• SAP療法で胎児巨大化防ぐ 糖尿病妊婦
    SAP療法で胎児巨大化防ぐ 糖尿病妊婦

       妊娠中、持続的に血糖を測定し、インスリン投与量を自動調節するセンサー機能付きインスリンポンプ(SAP)療法を行った1型糖尿病の女性では、妊娠週数に対して胎児が大きくなり過ぎる「在胎不当過大」の発生が少なかったと、神戸大大学院の研究グループが発表した。  1型糖尿病の女性で妊娠中の血糖コントロ

    • 2023年12月5日
  • 医師の性別が診断や治療に影響 月経前症候群など
    医師の性別が診断や治療に影響 月経前症候群など

       産婦人科医へのアンケートで、月経前症候群などの診断や治療法の選択に、医師の性別が影響することが分かったと、日本産科婦人科学会の研究グループが発表した。  研究グループは、同学会所属の産婦人科医1257人(男性619人、女性638人)に行った、月経前に心身の不調が生じ開始時に改善する「月経前症

    • 2023年12月5日
  • 子宮筋腫 症状あっても治療していない
    子宮筋腫 症状あっても治療していない

       子宮筋腫が疑われる中等症以上の症状があっても、治療を受けていない女性が一定数いることが、東京大医学部付属病院とあすか製薬などの共同研究で分かった。  子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍で、月経時の痛みや出血量の増加、貧血などの症状が表れる。研究グループは、オンラインのアンケートに回答した20~

    • 2023年12月5日
  • 動脈の硬さが脳小血管病と強く関連
    動脈の硬さが脳小血管病と強く関連

       動脈が硬くなる「動脈スティフネス」が、脳卒中や認知症の原因となり、自覚症状に乏しい脳の小さな血管障害「脳小血管病」と強く関連していることが分かったと、琉球大大学院などの研究グループが発表した。  動脈スティフネスと高血圧が相互に関連することは知られているが、両者の脳小血管病に与える影響の違い

    • 2023年11月30日
  • 状態に合わせ、選択肢増える がんの痛みの緩和医療
    状態に合わせ、選択肢増える がんの痛みの緩和医療

       がんは、進行に伴って全身の倦怠(けんたい)感や食欲不振、睡眠障害などのさまざまな症状が出る。とりわけ、痛みは症状の中で早い時期から現れ、最期まで続くといわれる。がん患者の痛みの緩和医療について、国見病院(大分県国東市)の鹿田康紀院長に聞いた。  ▽さまざまな痛み  がん患者に起こる痛み

    • 2023年11月30日
  • 心臓の難病 患者の特徴が明らかに
    心臓の難病 患者の特徴が明らかに

       難病の心臓限局性サルコイドーシス患者の特徴や予後を解明したと、順天堂大大学院などの研究グループが発表した。  サルコイドーシスは、炎症細胞の塊「肉芽(にくげ)腫」が体内に形成される原因不明の難病。肉芽種は肺など全身の臓器にできる可能性があり、心臓に見つかると心臓サルコイドーシス、心臓のみに形

    • 2023年11月30日
  • 口を開ける時にカクっと音がする 小児の顎関節症 生活習慣見直しやストレス解消を
    口を開ける時にカクっと音がする 小児の顎関節症 生活習慣見直しやストレス解消を

       顎(がく)関節は顎を動かすための関節で、耳のすぐ前にある。ここに炎症が起こって痛みが出たり、顎を動かすときに音がしたりするのが顎関節症だ。成人ではよく見られるが、小児にも表れることがあり、幾つもの要因が重なって発症するという。日本歯科大学(東京都千代田区)生命歯学部小児歯科学講座の苅部洋行教授と岡

    • 2023年11月29日
  • 乳がん検診とブレスト・アウェアネス ~ 早期発見で命を守ろう ~
苫小牧医報
    乳がん検診とブレスト・アウェアネス ~ 早期発見で命を守ろう ~ 苫小牧医報

