• 脈の乱れ、心房細動の可能性も 無症状のまま脳梗塞を発症
    脈の乱れ、心房細動の可能性も 無症状のまま脳梗塞を発症

       脳梗塞の原因となる心房細動 心臓のリズムが異常を来す不整脈。立川病院循環器内科(東京都立川市)顧問の三田村秀雄医師は「不整脈は生理的に起こるものから、突然死の原因になるものまで幅広い」と話す。 ▽治療は不要? 心臓には電気系統が張り巡らされ、そこからの指令によって心筋がリズムよく収縮を繰り返

    • 2025年2月13日
  • 楽しい食事が健康維持に重要
    楽しい食事が健康維持に重要

       骨粗しょう症患者を対象にした研究から、食生活を充実させることがフレイル(心身が弱った状態)の予防などにつながる可能性が示されたと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、「食事の楽しみ」「食事の充足感」「食事環境」「食の多様性」を評価する「食事関連QOL」という概念に着

    • 2025年2月13日
  • 定期的に尿検査を 自覚症状乏しい糖尿病関連腎臓病
    定期的に尿検査を 自覚症状乏しい糖尿病関連腎臓病

       糖尿病のさまざまな合併症の一つで、腎機能が低下する糖尿病関連腎臓病(DKD)。最近では、患者の高齢化や医療の進歩を背景に、従来と異なるタイプのDKDが注目されている。 順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)腎・高血圧内科の合田朋仁先任准教授は「DKDが進行すると最終的には腎不全に至ります

    • 2025年2月13日
  • 座り過ぎはがんの発症増やす
    座り過ぎはがんの発症増やす

       座って過ごす時間が長いと、がんの発症率を高めて医療費が増大すると、ドイツの研究グループが発表した。 ドイツの国民調査によると、成人人口の約5割が1日4~8時間座って過ごしている。研究グループは、座位行動との関連が知られる大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がんについて、座位行動に起因する新規がん発症数

    • 2025年2月13日
  • 子どもの慢性的な鼻詰まり 脳の発達や機能に悪影響か
    子どもの慢性的な鼻詰まり 脳の発達や機能に悪影響か

       慢性的な鼻閉の原因になる病気 発達期の慢性的な鼻詰まり(鼻閉)は、脳の発達や機能に重大な悪影響をもたらす可能性がある―。東京科学大学大学院医歯学総合研究科(東京都文京区)認知神経生物学分野の上阪直史教授らが行ったマウスの実験で明らかとなった。 ▽運動能力低下や活動量減少 鼻が詰まり、空気の通

    • 2025年2月12日
  • 抗菌薬 認知症リスク増加させず
    抗菌薬 認知症リスク増加させず

       健康な高齢者が抗菌薬を使用しても、認知症リスク増加との関連はなかったと、米国などの研究グループが発表した。 抗菌薬は、健康や認知機能の維持に重要な役割を担うとされる腸内細菌のバランスを崩す場合がある。また、腸内細菌の乱れは認知機能の低下と関連することが指摘されているが、抗菌薬と認知症との直接の

    • 2025年2月11日
  • 心血管疾患予防に植物性たんぱく質
    心血管疾患予防に植物性たんぱく質

       米国人の食事調査データの分析から、動物性たんぱく質に比べ、植物性たんぱく質の摂取比率が高い人は、心血管疾患の発症リスクが低いことが分かったと、米国とカナダの共同研究グループが発表した。 研究グループは、米国の三つの研究に参加した20万2863人の食事や生活習慣などに関する30年間のデータを分析

    • 2025年2月11日
  • 1日5000歩以上で抑うつ軽減
    1日5000歩以上で抑うつ軽減

       1日平均で5000歩以上歩くと抑うつ症状が軽減され、1000歩増えるごとにうつ病のリスクも低下することが分かったと、スペインなどの研究グループが発表した。 研究グループは、うつ病や抑うつ症状の所見がある18歳以上の9万6173人を対象とした33件の研究をまとめ、1日の平均歩数との関係を検討した

