• 精神科オンライン診療の利点 対面と同等の効果
    精神科オンライン診療の利点 対面と同等の効果

       うつ病をはじめとする精神疾患は誰もがかかり得る病気だが、精神科の受診になかなか踏み切れない人も多い。そのような場合にハードルを下げてくれるのが、スマートフォンなどのビデオ通話を利用するオンライン診療だ。慶応義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座(東京都港区)の岸本泰士郎特任教授(

    • 2024年8月22日
  • 夜の明るい光が糖尿病に影響
    夜の明るい光が糖尿病に影響

       夜に明るい光を浴びる人は、2型糖尿病を発症するリスクが高いことが分かったと、オーストラリアなどの国際共同研究グループが発表した。  研究グループは、英国の研究に参加した2型糖尿病を発症していない8万4790人(平均年齢62.3歳)のデータを用い、日中と夜間にさらされた光の明るさと2型糖尿病リ

    • 2024年8月22日
  • 小中学生調査 軽運動でも脳血流増加
    小中学生調査 軽運動でも脳血流増加

       小中学生を対象とした実験から、ごく短時間の軽い運動でも脳の血流が増加することが分かったと、早稲田大大学院などの研究グループが発表した。  運動による脳の血流増加は、物事を計画し実行する脳の機能に好影響を及ぼすと考えられている。  研究グループは、小学5年生~中学3年生41人に、両手を組

    • 2024年8月21日
  • 診療への理解-医師との会話重要 小児救急受診者
    診療への理解-医師との会話重要 小児救急受診者

       小児救急科を受診した子どもと保護者を対象にした調査から、子どもが自分の診断や治療に対して理解を深めるには、医師との直接的なコミュニケーションが重要との結果が示されたと、カナダの研究グループが発表した。  研究グループは、2018~20年にカナダの小児救急科を受診した子ども514人(平均年齢1

    • 2024年8月21日
  • 高齢心房細動患者 フレイルに注意
    高齢心房細動患者 フレイルに注意

       脳梗塞といった塞栓症を引き起こす心房細動(不整脈の一種)がある高齢患者の多くが、亡くなるまでの1年間に中等度以上のフレイル(加齢に伴う心身の衰え)になっていたと、東京大などの研究グループが発表した。  研究グループは、静岡県の診療データベースから、2012年4月~18年9月に塞栓症予防の治療

    • 2024年8月20日
  • 背骨の骨折で介護度上昇
    背骨の骨折で介護度上昇

       高齢の要介護者が背骨(脊椎)を圧迫骨折すると、介護度が上昇する割合が高まることが分かったと、群馬大大学院などの研究グループが発表した。  脊椎圧迫骨折の主な原因は、加齢に伴う骨粗しょう症。研究グループは、2014年6月~19年2月に栃木県で脊椎圧迫骨折と診断された高齢患者1万8392人(平均

    • 2024年8月20日
  • 持病の種類で死亡リスク増 呼吸器疾患など、要介護認定者
    持病の種類で死亡リスク増 呼吸器疾患など、要介護認定者

       新たに要介護認定された高齢者を持病ごとに分けて分析したところ、呼吸器疾患などを持つグループの死亡リスクが高かったと、筑波大などの研究グループが発表した。  研究グループは、2014年10月~19年3月に要介護認定された茨城県つくば市の高齢者4648人(年齢中央値83歳、女性60.4%)につい

    • 2024年8月20日
  • 鼻副鼻腔乳頭腫 単なる鼻詰まり? がん化するタイプも
    鼻副鼻腔乳頭腫 単なる鼻詰まり? がん化するタイプも

       鼻副鼻腔乳頭腫(びふくびくうにゅうとうしゅ)は鼻の中にできる良性の腫瘍だ。鼻詰まりなどの症状が見られるが、東京慈恵会医科大学(東京都港区)耳鼻咽喉科学教室の由井亮輔助教によると、「症状からこの病気を疑うことは難しいです。中にはがん化するタイプもあり、早期診断、治療が重要です」と指摘する。  

    • 2024年8月15日
  • 居住形態で効果に差 厳格な数値管理重要 糖尿病治療
    居住形態で効果に差 厳格な数値管理重要 糖尿病治療

       糖尿病患者が厳格に血糖管理などを行う治療を受けた場合、独居か同居かによって効果が異なることが分かったと、京都大大学院などの研究グループが発表した。  糖尿病患者は心筋梗塞などの心血管疾患(CVD)のリスクが高く、予防として血糖・血圧管理が行われる。CVD発症には居住形態などの社会的因子が影響

    • 2024年8月15日
  • 長期ヤングケアラー、心の不調に注意
    長期ヤングケアラー、心の不調に注意

       10~16歳の間に、高齢の家族や病気の親戚などを長期間ケアする若者(長期ヤングケアラー)は、メンタルヘルス不調を抱えるリスクが高くなることが分かったと、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。  研究グループは2002~04年に生まれた都内在住の思春期の子ども3171人を対象に、1