       乳がんにかかる女性は年々増加しており、年間9万人以上の方が新たに乳がんと診断され、女性のがんの第1位となっています。今や生涯で女性の9人に1人がかかるとされています。どの年代でもかかる可能性がありますが、30歳代後半から増加し、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。他の臓器のがんと比べる

    • 2023年11月28日
  • 階段上り下り習慣で心筋梗塞リスク低下か
    階段上り下り習慣で心筋梗塞リスク低下か

       習慣的な階段の上り下りで、心筋梗塞や狭心症などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)のリスクが低下する可能性があると、米国などの国際共同研究グループが発表した。  研究グループは、英国の研究に参加した45万8860人(38~73歳)を12.5年間(中央値)追跡したデータを解析。日常的な階段昇降

    • 2023年11月28日
  • 低周波超音波の筋肉再生メカニズムを解明
    低周波超音波の筋肉再生メカニズムを解明

       マウスを使った実験で、低周波超音波の照射で筋肉が再生するメカニズムを明らかにしたと、広島大などの研究グループが発表した。  現在、低周波超音波は骨折の治療に使われ、血管や筋肉の再生への有効性も報告されているが、詳細な仕組みは明らかでない。研究グループは、太ももの筋肉を損傷させたマウスに、低周

    • 2023年11月28日
  • コロナ下で摂食障害  受診や入院が増加
    コロナ下で摂食障害 受診や入院が増加

       新型コロナウイルス感染症の流行期には、幅広い年齢層で摂食障害による救急外来受診率が上昇したと、カナダの研究グループが発表した。  研究グループは、カナダ・オンタリオ州に住む10~105歳の医療管理データを収集。年齢層別にコロナ前(2017年1月~20年2月)とコロナ下(20年3月~22年8月

    • 2023年11月28日
  • シロドシン投与でコカイン欲求を抑制
    シロドシン投与でコカイン欲求を抑制

       前立腺肥大症治療薬「シロドシン」をマウスに投与したところ、ストレスで高まったコカインへの欲求が抑えられたと、金沢大大学院の研究グループが発表した。  薬物依存の患者は、一度はやめられてもストレスなどで薬物への欲求が高まると、再び摂取してしまうケースが少なくない。研究グループは、ストレスを感じ

    • 2023年11月23日
  • 心臓突然死を防ぐ 必要ならICD埋め込みも
    心臓突然死を防ぐ 必要ならICD埋め込みも

       心臓の異常による突然の心停止は、全国で約6分半に1人発生している。回復せず24時間以内に死亡した場合は心臓突然死と呼ばれ、原因の多くは不整脈と推定される。心臓突然死を防ぐ方法について、東邦大学医学部(東京都大田区)循環器内科学の池田隆徳教授に話を聞いた。  ▽胸骨圧迫とAEDで半数救命

    • 2023年11月23日
  • 擦れ違い後5秒以内が「エアロゾル」ピーク 新型コロナなど
    擦れ違い後5秒以内が「エアロゾル」ピーク 新型コロナなど

       人と擦れ違う際、感染者の口から出るウイルスにさらされるリスク(暴露リスク)を検討したところ、空気中に浮遊している粒子「エアロゾル」の数は、擦れ違った後5秒以内にピークになることが分かったと、筑波大の研究グループが発表した。  新型コロナウイルスの主な感染経路は、エアロゾルによる空気感染である

    • 2023年11月23日
  • 急性高血圧症の死亡率、10年で増加
    急性高血圧症の死亡率、10年で増加

       血圧が急激に上がり、微小血管や臓器に障害が生じる「急性高血圧症」の死亡率が、過去10年間で上昇していることが分かったと、東京医科歯科大大学院の研究グループが発表した。  多くは上の血圧が180mmHg、下の血圧が120mmHg以上にもなる急性高血圧症は、一般的な高血圧症と比べ発症頻度は低いが