    • 2025年2月11日
  • 五十肩治療の選択肢/局所麻酔で癒着はがす
    五十肩治療の選択肢/局所麻酔で癒着はがす

       肩が痛くて腕が上がらない五十肩(肩関節周囲炎)。10年ほど前に登場した治療選択肢の一つで、局所麻酔を用いつつ癒着した組織をはがす「非観血的関節授動術(サイレントマニピュレーション=SMP)」について、永野整形外科クリニック(奈良県香芝市)の永野龍生院長に聞いた。 ▽局所麻酔下で通院治療 中

    • 2025年2月6日
  • 脈が速いと死亡リスク上昇/家庭で測定、/日常的にチェックを
    脈が速いと死亡リスク上昇/家庭で測定、/日常的にチェックを

       高血圧患者の家庭血圧計で測定した脈拍が、死亡リスクを予測する指標になり、脈が速いとリスクが上昇することが分かったと、帝京大などの研究グループが発表した。 研究グループは、2001年6月~09年10月に登録された高血圧患者の男女3022人(平均年齢59・4歳)のデータを収集。高血圧治療開始前後に

    • 2025年2月6日
  • ラムゼイ・ハント症候群/ウイルス再活性化で顔面神経まひ
    ラムゼイ・ハント症候群/ウイルス再活性化で顔面神経まひ

       顔面神経まひの症状(左側の場合) バイオリニストの葉加瀬太郎さんが昨年発症を公表した、顔面神経まひ「ラムゼイ・ハント症候群」。東海大学医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)耳鼻咽喉科・頭頸部外科の濱田昌史教授によると、発症には水ぼうそう(水痘)・帯状疱疹(ほうしん)ウイルスが関わっていると説明する。

    • 2025年2月6日
  • 慢性皮膚疾患/超加工食品、/乾癬リスク上昇か
    慢性皮膚疾患/超加工食品、/乾癬リスク上昇か

       ソーセージなどの加工肉や菓子パン、スナック菓子などの超加工食品の食べ過ぎは、慢性の炎症性皮膚疾患「乾癬(かんせん)」リスクを高める可能性があると、フランスの研究グループが発表した。 皮膚が赤く盛り上がり、表面がぼろぼろとはがれ落ちるといった症状がある乾癬の明確な原因は分かっていないが、食事などの生

    • 2025年2月6日
  • 女性、短時間でも高強度の日常動作で/心不全リスク減
    女性、短時間でも高強度の日常動作で/心不全リスク減

       階段を上るなどの強度が高い日常生活の動作(VILPA)を少しでも行うと、女性の心不全などの発症や死亡(MACE)のリスクが大幅に低下することが分かったと、オーストラリアなどの研究グループが発表した。 研究グループは、2013~15年に加速度計を用い、英国人(女性1万3018人、男性9350人、

    • 2025年2月4日
  • 妊婦の座り過ぎ、/妊娠前の習慣が関係
    妊婦の座り過ぎ、/妊娠前の習慣が関係

       「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータから、妊娠前、テレビの視聴やゲームをする時間が長い人は、妊娠中の1日の座位時間が長くなる傾向があったと、富山大などの研究グループが発表した。 妊娠中の座位時間が長いと、妊娠糖尿病や胎児の成長阻害などのリスクが高まるとされる。研究グル

    • 2025年2月4日
  • 赤味や水泡、皮むけなどネイルケアによる皮膚トラブル 除光液で手湿疹も
    赤味や水泡、皮むけなどネイルケアによる皮膚トラブル 除光液で手湿疹も

       手に赤みやぶつぶつ、水疱(すいほう)、皮むけなどが生じる手湿疹。症状が軽い手荒れが進行した状態で、ひどくなるとひび割れができ、かゆみや出血を伴う。ネイルケア関連の発症も報告されている。池袋西口病院(東京都豊島区)の船坂陽子医師に皮膚トラブルの原因や治療法、予防策を教えてもらった。 ▽早めの治療

