• 家庭用ゲームでメンタルヘルス改善
    家庭用ゲームでメンタルヘルス改善

       家庭用ゲーム機で遊ぶことは、日常生活のウェルビーイング(メンタルヘルスや人生満足度)を高める効果があることが分かったと、日本大などの研究グループが発表した。  研究グループは2020~22年にオンラインアンケートを実施。日本に住む10~69歳の男女9万7602人の回答データを収集し、ゲームが

    • 2024年9月12日
  • 母指CM関節症 親指の付け根が痛む
    母指CM関節症 親指の付け根が痛む

       手の親指(母指)の付け根のCM関節は、物をつまむ動作で大きく動く関節のため、手の使い過ぎや加齢によるダメージを受けやすい。  兵庫医科大学病院(兵庫県西宮市)整形外科の樋口史典医師は「母指CM関節症は40歳代以上の女性に多く、関節軟骨がすり減り、進行すると関節が変形する病気です。物をつまんだ

    • 2024年9月12日
  • 若年患者に多い立ちくらみ コロナ後遺症
    若年患者に多い立ちくらみ コロナ後遺症

       若いコロナ後遺症患者は、起立時にふらつく、しゃがみ込んでしまうなどの立ちくらみ症状が出やすいことが分かったと、岡山大などの研究グループが発表した。  研究グループは、2021年2月~23年4月に同大病院を受診したコロナ後遺症患者のうち、立ちくらみやめまいなどの症状が出る「起立性調節障害」の判

    • 2024年9月12日
  • 奥歯のかみ合わせ悪化 歯を失うリスクに
    奥歯のかみ合わせ悪化 歯を失うリスクに

       75歳以上の後期高齢者を対象とした大規模研究から、奥歯のかみ合わせの悪化が、歯の喪失と強く関連することが分かったと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。  研究グループは、2018~22年に大阪府の後期高齢者歯科健康診査を受けた9万4422人を、歯の残存状況から(1)奥歯にかみ合う部分

    • 2024年9月10日
  • 野球肘、AIで発見 早期病変を高精度で検出
    野球肘、AIで発見 早期病変を高精度で検出

       成長期に投球動作を繰り返すことで発症する「野球肘」。京都府立医科大学(京都市)と兵庫県立大学(神戸市)の研究チームはこのほど、人工知能(AI)を用いた画像診断で、野球肘の早期病変を高精度に検出できるプログラムを開発した。京都府立医大の木田圭重助教(整形外科学)に話を聞いた。  ▽初期なら9割

    • 2024年9月10日
  • AR世界で運動、抑うつ気分低減
    AR世界で運動、抑うつ気分低減

       デジタル技術による「拡張現実(AR)」を用いて、1人で運動している状態を複数人での運動のように変えることで、気分や幸福感を高め、抑うつ気分を低減させることが分かったと、群馬大などの研究グループが発表した。  研究グループは、健康な大学生14人に(1)運動なし(2)1人での低強度の自転車運動(

    • 2024年9月10日
  • 肝硬変患者 腎障害発症で予後が悪化
    肝硬変患者 腎障害発症で予後が悪化

       肝硬変の患者は、急激に腎臓の機能が低下する「急性腎障害(AKI)」を発症するリスクが高いが、AKI発症により予後(病状の見通し)が悪化することが分かったと、岐阜大の研究グループが発表した。  研究グループは、肝硬変患者567人(年齢中央値67歳)を対象に、AKIの発症率と予後に及ぼす影響、そ

    • 2024年9月10日
  • 抗うつ薬の種類で体重増減に差
    抗うつ薬の種類で体重増減に差

       8種類の抗うつ薬について使用中の体重変化を調べたところ、薬の種類によって体重増減量に差があることが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、2010~19年の米国の医療記録データを用い、5種類の抗うつ薬(セルトラリン、エスシタロプラム、パロキセチン、デュロキセチン、ベンラ

    • 2024年9月5日
  • 靴ひも結ぶ姿勢で息切れ 心不全の「ベンドニア」
    靴ひも結ぶ姿勢で息切れ 心不全の「ベンドニア」

       高齢の心不全患者に見られる前かがみ姿勢での息切れ「ベンドニア」。その頻度や、この症状がない心不全の患者と比較した研究を行った順天堂大学医学部付属順天堂医院(東京都文京区)循環器内科の中出泰輔医師に話を聞いた。  ▽「心不全パンデミック」  心不全は、高血圧や不整脈、心筋梗塞など、心臓、

    • 2024年9月5日
  • 「自分は健康」 半分以下
    「自分は健康」 半分以下

       健康や医療に関する正しい情報を入手、理解して活用する能力「ヘルスリテラシー」について意識調査を行ったところ、「自分は健康だ」と回答した人は全体の半数以下だったと、ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニー(東京都千代田区)が発表した。  同社は2023年10~11月、全国の20~6

