• カビで耳の中がかゆい 外耳道真菌症 耳掃除はときに危険、かかりつけ薬局を持つ
    カビで耳の中がかゆい 外耳道真菌症 耳掃除はときに危険、かかりつけ薬局を持つ

       耳の入り口から奥の鼓膜までの「トンネル」内にカビが繁殖する外耳道真菌症。かゆみ、耳だれなどの症状が現れる。自治医科大学付属さいたま医療センター(さいたま市)耳鼻咽喉・頭頸部外科の吉田尚弘教授に原因と対策を聞いた。  ▽カビが好む湿った環境  「症状としては、かゆみが多いが、耳の閉塞(へ

    • 2024年2月13日
  • 薬局で残薬を伝える  薬不足への対処
    薬局で残薬を伝える 薬不足への対処

       最近、薬局に処方箋を持って行っても、「在庫がないです」と言われるなど、薬不足が続いている。ウェブサイト「お薬Q&A~FizzDrugInformation~」を運営するFizz―DIの薬剤師、児島悠史さんに薬不足の背景や対処法を聞いた。  ▽後発医薬品が不足  2020年12月に明るみ

    • 2024年2月8日
  • 若いうちの食事制限で寿命延長か
    若いうちの食事制限で寿命延長か

       ヒトと同じ機能の遺伝子を多く持つショウジョウバエを用いた実験で、食事制限がもたらす寿命延長効果は開始時期により異なり、若年期にその効果が表れていたと、理化学研究所などの研究グループが発表した。  食事制限による寿命延長効果はさまざまな生物で確認されているが、その詳細な仕組みなどは明らかでない

    • 2024年2月8日
  • 抑うつ、便秘、ぼうこう炎 多発性硬化症の前兆か?
    抑うつ、便秘、ぼうこう炎 多発性硬化症の前兆か?

       診断が難しく、再発と寛解を繰り返す難病、多発性硬化症(MS)。その前兆として、抑うつや便秘など五つの症状が表れやすい可能性が示されたと、フランスの研究グループが発表した。  MSは自己免疫疾患の一種。脳や脊髄などの中枢神経系に炎症が生じ、まひやしびれ、視力の低下、排尿障害といった症状が表れる

    • 2024年2月8日
  • 7  さまざまな体形を尊重する意識
    7 さまざまな体形を尊重する意識

       自由に服が選べた海外  30歳の時の初めての海外旅行は、ヨーロッパでした。  日本とはまったく異なる街並みや文化に刺激を受けました。特に驚いたのは、XLサイズ以上の大きなサイズのすてきな服や下着などが販売されていたことでした。ショーウインドーに飾られたマネキン、ポスターのモデルがプラス

    • 2024年2月8日
  • 睡眠、ワクチン効果高める
    睡眠、ワクチン効果高める

         新型コロナウイルスのmRNAワクチンの効果は、接種後の睡眠時間の長さと関連することが分かったと、国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループが発表した。  mRNAワクチンの有効性は、主に接種後に体内で産生されたウイルスに対する抗体の量(抗体価)で評価される。  研究グループ

    • 2024年2月8日
  • おたふくかぜワクチンの副反応を調査
    おたふくかぜワクチンの副反応を調査

       日本小児科学会などの研究グループは、おたふくかぜワクチン接種後の副反応に関する全国調査の結果を発表した。  おたふくかぜは無菌性髄膜炎、脳炎、聴力障害などの重い合併症リスクがあり、ワクチンの定期接種化が検討されている。しかし、無菌性髄膜炎はワクチンの副反応としても生じるため、接種後の安全性の

    • 2024年2月7日
  • 肥満でない妊婦も過剰な体重増に注意  巨大児のリスク高まる
    肥満でない妊婦も過剰な体重増に注意 巨大児のリスク高まる

       妊婦の体重を一律に増やすことは、低出生体重児のリスクを下げるよりも、巨大児のリスクを高める恐れがあると、日本女子大などの研究グループが発表した。  妊娠中に体重の増加量が不足すると低出生体重児になるリスクが高まる。一方、過剰な体重増加は妊娠高血圧症候群や巨大児などのリスクとなる。  研

    • 2024年2月6日
  • 3  激減した腸炎ビブリオ
    3 激減した腸炎ビブリオ

       釣った魚に注意  今回は生食で起きやすい食中毒についてお伝えします。腸炎ビブリオは、日本人が発見し命名した唯一の食中毒細菌です。原因食品の多くは海産魚の生食で、刺し身、すし、たたきなどです。  この食中毒の発生件数は1960年代以降2000年ごろまでほぼ毎年トップでした。多発した原因に

    • 2024年2月6日
  • 妊娠前  エナジードリンクは高血圧リスク
    妊娠前 エナジードリンクは高血圧リスク

       カフェイン含有量が多い「エナジードリンク」の消費量が近年若者を中心に増えているが、妊娠前の摂取が妊娠高血圧症候群のリスク上昇と関連することが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、米国とカナダで行われた二つの大規模研究で、妊娠前や妊娠中のエナジードリンク摂取の有無に関す