    • 2025年2月4日
  • 定期接種で子宮頸がん死減少/HPVワクチン
    定期接種で子宮頸がん死減少/HPVワクチン

       米国の25歳未満の女性でヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種以降、子宮頸(けい)がんによる死亡者数が大幅に減少したと、同国の研究グループが発表した。 米国では2006年以降、子宮頸がんなどを防ぐためHPVワクチンの定期接種が推奨されている。12~16年に、25歳未満で子宮頸がんの

    • 2025年2月4日
  • 舌が自由に動かず哺乳に支障も 舌小帯短縮症 医師や歯科医師に相談を
    舌が自由に動かず哺乳に支障も 舌小帯短縮症 医師や歯科医師に相談を

       舌の裏側には舌小帯(ぜつしょうたい)という粘膜があり、口の底とつながっている。舌小帯が生まれつき短い「舌小帯短縮症」の場合、母乳を吸いづらいなどの症状がある。「新百合ヶ丘総合病院」(川崎市麻生区)小児科で舌小帯外来を担当する伊藤泰雄医師に対処法を聞いた。  ▽舌は筋肉  舌の動きの制限

    • 2024年10月23日
  • 夜間の光はアルツハイマー病リスク
    夜間の光はアルツハイマー病リスク

       人工的な光によって夜が明るい地域の住人ほど、アルツハイマー病の有病率が高いことが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、人工衛星の画像と同国の被保険者データなどに基づき、ハワイとアラスカを除く48州の2012~18年における夜間の平均光強度と、アルツハイマー病の平均有病

    • 2024年10月22日
  • ポリフェノールの効果 苦味刺激で肥満予防か
    ポリフェノールの効果 苦味刺激で肥満予防か

       果物や野菜、コーヒーなどの植物性食品に豊富に含まれる抗酸化物質「ポリフェノール」の苦味刺激が、肥満や糖尿病のリスクを低減させる可能性があることが分かったと、芝浦工業大などの研究グループが発表した。  研究グループは、8000種類以上あるポリフェノールと、口腔(こうくう)内や消化管にある25種

    • 2024年10月22日
  • 仕事のストレスで心房細動リスク増
    仕事のストレスで心房細動リスク増

       仕事でストレスを感じている人は、脳梗塞などにつながる恐れのある不整脈の一種「心房細動(AF)」の発症リスクが高いことが分かったと、カナダの研究グループが発表した。  研究グループは、同国の事務職や営業職などに就く労働者、男女5926人(1999~2001年時点で平均年齢45.3歳)を対象に、

    • 2024年10月22日
  • 腸が血管に挟まれる SMA症候群
    腸が血管に挟まれる SMA症候群

       嘔吐や腹痛、消化物通過しにくい  嘔吐(おうと)や腹痛などの症状が表れる上腸間膜(じょうちょうかんまく)動脈(SMA)症候群。原因は、胃に続く十二指腸の一部が二つの血管に挟まれ、消化物が通過しにくくなるためだ。筑波大学付属病院(茨城県つくば市)小児外科の後藤悠大医師に原因と対処法を聞いた。

    • 2024年10月22日
  • 適度な運動とカルシウム摂取
    適度な運動とカルシウム摂取

       日光浴も 骨粗しょう症の予防  運動不足によるフレイル(加齢で筋力が低下し心身が弱った状態)のリスクが高まっている。骨粗しょう症などが専門のそしがや大蔵クリニック(東京都世田谷区)の中山久徳院長に予防策を尋ねた。  ▽骨の衰えに注意  コロナ禍以降、在宅勤務などが増えた影響で運動

