2002年に北米

    • 2024年2月15日
  • 患者の認知症対応に苦慮  がん診療連携拠点病院
    患者の認知症対応に苦慮 がん診療連携拠点病院

       日本対がん協会(東京都中央区)が2023年4~6月に全国のがん診療連携拠点病院に行ったアンケート(回答数256施設)で、98%の施設が認知症のがん患者への対応に苦慮していたことが分かったと、同協会が発表した。  超高齢社会を迎えた日本では、認知症を有するがん患者が増加している。今回の調査は、

    • 2024年2月15日
  • 肩や歯でも狭心症のサイン  胸痛だけではない
    肩や歯でも狭心症のサイン 胸痛だけではない

       肩が痛む、歯が痛い_。ありがちな症状だが、危険な心臓病の一つ狭心症のサインとして表れることも。前胸部の痛みが一般的だが、さまざまな場所に出ることもあり、放散痛または関連痛と呼ばれている。東北大学大学院(仙台市)循環器内科学の安田聡教授に原因や症状について話を聞いた。  ▽放置すると突然死も

    • 2024年2月15日
  • 下半身圧迫が心拍数を調整する仕組み解明
    下半身圧迫が心拍数を調整する仕組み解明

       立ち上がったときに心拍数が上昇し、動悸(どうき)や立ちくらみなどの症状が表れる体位性頻脈症候群(PОTS)。下腹部や脚を圧迫することで症状が軽減する仕組みの一部を解明したと、信州大の研究グループが発表した。  PОTSは若い女性に多く、慢性化すると多様な症状が表れ就学や就業にも影響が及ぶが、

    • 2024年2月15日
  • 子どもに関心湧かない ボンディング形成不全
    子どもに関心湧かない ボンディング形成不全

       親が自分の子どもに対して抱く「いとおしい」「守りたい」などの特別で肯定的な絆や感情を「ボンディング」と言うが、そうした感情が湧かないボンディングの形成不全(ボンディング障害)が起こるケースがあるという。子どもの心身の発達に否定的な影響があるだけでなく、親の育児負担感が強まり、産後うつなどに至る例も

    • 2024年2月14日
  • コレステロールと卵 食事はバランスよく
苫小牧医報
    コレステロールと卵 食事はバランスよく 苫小牧医報

       健康診断で、「コレステロールの値が高いですね」と言われたことはありませんか? 「高脂血症」は全く自覚症状がないことが多い病気です。しかし、放置すると脳梗塞や心筋梗塞などの大きな病気につながってしまいます。特に高血圧や糖尿病、肥満の方は要注意! コレステロールのピークは男性40歳代、女性は男性より1

    • 2024年2月13日