    • 2024年2月6日
  • 若年女性の頻尿・尿漏れ  行動療法で改善も
    若年女性の頻尿・尿漏れ 行動療法で改善も

       女性の多くが悩んでいる頻尿・尿失禁(尿漏れ)。出産後や中高年の病気と思われがちだが、出産を経験していない若年女性も無関係ではない。亀田総合病院(千葉県鴨川市)ウロギネ(女性泌尿器)科の野村昌良部長は「10~20歳代の女性の中にも、悩んでいる人がいます。病状にもよりますが、多くの場合、水分の取り方や

    • 2024年2月6日
  • 極端な暑さや寒さが早産リスクに
    極端な暑さや寒さが早産リスクに

       妊娠中に極端に高いまたは低い気温にさらされると、早産リスクが上昇することが分かったと、東京医科歯科大の研究グループが発表した。  妊娠37週未満での出産となる早産は、5歳未満児の死亡要因の一つ。研究グループは、気象庁および日本産科婦人科学会データベースに登録されている新生児190万8168人

    • 2024年2月6日
  • 睡眠の質が血圧上昇に関連
    睡眠の質が血圧上昇に関連

       脳波レコーダーを用いた実験で、睡眠の質の悪さが収縮期血圧(最高血圧)の上昇と関連することが分かったと、筑波大などの研究グループが発表した。  研究グループは、2021年10~12月に健康診断を受けた100人(平均年齢44歳)を対象に、自宅で脳波を計測できるレコーダーを用い、睡眠時の脳波を5日

    • 2024年2月1日
  • 口内細菌、腸内環境に悪影響
    口内細菌、腸内環境に悪影響

       洗口液でセルフケアを  虫歯や歯周病の原因となる口の中の「悪玉菌」は、飲み込むと腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があるという。グランプロデンタルクリニック銀座(東京都中央区)の福島一隆院長に症状や対策について聞いた。  ▽大腸まで届く口内細菌  口の中の細菌は口内細菌と呼ばれ、歯の

    • 2024年2月1日
  • 抗凝固療法継続の出血リスクに違い  心房細動術後の患者
    抗凝固療法継続の出血リスクに違い 心房細動術後の患者

       心房細動のカテーテル治療後に行う抗凝固療法。同療法の継続による出血リスクの高さなどが、脳梗塞リスクの低い人と高い人で異なることが分かったと、国立循環器病研究センターなどの研究グループが発表した。  心臓が不規則に動く心房細動は、脳梗塞など血の塊が血管に詰まる塞栓症の原因となる。カテーテルで心

    • 2024年2月1日
  • 免疫細胞の一種でぜんそく治癒困難に
    免疫細胞の一種でぜんそく治癒困難に

       ぜんそく患者の気道は、健康な人に比べ免疫細胞の一種である「肥満細胞(マスト細胞)」が増えて活性化し、標準的な治療に反応していない可能性が示されたと、山梨大大学院などの研究グループが発表した。  気道炎症に対する吸入ステロイド薬の使用などで、ぜんそくは良好に管理できるようになったが、これらの治

    • 2024年2月1日
  • バスケ・バレー、骨に好影響か
    バスケ・バレー、骨に好影響か

       中学・高校時代にバスケットボールやバレーボールの部活動に参加していた人は、高齢期の骨密度が高くなる傾向が示されたと、順天堂大の研究グループが発表した。  研究グループは、東京都文京区在住で65~84歳の高齢者1596人(男性681人、女性915人)を対象に、青年期(13~18歳)の部活動と骨

    • 2024年1月31日
  • 試験前こそ睡眠を
    試験前こそ睡眠を

       夕飯は寝る3時間前に  テストや受験日が近くなると深夜まで勉強しがちだが、睡眠を減らすとマイナスの影響の方が大きいようだ。パラマウントベッド睡眠研究所(東京都江東区)の木暮貴政所長は「睡眠が短いと、試験当日に風邪を引いてしまったり、試験中に眠気に襲われたりと悪影響の方が大きい」と指摘する。

    • 2024年1月31日
  • がん治療後の「アピアランスケア」 国立がん研究センター 脱毛対応など冊子で
    がん治療後の「アピアランスケア」 国立がん研究センター 脱毛対応など冊子で

       がん治療に伴う脱毛や傷痕など、外見の変化による苦痛を軽減する「アピアランスケア」。国立がん研究センター(東京都中央区)が冊子を作り、変化への心構えやセルフケアの方法を患者らに伝えている。  アピアランスケアには、外見の変化を補うことに加え心理面の支援も含まれる。がん治療が進展し、仕事や学業を

    • 2024年1月30日
  • 生活習慣病 糖尿病でも楽しく食事 量、質、時間を見直す
    生活習慣病 糖尿病でも楽しく食事 量、質、時間を見直す

       糖尿病治療は食事療法と運動を基本とし、必要に応じて薬物療法が用いられる。食事療法は厳密なカロリー計算や糖質制限など「食べたい物が食べられない」といったイメージが強いが、糖尿病があってもなくても、食の基本はバランスの良い健康的な食事だ。  京都医療センター(京都市伏見区)予防医学研究室の坂根直