    • 2024年8月15日
  • タンパク質、適量の把握を 効率的に摂取するには
    タンパク質、適量の把握を 効率的に摂取するには

       タンパク質は、炭水化物、脂質と共に三大栄養素の一つ。食事から取るのが基本だが、1日に必要な量は性や年齢、体格や活動量などで個人差があるため、自分の適量を知ることが大切だ。神奈川県立保健福祉大学大学院(神奈川県横須賀市)保健福祉学研究科の鈴木志保子研究科長に、適切なタンパク質摂取の方法などについて聞

    • 2024年8月15日
  • 母子の健康守るワクチン接種 新生児のRSウイルス感染症
    母子の健康守るワクチン接種 新生児のRSウイルス感染症

       将来の妊娠を考えながら女性やカップルが健康管理を行う「プレコンセプション(妊娠)ケア」が注目されている。その一つがワクチンによる病気予防だ。横浜市立市民病院母子医療センター(横浜市神奈川区)の倉沢健太郎センター長に、プレコンセプションケアとしての予防接種の意義を聞いた。  ▽妊娠中のワクチン

    • 2024年7月31日
  • 大腸の「くぼみ」に炎症 便秘、肥満の60歳以上にリスク
    大腸の「くぼみ」に炎症 便秘、肥満の60歳以上にリスク

       加齢により、腸の一部が袋状にくぼむ「憩室」(けいしつ)が表れることがある。腸管のどこにでもでき、特に大腸が多い。大腸憩室そのものは病気とは言えないが、細菌感染によって発熱などが起きると大腸憩室炎として治療が必要になる。広島大学病院(広島市)総合内科の原武大介医師に話を聞いた。  ▽60歳以上

    • 2024年7月30日
  • 舌の痛み、灼熱感 舌痛症 「頑張り過ぎる人」らに多く
    舌の痛み、灼熱感 舌痛症 「頑張り過ぎる人」らに多く

       舌に明らかな異常がないにもかかわらず、痛みや灼熱(しゃくねつ)感などがある舌痛(ぜっつう)症。東京医科歯科大学病院(東京都文京区)歯科心身医療科の豊福明科長によると、口の中の病気を診る口腔(こうくう)外科に通う患者の1~2割に見られ、中高年の女性が多いという。  ▽症状が変動  「舌痛

    • 2024年7月30日
  • 体内時計に合わせた食事が減量に
    体内時計に合わせた食事が減量に

         時計が示す実際の時間「絶対時刻」よりも、個人の体内時計に合わせて食事をした方が体重を減らす効果が大きい可能性があると、東京医科大などの研究グループが発表した。  研究グループは、2015~18年にトレーニングジムで週2回の運動指導と食事指導を受け、体重や体脂肪率、就寝・起床時刻、食事の

    • 2024年7月25日
  • エナジードリンクで心停止リスク上昇? 遺伝性心疾患ある人は注意
    エナジードリンクで心停止リスク上昇? 遺伝性心疾患ある人は注意

       遺伝性心疾患がある人では、カフェイン含有量の多い「エナジードリンク」を飲むことで心停止リスクが高まる可能性があると、米国の研究グループが発表した。  カフェインには興奮作用があり、短期間に大量に摂取すると心臓に負担がかかり不整脈を誘発することがある。研究グループは、心停止状態から蘇生した14

    • 2024年7月25日
  • 降圧薬や糖尿病治療薬 くも膜下出血リスク減?
    降圧薬や糖尿病治療薬 くも膜下出血リスク減?

       特定の降圧薬や糖尿病治療薬の使用は、くも膜下出血リスクを低下させる可能性があると、オランダの研究グループが発表した。  脳の血管の一部がこぶのように膨らんだ動脈瘤(りゅう)が破裂して起こる動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)。死亡率が高く、生存者も重度の障害が残ることがある。  研究グルー

    • 2024年7月25日
  • 少量飲酒でも脳機能に異常
車の運転に注意
    少量飲酒でも脳機能に異常 車の運転に注意

       酒気帯び運転基準未満の少量飲酒でも、車の運転に支障を来す可能性のある脳機能の異常が生じていることが明らかになった。研究を行った札幌医科大学(札幌市)神経科学講座の篠崎淳助教に話を聞いた。  ▽多量飲酒で注意力低下  警察庁によると、2023年中に起きた飲酒運転による交通事故は2346件

    • 2024年7月25日
  • 気付きにくい小児てんかん発作
    気付きにくい小児てんかん発作

       小児てんかんの症状で救急外来を受診した患者の既往歴を調査したところ、動作の停止などを伴う「非運動性発作」は見逃されやすいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。  てんかん発作には、体の動きに症状が出る運動性発作と、動作が止まってぼんやりとしたり、一点を凝視したりする非運動性発作があ

    • 2024年7月24日
  • コロナ下で子どもの肥満増加
    コロナ下で子どもの肥満増加

       新型コロナウイルス感染症の流行は、小中学生の健康に影響を及ぼし、肥満や痩せ、視力の低下が増加傾向にあったと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。  コロナの流行による屋外活動の減少や食生活の変化などが報告されているが、大規模かつ長期間にわたる健康への影響は明らかでなかった。

    • 2024年7月24日
  • ナッツ、8割の乳幼児が摂取可能 形状工夫でアレルギー発作予防?
    ナッツ、8割の乳幼児が摂取可能 形状工夫でアレルギー発作予防?