    • 2024年10月17日
  • 食品の摂取頻度に性差 生活習慣病との関連にも違い
    食品の摂取頻度に性差 生活習慣病との関連にも違い

       男女で摂取頻度の異なる食品があり、生活習慣病と関わる血液検査項目の結果にも影響があることが分かったと、藤田医科大などの研究グループが発表した。  研究グループは、2023年までに藤田学園の職員健診を受け、食事に関する調査に回答した男女3147人(平均年齢35.1歳)のデータを抽出。食品や菓子

    • 2024年10月17日
  • 体が硬いと死亡リスク上昇
    体が硬いと死亡リスク上昇

       関節の可動域が大きく柔軟性が高い人に比べ、低い人で死亡リスクが上がることが分かったと、ブラジルなどの研究グループが発表した。  研究グループは、1994年3月~2022年10月にブラジルで行われた大規模研究に参加した3139人(平均年齢55歳、男性66%)のデータを収集。股関節など七つの関節

    • 2024年10月17日
  • 乳幼児も使える新薬 アトピー性皮膚炎に効果大 諦めなくてよい疾患に
    乳幼児も使える新薬 アトピー性皮膚炎に効果大 諦めなくてよい疾患に

       かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピー性皮膚炎。従来の治療は塗り薬が中心だったが、近年、生物学的製剤の注射や経口の「JAK阻害薬」といった薬物療法が登場し、昨秋から乳幼児にも投与可能になり治療の幅が広がった。国立病院機構三重病院(津市)小児科の長尾みづほ臨床研究部長に聞いた。

    • 2024年10月16日
  • 持久力高い人ほど脳活動が活発 高齢者、多くの部位働かせる
    持久力高い人ほど脳活動が活発 高齢者、多くの部位働かせる

       会話や計算などの作業をする際に必要な情報を一時的に記憶し、それを用いて物事を実行する作業記憶能力は生活する上で重要だ。明治安田厚生事業団体力医学研究所(東京都八王子市)の兵頭和樹研究員らは、持久力が高い高齢者ほど同能力にも優れるという脳内メカニズムを確認した。  ▽生活に必須の脳機能

    • 2024年10月15日
  • 感謝の気持ちが長寿の鍵? 高齢女性看護師を調査
    感謝の気持ちが長寿の鍵? 高齢女性看護師を調査

       高齢女性看護師を対象とした調査から、感謝の気持ちが強いと死亡リスクが低下することが分かったと、米国などの研究グループが発表した。  研究グループは、2016年に平均年齢79歳だった米国の女性看護師4万9275人に対して、「人生で感謝すべきことが多いか」など感謝の気持ちの強さを評価する6項目の

    • 2024年10月15日
  • 膝サポーター 転倒防止に有効か
    膝サポーター 転倒防止に有効か

       健康な高齢者を対象にした実験から、膝サポーターの着用で転倒リスクが低減することが示されたと、国立研究開発法人産業技術総合研究所などの研究グループが発表した。  膝サポーターは関節疾患やけがのある人の歩行機能を支えるが、健康な高齢者に対する有効性は明らかでなかった。  研究グループは、健

    • 2024年10月15日
  • 小太りの高齢者痩せより良好 脳卒中からの機能回復
    小太りの高齢者痩せより良好 脳卒中からの機能回復

       脳卒中発症後は、痩せているより、小太りの方が寝たきりになったり死亡したりするリスクが低い。国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)脳血管内科の三輪佳織医長らの研究グループは、肥満は脳卒中のリスクを高めるが、特に高齢者の軽い肥満はむしろ機能の回復を早めることを明らかにした。  ▽肥満パラドック

    • 2024年10月15日
  • 運動で座りっ放しのリスク減 糖尿病患者
    運動で座りっ放しのリスク減 糖尿病患者

       糖尿病患者を対象とした研究で、座っている時間(座位時間)が長いことによる死亡リスクの上昇は、運動で抑えられる可能性があることが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、米国民健康・栄養調査に参加した20歳以上の糖尿病患者6335人を5.9年間(中央値)追跡し、座位時間の長

    • 2024年10月10日