男女で摂取頻度の異なる食品があり、生活習慣病と関わる血液検査項目の結果にも影響があることが分かったと、藤田医科大などの研究グループが発表した。
研究グループは、2023年までに藤田学園の職員健診を受け、食事に関する調査に回答した男女3147人(平均年齢35.1歳)のデータを抽出。食品や菓子、飲料の1週間当たりの摂取頻度と、血液検査結果との関連を調べた。
その結果、男女とも肉や野菜に比べ、魚、海藻、果物、イモ類の摂取頻度が低かった。また、男性は肉、魚、清涼飲料水、アルコールを、女性は大豆、乳製品、野菜、果物、菓子を摂取する傾向が強かった。
さらに、男性では肉の摂取頻度が糖尿病と腎機能の指標の悪化に関連していた。女性では魚と大豆がそれぞれ腎機能と動脈硬化の指標の改善に、卵が動脈硬化の指標の悪化に関係していた。研究グループは、性や年齢に合わせた食事指導の重要性を訴えている。
(メディカルトリビューン=時事)