    • 2024年9月5日
  • バイオシミラーって? 先行医薬品と同質、同等
    バイオシミラーって? 先行医薬品と同質、同等

       ジェネリック(後発)医薬品が普及してきているが、「バイオシミラー(バイオ後続品)」についてはどうだろうか。バイオ医薬品の「後続品」であり、有効性や安全性が「同質・同等」とされるバイオシミラーについて、亀田総合病院(千葉県鴨川市)薬剤部の舟越亮寛部長に聞いた。  ▽シミラーとは「類似」

    • 2024年9月5日
  • 家族との死別が老化に影響
    家族との死別が老化に影響

       若い頃の家族との死別経験が、中年期以前の老化の進行に関連していたと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、大規模な健康調査に参加している米国人3963人のデータを用い、家族との死別経験と、血液検査などから判定された生物学的年齢との関係を調べた。  参加者は調査開始時の199

    • 2024年9月5日
  • 理解得にくい「疲れやすさ」 若い女性に多い多発性硬化症
    理解得にくい「疲れやすさ」 若い女性に多い多発性硬化症

       多発性硬化症(MS)は、体を動かしたり感覚を伝えたりする脳や脊髄などの神経が、免疫の誤作動で攻撃されて起こる難病だ。若い女性に多く、運動や視覚にさまざまな症状が表れる。国立病院機構北海道医療センター(札幌市)臨床研究部の新野正明部長に治療や生活上の課題について聞いた。  ▽しびれ、脱力

    • 2024年9月3日
  • ホルモン治療で発見遅れる? トランスジェンダー女性の前立腺がん
    ホルモン治療で発見遅れる? トランスジェンダー女性の前立腺がん

       体は男性だが性自認が女性の人(トランスジェンダー女性)が女性ホルモン治療を受けていると、前立腺がん検診で前立腺特異抗原(PSA)の数値が低く出やすいため、前立腺がんの発見や治療が遅れる可能性があると、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、2000年1月~23年8月の米退役軍人保健

    • 2024年9月3日
  • がん 勧奨再開後も接種率低迷 HPVワクチン
    がん 勧奨再開後も接種率低迷 HPVワクチン

       子宮頸(けい)がんなどを防ぐヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの積極的な接種勧奨が2022年度に再開されたものの、接種率は低迷していることが分かったと、大阪大大学院の研究グループが発表した。  世界保健機関(WHO)は子宮頸がん撲滅のため、HPVワクチンの目標接種率を90%としている。

    • 2024年9月3日
  • 犬猫アレルゲン除去に成功 東京大
    犬猫アレルゲン除去に成功 東京大

       ペットを飼えないなど人と動物の共生を阻む壁になっているのが、犬猫などの動物アレルギー。そんなハードルを越えられそうな成果を出したのが、東京大学大学院農学生命科学研究科(東京都文京区)の間陽子特任教授だ。犬猫のアレルゲン(アレルギーの原因物質)を光触媒技術で効率よく分解できることを明らかにした研究に

    • 2024年9月3日
  • 出生児の先天異常に関連なし 妊娠初期のコロナワクチン接種
    出生児の先天異常に関連なし 妊娠初期のコロナワクチン接種

       妊娠初期に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受けても、出生児に先天異常のリスクはないことが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、2021年3月5日~22年1月25日に子どもを出産した4万2156人(平均年齢30・9歳)を対象に、妊娠初期の新型コロナのメッセンジャ

    • 2024年9月3日
  • 尿酸値が高くない痛風患者 関節に結晶あれば治療を
    尿酸値が高くない痛風患者 関節に結晶あれば治療を

       痛風は関節などにたまった尿酸の結晶によって発作的に激痛を起こす病気だ。高尿酸血症が原因だが、尿酸値が高くない痛風もあるという。両国東口クリニック(東京都墨田区)の藤森新名誉院長に聞いた。  ▽発作時に尿酸値低下  尿酸は食物に含まれるプリン体という物質が肝臓で分解されてできる老廃物で、

    • 2024年8月29日
  • 男性不妊、血液検査でリスク予測
    男性不妊、血液検査でリスク予測

       血液検査だけで簡単に男性不妊症のリスクを予測する人工知能(AI)モデルを開発したと、東邦大の研究グループが発表した。  不妊治療では男性の精液検査が重要だが、検査への抵抗感が強いなどの課題があった。  研究グループは、2011~20年に精液検査と血液検査を受けた男性3662人の検査結果

    • 2024年8月29日
  • AED「率先して使う」2割以下
    AED「率先して使う」2割以下

       突然の心停止から救命するための「自動体外式除細動器(AED)」についての意識調査を行ったところ、「自ら率先して使う」と答えた人は2割以下だったと、オムロンヘルスケア(京都府向日市)が発表した。  同社は7月、20代以上の男女600人を対象に、AEDの使用方法の認知度や、救急救命の現場でのAE