    • 2024年1月30日
  • 口の健康が精神の健康に好影響
    口の健康が精神の健康に好影響

         口の健康状態が良い人は、精神的な健康状態も良好であることが分かったと、岡山大などの研究グループが発表した。  研究グループは、2017年11月~19年1月に同大学病院予防歯科外来を定期受診した60歳以上の患者218人を対象に、歯の本数、歯周の状態、口の機能、飲み込む力を調査。栄養状態や

    • 2024年1月25日
  • マインドフルネスが高血圧治療に好影響か
    マインドフルネスが高血圧治療に好影響か

       「今」に意識を集中し、心身の健康維持を目指す「マインドフルネス」に基づくプログラムを血圧が高い人が実践することで、高血圧予防や治療につながる「DASH食」を積極的に取り入れるようになると、米国の研究グループが発表した。  DASH食は、脂肪を減らして野菜や果物、魚などを増やすことでカリウムや

    • 2024年1月25日
  • 心理教育プログラムで特性知る 自閉スペクトラム症 魅力や強み  前向きに捉える
    心理教育プログラムで特性知る 自閉スペクトラム症 魅力や強み 前向きに捉える

       発達障害の一つである自閉スペクトラム症(ASD)は、対人関係の苦手さや物事への強いこだわりといった特徴が見られる。小学校5~6年生ぐらいから18歳ぐらいまでの児童期、思春期を対象とした新たな心理教育プログラム「ACAT(エーキャット)」を開発した、千葉大学子どものこころの発達教育研究センター(千葉

    • 2024年1月24日
  • 歩行中に筋肉痛 下肢動脈疾患
    歩行中に筋肉痛 下肢動脈疾患

       動脈硬化が元で脳や心臓の血管が詰まる病気はよく知られているが、脚(下肢)の血管にも起こる。旭川医科大学病院(旭川市)の東信良病院長(血管・呼吸・腫瘍病態外科)は「下肢動脈疾患は脳梗塞や心筋梗塞と比べ知名度は高くありませんが、歩行障害につながり、命にも関わる病気です」と語る。  ▽動脈硬化で血

    • 2024年1月23日
  • 脂肪肝改善の仕組み解明 ~ノリ成分使った実験で~
    脂肪肝改善の仕組み解明 ~ノリ成分使った実験で~

       養殖ノリの一種スサビノリから抽出した脂質成分「SNL」をマウスに与える実験で、肝臓の脂肪酸代謝に変化が生じ、脂肪肝の改善につながる仕組みを解明したと、鹿児島大大学院などの研究グループが発表した。  SNLの摂取でマウスの脂肪肝が改善するとの先行研究はあるが、詳細な仕組みは不明だった。そこで研

    • 2024年1月23日
  • 神経難病に早期の低負荷運動が有効
    神経難病に早期の低負荷運動が有効

       指定難病である球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の発症早期に軽度な運動を行うことの有効性がマウスを用いた実験で示されたと、名古屋大大学院などの研究グループが発表した。  SBMAは、異常なタンパク質が蓄積することで神経や骨格筋に障害が起き、顔や舌、手足の筋肉が萎縮して徐々に筋力が低下する。研究グル

    • 2024年1月23日
  • 免疫チェックポイント阻害薬  追加投与の副作用リスク
    免疫チェックポイント阻害薬 追加投与の副作用リスク

       免疫の働きを活性化させ、がん細胞への攻撃を持続させる「免疫チェックポイント阻害薬(ICI)」を手術に追加投与する際の副作用リスクを明らかにしたと、横浜市立大付属病院などの研究グループが発表した。  固形がんの手術前または手術後のICI追加投与で、治療成績の改善が報告されている。しかし、追加に

    • 2024年1月23日
  • より適した治療を提案  がん遺伝子の変化を調べる
    より適した治療を提案 がん遺伝子の変化を調べる

       がんに関わる複数の遺伝子を一度に調べることで、がん細胞に起きている遺伝子の変化を調べる「がん遺伝子パネル検査」。国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター(東京都中央区)の河野隆志センター長に同検査の利用状況や課題について話を聞いた。  ▽遺伝子を一度に検査  がんは遺伝子の変異が

    • 2024年1月18日
  • 市販薬乱用  ネット投稿を分析
    市販薬乱用 ネット投稿を分析

       社会問題になっているせき止め薬などの市販薬の過剰摂取(オーバードーズ、OD)。ODに関するインターネットサイトへの投稿を分析したところ、潜在的な市販薬乱用者や依存者が効果や不安について情報を交換している実態が分かったと、京都大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは、匿名で質問

    • 2024年1月18日
  • 座り過ぎ、乳がん罹患率を高める
    座り過ぎ、乳がん罹患率を高める

         1日7時間以上座っている女性は乳がんリスクが高かったと、京都府立医科大大学院などの研究グループが発表した。  座り過ぎは健康に悪影響を及ぼすことが知られている。一方、日本人女性で罹患(りかん)率が高い乳がんは、運動によるリスク低減が報告されている。研究グループは、日本人女性3万6023

    • 2024年1月18日