    • 2023年11月23日
  • 認知症は治療、それとも予防? ~新薬承認、長期的効果は疑問も~
苫小牧医報
    認知症は治療、それとも予防? ~新薬承認、長期的効果は疑問も~ 苫小牧医報

       認知症の新しい治療薬が承認され、最近多くのニュースで取り上げられています。診療の場面でも、よくこのお薬に関して質問を受けます。  これまでの認知症の治療薬はあくまで対症療法(一時的に病気の症状を和らげるためのもの)でした。確かに、今回の新薬は初めてアルツハイマー型認知症の原因物質を除く作用が

    • 2023年11月21日
  • 上手な医療の受け方 気持ちを素直に伝える
    上手な医療の受け方 気持ちを素直に伝える

       治療を納得して受けるために、医師に症状を正確に伝えたいと思っても、緊張や遠慮からうまく話せなかった経験はないだろうか。医師との円滑なコミュニケーションのこつは「美容院で髪の悩みや希望する髪形を伝えるのと同じような感覚で、自分の気持ちを素直に医師に伝えることだと思います」と東京医療センター(東京都目

    • 2023年11月21日
  • 男性のテストステロン 70歳超で大幅減
    男性のテストステロン 70歳超で大幅減

         男性ホルモンの一種であるテストステロンは70歳を過ぎると減少し、加齢以外にも肥満や糖尿病、がん、婚姻状態、喫煙などのさまざまな要因が関係していたと、国際共同研究グループが発表した。  テストステロンには筋肉や骨の量を増やしたり、意欲や認知力を向上させたりする働きがある。研究グループは、

    • 2023年11月16日
  • ビタミンB1不足に注意 欠乏すると心臓の負担増す
    ビタミンB1不足に注意 欠乏すると心臓の負担増す

       食事などで摂取した糖質からエネルギーを生み出すのに欠かせないビタミンB1。代表的な欠乏症の「かっけ」は江戸時代から大正時代にかけて流行した。静岡県立総合病院(静岡市葵区)リサーチサポートセンターの田中清臨床研究部長は「現代は、かっけのような欠乏までいかない、ビタミンB1の不足に注意が必要」としてい

    • 2023年11月16日
  • 良い睡眠が認知症を防ぐ 原因物質の排せつを促進
    良い睡眠が認知症を防ぐ 原因物質の排せつを促進

       最近の研究で、良い睡眠はアルツハイマー病の原因物質が脳にたまることの防止に役立つことが分かってきた。国立精神・神経医療研究センター病院(東京都小平市)の阿部康二病院長に睡眠と認知症との関係について聞いた。  ▽質量ともに良い睡眠を  アルツハイマー病の原因は、脳に老廃物であるタンパク質

    • 2023年11月16日
  • リズムに乗る楽しい運動で脳機能高まる
    リズムに乗る楽しい運動で脳機能高まる

         音楽に合わせて運動をすると前向きな気分が高まり、脳機能の活性化につながる可能性があると、筑波大などの研究グループが発表した。  ノリの良い音楽を聴くと、楽しさや興奮が増して体を動かしたくなる感覚(グルーヴ感)が生じる。一方、軽い有酸素運動は、脳の「前頭前野背外側部」を刺激し、目標の達成

    • 2023年11月16日
  • コーヒー由来成分で記憶障害改善
    コーヒー由来成分で記憶障害改善

       コーヒーに多く含まれる成分「トリゴネリン」をマウスに投与したところ、加齢に伴う空間学習(空間内での自分の位置の認識)障害や記憶障害を改善する作用があることが分かったと、筑波大などの研究グループが発表した。  トリゴネリンは、コーヒー豆や大根などに含まれる植物性アルカロイドで、神経などの機能を