    • 2024年8月29日
  • ワクチンで予防可能 加齢とともに増える帯状疱疹
    ワクチンで予防可能 加齢とともに増える帯状疱疹

       顔や胸、脇腹などに痛みを伴う小さな水膨れがまとまって表れる帯状疱疹(ほうしん)。加齢とともに発症しやすく、神経痛などが残るリスクも高まる。水ぼうそうにかかったことがあれば患う可能性があるが、8年前からワクチンが導入され、予防が可能になった。奈良県立医科大学付属病院(奈良県橿原市)皮膚科の浅田秀夫教

    • 2024年8月29日
  • コロナ後遺症患者 過半数が就労状況に変化
    コロナ後遺症患者 過半数が就労状況に変化

       企業などに雇用されているコロナ後遺症患者の過半数で就労状況に影響があったと、岡山大大学院の研究グループが発表した。  新型コロナウイルス感染後、回復しても倦怠(けんたい)感などが続くコロナ後遺症が社会問題になっている。研究グループは、同大病院が開設するコロナ・アフターケア外来を2021年2月

    • 2024年8月29日
  • 近視発症 屋外活動が抑制 京大チームが確認
    近視発症 屋外活動が抑制 京大チームが確認

       ゲームやスマホといった近くを見る作業の増加や高学歴化を背景に、子どもの近視が急増している。そんな中、屋外活動が近視発症を抑える可能性が高いことを、複数の研究を分析する信頼度の高い手法「システマティックレビュー」を用いて京都大の研究チームが確認した。  チームは2022年6月までに世界で実施さ

    • 2024年8月28日
  • ストレス感じると食べ方が変化 マウス
    ストレス感じると食べ方が変化 マウス

       ストレスを受けたマウスは餌の場所が複数あっても、1カ所に集中して摂食することが分かったと、滋賀医科大などの研究グループが発表した。  研究グループは、四つの餌場を等間隔に置き、通常のマウスと弱いストレスを与えたマウスの食事の様子や体の状態などを分析した。  その結果、通常のマウスは、餌

    • 2024年8月27日
  • 握った力、弱めにくく 筋強直性ジストロフィー
    握った力、弱めにくく 筋強直性ジストロフィー

       遺伝子変異が原因で筋肉が痩せて筋力が弱まる筋ジストロフィー。幾つかのタイプがあるが、最も多いのは「筋強直(きんきょうちょく)性ジストロフィー」だ。山口大学医学部付属病院(山口県宇部市)脳神経内科の中森雅之教授は「一度力が入った筋力を緩めにくい症状が特徴です」と説明する。  ▽手指がこわばり

    • 2024年8月27日
  • 有名人の公表が受診促す? パニック障害
    有名人の公表が受診促す? パニック障害

       有名人によるパニック障害の公表が、他の患者の受診を促した可能性が示されたと、韓国の研究グループが発表した。  韓国では、2010~12年に俳優などの有名人がパニック障害であることを相次いで公表した。研究グループは、韓国の国民健康保険サービスのデータを用い、04~21年におけるパニック障害の発

    • 2024年8月27日
  • 過活動ぼうこう 有症者推定1040万人 治療法は年々進歩 ためらわず受診を
苫小牧医報
    過活動ぼうこう 有症者推定1040万人 治療法は年々進歩 ためらわず受診を 苫小牧医報

       過活動ぼうこうは寒さとか水仕事などで急に強い尿意をもよおして慌ててトイレに駆け込んだり、間に合わないで漏れたり、尿の回数が多いなどの症状を起こす病気です。  わが国の40歳以上を対象とした疫学調査では、全体の有症状率は14.1%で加齢とともに上昇し、50歳代から70歳代では男性が女性よりも高

    • 2024年8月27日
  • プラスアルファの熱中症対策を 夏に運動楽しむには
    プラスアルファの熱中症対策を 夏に運動楽しむには

       高温、高湿度の中、室内で行うスポーツでも熱中症への備えが必要だ。猛暑がもたらす運動へのリスクや効果的な熱中症対策について、早稲田大学スポーツ科学学術院(埼玉県所沢市)の細川由梨准教授に聞いた。  ▽外と内から体を冷やす  運動時の熱中症対策は小まめな水分・塩分補給と、本格的に暑くなる前

    • 2024年8月22日
  • 若年期の炎症、認知障害に関連?
    若年期の炎症、認知障害に関連?

       若年期に血液中の「C反応性タンパク(CRP)」の濃度が高かった人は、中年期に認知機能の障害が出るリスクが高い可能性があると、米国の研究グループが発表した。  CRPは体内の炎症の指標となる血液検査値の一つで、炎症があると数値が上昇する。研究グループは、心臓病や脳卒中などの発症に関する米国の研

    • 2024年8月22日
  • 週3以上の飲酒は依存症に注意
    週3以上の飲酒は依存症に注意

       公務員を対象にした5年間の追跡調査で、週に3回以上飲酒する人などは、将来的にアルコール依存症やアルコール乱用などの「問題飲酒」が発生しやすいことが分かったと、富山大の研究グループが発表した。  研究グループは、2014年の日本公務員研究への参加者のうち、1535人分のデータを分析。飲酒の頻度

    • 2024年8月22日