       アレルギーの原因食品(アレルゲン)であるナッツ類について、粉状にするなど形状を変えることで離乳食早期から安全に摂取できたと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。  アレルゲンのうち卵や牛乳などは、離乳食の早期からの少量摂取がアレルギーの発症予防につながると報告されている。し

    • 2024年7月24日
  • 朝食と十分な睡眠でリスク減 コロナワクチンの有害事象
    朝食と十分な睡眠でリスク減 コロナワクチンの有害事象

       新型コロナワクチン接種後の有害事象のリスクは、朝食の摂取や十分な睡眠により低下することが分かったと、岐阜大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは、2021年7月~22年3月に同大でワクチンを摂取した大学生1858人(女性46.0%)を対象に、接種後の体調に関するアンケートを実

    • 2024年7月23日
  • 7人に1人は水虫 治療しないと爪まで広がる恐れ
    7人に1人は水虫 治療しないと爪まで広がる恐れ

       日本人の7人に1人は足の皮膚に水虫があることが、日本臨床皮膚科医会による調査で分かった。調査に携わった神奈川はた皮膚科クリニック(横浜市)の畑康樹院長は「適切な治療を受けないと、水虫菌が爪まで広がったり、家族にうつったりする恐れがある」と指摘する。  ▽加齢とともに増加  水虫は、白癬

    • 2024年7月23日
  • 肝臓がん発症を予測する新指標
    肝臓がん発症を予測する新指標

       脂肪肝が進行して肝臓がんを発症しやすい人を判別する指標を発見したと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。  脂肪肝が進み肝硬変になると肝臓がんの発症リスクが高まるが、肝硬変に至る前に発症する場合もある。  研究グループは、生活習慣病から脂肪肝に至った患者518人(年齢中央値61歳

    • 2024年7月23日
  • 機内での飲酒が心臓に悪影響
    機内での飲酒が心臓に悪影響

       飛行機での移動中に飲酒すると低酸素状態を引き起こし、心臓に負担をかける可能性が示されたと、ドイツの研究グループが発表した。  高い高度で飛行中の機内は気圧が低く酸素が薄いため、低酸素状態に陥りやすい。またアルコールには心拍数を増やす作用があるため、どちらも心臓に負担をかけて心疾患を悪化させる

    • 2024年7月23日
  • 血糖の変動を可視化
持続血糖モニター機器 
    血糖の変動を可視化 持続血糖モニター機器 

         糖尿病患者は心筋梗塞や脳卒中などの合併症を防ぐため高い血糖値を下げる必要があるが、下げ過ぎは好ましくない。治療最適化の一助として、薬や食事、運動などによる血糖の変動を患者が把握できる測定器が幾つか登場している。東京慈恵会医科大学付属病院(東京都港区)糖尿病・代謝・内分泌内科の西村理明主任教授

    • 2024年7月23日
  • 50人に1人が斜視 子どもと高齢者に多く
    50人に1人が斜視 子どもと高齢者に多く

       斜視は、物を見る時の視線が左右どちらかの目でずれてしまう病気。見え方に立体感がない、物が二重に見えるなどの症状が出て、日常生活に支障を来すことが多い。京都大学大学院(京都市)眼科学の宮田学講師に聞いた。  ▽心理的な影響も  通常は、両目で見た情報を脳で加算して、片目ずつよりよく見え、

    • 2024年7月10日
  • 「殿様枕」脳卒中のリスク 椎骨動脈解離を誘発
    「殿様枕」脳卒中のリスク 椎骨動脈解離を誘発

       高い枕を使っている人は、若年性脳卒中の引き金となる「椎骨動脈解離」を起こしやすいことが分かった。研究を行った国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)脳神経内科の猪原匡史部長に聞いた。  ▽3分の2が原因不明  椎骨動脈は首の骨の中を通り、脳に血液を送っている動脈。その一番内側の内膜に裂

    • 2024年7月9日
  • 植物由来食で前立腺がん進行低減?
    植物由来食で前立腺がん進行低減?

       野菜や果物、豆類などを原材料とする「プラントベース(植物由来)食品」を食べる量が多い人は、前立腺がんの進行リスクが低下する可能性があると、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、2004~16年に食事と生活習慣のアンケートに回答した転移のない前立腺がん患者2062人(年齢中央値65

    • 2024年7月9日
  • 大学生の喫煙、肺がん検診受診の障壁に? 中部大研究グループ
    大学生の喫煙、肺がん検診受診の障壁に? 中部大研究グループ

       大学生対象の調査で、喫煙していることなどが将来の肺がん検診受診に対してマイナスの要因になっていることが分かったと、中部大などの研究グループが発表した。  肺がんは早期発見・治療が重要だが、40歳以上が対象の検診受診率は50%前後にとどまっている。研究グループは、2023年4月に同大の学生65

    • 2024年7月9日