    • 2023年11月14日
  • 男性はかかりつけ医を持つ人が少ない
    男性はかかりつけ医を持つ人が少ない

       健康について気軽に相談できる「かかりつけ医」を持たない人は、男性や健康への関心が低いといった特徴があることが分かったと、東京慈恵会医科大などの研究グループが発表した。  かかりつけ医は、地域住民の幅広い健康問題に長期的に対応する身近な存在で、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、その役割

    • 2023年11月14日
  • スマホ操作でけんしょう炎  原因とケア
    スマホ操作でけんしょう炎 原因とケア

       スマートフォンの長時間の操作が原因で、指や手首の痛みを訴える人がいるという。「スマホ指」とも言われ、悪化するとけんしょう炎に進行するケースもある。発症のメカニズムやセルフケアを、埼玉医科大学病院(埼玉県毛呂山町)整形外科・脊椎外科の上原浩介講師に聞いた。  ▽親指の付け根に痛み  スマ

    • 2023年11月14日
  • 受動喫煙者の生活習慣は不健康? ~飲酒頻度、喫煙率高く~
    受動喫煙者の生活習慣は不健康? ~飲酒頻度、喫煙率高く~

       受動喫煙にさらされている人は、不健康な生活習慣を持つ割合が多いことが分かったと、大阪大の研究グループが発表した。  研究では、職場の健康診断を受けた基礎疾患がない同大の男性職員2379人を受動喫煙があるグループ(368人)と、ないグループ(2011人)に分け、生活習慣を比較した。  そ

    • 2023年11月14日
  • マインドフルネスと作業療法が寄与 うつ病患者らの社会復帰に
    マインドフルネスと作業療法が寄与 うつ病患者らの社会復帰に

       今この瞬間の呼吸や体の感覚に集中し、ありのままを受け入れて不安軽減などを目指す「マインドフルネス瞑想(めいそう)」。これを組み込んだ作業療法プログラム(MОT)が、精神疾患患者の社会復帰に寄与する可能性があると、関西医科大などの研究グループが発表した。  研究グループは、うつ病や不安症の患者

    • 2023年11月9日
  • 大腸がん患者術後1カ月ほどで復職
    大腸がん患者術後1カ月ほどで復職

       がんをすべて取り除くことを目的とした根治手術を受けた大腸がん患者について、就労状況を調べたところ、術後1・1カ月程度で復職したと、京都大大学院の研究グループが発表した。  研究グループは2019年6月~20年8月に、根治目的の手術を予定していたステージ1~3の大腸がん患者のうち、診断時に就労

    • 2023年11月9日
  • 人の顔が覚えられない 脳の疾患「相貌失認」
    人の顔が覚えられない 脳の疾患「相貌失認」

       アルバイト先の飲食店で、いつまでたっても常連客の顔が覚えられない。学習塾で教えているが、1学期が終わる頃でも子どもたちの顔を識別できない―。そのような経験があれば、「相貌失認(そうぼうしつにん)」という脳の障害かもしれない。上本町わたなべクリニック(大阪市)の渡辺章範院長に聞いた。  ▽脳の

    • 2023年11月9日
  • 未熟トマトの成分に抗うつ効果
    未熟トマトの成分に抗うつ効果

       熟れる前のトマトの果実や茎葉に多く含まれる「α―トマチン(トマチン)」と、その消化過程で生成される「トマチジン」という物質に、うつ病の予防・治療効果があることを発見したと、金沢大などの研究グループが発表した。  既存の抗うつ薬は、効果が出るまでに時間がかかり、効果を得られない患者

    • 2023年11月9日
  • 出産後の月経の不調 ~婦人科に相談を~
    出産後の月経の不調 ~婦人科に相談を~

       出産後は、妊娠中に止まっていた月経(生理)が再開する。しかし、なかなか再開しない、育児をしながらの生理痛はつらいといった悩みを抱える女性も。日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)第2産婦人科の笠井靖代部長は「産後は育児に奮闘し、パートナーとの絆を育む大切な時間でもあります。月経に関する不調が続く

    • 2023年11月7日