• 暑い日はアナフィラキシーに注意
    暑い日はアナフィラキシーに注意

       食べ物や虫刺されなどによって急激なアレルギー反応が起き、時に命に関わるアナフィラキシー。東京科学大大学院の研究グループの調査で、気温が高いとアナフィラキシーによる入院リスクが高まることが分かった。 研究グループは、2011~22年にアナフィラキシーで入院した患者5万5298人のデータと気象デー

    • 2025年3月27日
  • あおむけで高血圧 心血管疾患のリスク高
    あおむけで高血圧 心血管疾患のリスク高

       あおむけ姿勢での血圧測定で高血圧だった人は、座った姿勢での測定結果に関係なく、心血管疾患を発症するリスクが高かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、米国在住者1万1369人(平均年齢53・9歳、女性55・7%)を対象に血圧データを調べた。あおむけ、座った姿勢のどちらでも高血圧

    • 2025年3月27日
  • 白内障手術って本当に今よりも見えやすくなる!? 乱視や老眼は治らないの?
    白内障手術って本当に今よりも見えやすくなる!? 乱視や老眼は治らないの?

       白内障とは虹彩(茶色目)の後ろに水晶体という部分があり、これが濁っていくことを白内障といいます。原因の大半は残念ながら加齢によるものです。今の白内障手術は小さい傷で、白内障の濁りを吸い取り、その代わりに「眼内レンズ」を挿入する手術です。この手術は20年以上前から確立しており、どこの施設でもほぼ同じ

    • 2025年3月25日
  • 親指に痛みも スマホ使い過ぎで
    親指に痛みも スマホ使い過ぎで

       暮らしや仕事に欠かせないスマートフォンだが、使い過ぎると指などが痛む恐れも。稲毛病院(千葉市)整形外科・リハビリテーション科の佐藤務医師に適切な使い方や対処法を聞いた。 ▽関節、腱に負担 スマホを長時間使用すると、目、首などにさまざまな不調が表れる可能性がある。手の症状は、親指や手首の痛み

    • 2025年3月25日
  • ダニとスギ花粉は合併しやすい? 子供のアレルギー
    ダニとスギ花粉は合併しやすい? 子供のアレルギー

       山梨大大学院などの研究グループの調査で、ヤケヒョウヒダニアレルギーがあると、スギ花粉へのアレルギー症状も出やすくなる可能性が示された。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査」の追加調査「8歳学童期総合健診」に参加した1469組の母子に血液検査を行い、スギ花粉へのアレルギー反応が

    • 2025年3月19日
  • 学校の居心地がメンタルヘルスに重要
    学校の居心地がメンタルヘルスに重要

       新型コロナウイルス感染症の流行下の調査で、学校の居心地の良さが思春期の子どものメンタルヘルスを良好に保つ上での鍵であることが分かったと、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、10歳時から追跡調査している都内在住の子ども3171人分の大規模研究データを用い、コロナ前

    • 2025年3月19日
  • 高齢者のふらつき 内耳器官の機能低下から
    高齢者のふらつき 内耳器官の機能低下から

       高齢者に多い症状のふらつきや不安定歩行(加齢性平衡障害)は、体のバランスをつかさどる内耳の器官「前庭」の機能低下などが主な原因であることが分かったと、順天堂大医学部付属順天堂東京江東高齢者医療センターの研究グループが発表した。 研究グループは、加齢性平衡障害の原因別の治療を行うため、2021年

    • 2025年3月18日
  • 早期診断・治療が重要 アルツハイマー型認知症 進行を遅らせることは可能
    早期診断・治療が重要 アルツハイマー型認知症 進行を遅らせることは可能

       厚生労働省によると、認知症の患者は2030年に約523万人になり、22年時点の443万人から8年間で約80万人増えると推計されている。総合東京病院(東京都中野区)認知症疾患研究センターの羽生春夫センター長は「早期に診断して適切に対処すれば、進行を遅らせることが可能です」と話す。 ▽脳が萎縮

    • 2025年3月18日
  • フレイル高齢者 血中代謝物に特徴カフェイン濃度低い
    フレイル高齢者 血中代謝物に特徴カフェイン濃度低い

       心身の活力などが低下する「フレイル」の高齢者は、カフェインなどの代謝物の濃度が低かったと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、2017年に東京都板橋区で実施された健康調査を基に、フレイル高齢者39人と健康な高齢者76人の血清サンプルを分析。約500種

    • 2025年3月18日
  • 生活改善で重症化予防/慢性腎臓病
    生活改善で重症化予防/慢性腎臓病

       慢性腎臓病(CKD)は、血液をろ過して老廃物を尿として排出する腎臓の構造や機能の異常が3カ月以上続く病気だ。進行すると透析が必要になり、心臓や脳血管の病気を合併する恐れもある。川崎医科大高齢者医療センター(岡山市)の柏原直樹病院長(腎臓内科)は、未診断の人も多いとして注意を呼び掛けている。 ▽

    • 2025年3月13日
  • 砂糖の過剰摂取は危険/肥満以外のリスクも
    砂糖の過剰摂取は危険/肥満以外のリスクも

       砂糖の過剰摂取は砂糖依存とも呼ばれ、肥満や糖尿病以外にもさまざまな健康リスクを引き起こす可能性があるという。肥満や体内炎症などをテーマに研究を続けてきた、福島県立医科大学医学部(福島市)病態制御薬理医学講座の前島裕子准教授に聞いた。 ▽心臓病やうつ病にも 砂糖などの糖質は、大きく3種類に分

    • 2025年3月13日
  • 高血圧+肥満+喫煙+糖尿病で 健康寿命10年短縮
    高血圧+肥満+喫煙+糖尿病で 健康寿命10年短縮

       東京科学大などの研究グループは、高血圧、肥満、喫煙、糖尿病の全てに該当すると、65歳以降健康に過ごせる年数を表す「65歳健康寿命」が約10年短くなると発表した。 研究グループは、全国300地区、約7000人の20年間の追跡調査データを分析。その結果、高血圧(収縮期血圧160mmHg以上/拡張期

    • 2025年3月11日
  • とまこまい医報 大腸がん治療 外科治療を中心に 利点大きいロボット手術
    とまこまい医報 大腸がん治療 外科治療を中心に 利点大きいロボット手術

       日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男女共に5割を超えています。部位別がん罹患数で最も多いのは大腸がんで近年、患者数は増加傾向にあります。消化器系のがんの中では根治する可能性が一番高いのも大腸がんで、外科手術はその治療の大切な役割を担っています。近年大腸がん治療は外科治療(手術室でおなかを

    • 2025年3月11日
  • 便秘の心不全患者 死亡率高く
    便秘の心不全患者 死亡率高く

       便秘を合併した状態で入院した急性心不全の患者は、その後2年以内の死亡率が高まることが分かったと、高知大医学部付属病院などの研究グループが発表した。 便秘は心血管疾患の発症リスクとの関連が指摘されているが、心不全患者の死亡率との関連は明らかでなかった。 研究グループは、2017年5月~19年12月に

    • 2025年3月11日
  • 睡眠6時間未満だと高ストレス
    睡眠6時間未満だと高ストレス

       高ストレス者の7割以上は睡眠時間が6時間未満だったと、健康管理サービスを提供するドクタートラスト(東京都渋谷区)が発表した。 同社のストレスチェック研究所は2023年4月~24年3月、平均睡眠時間について回答した12万8896人のデータを用い、睡眠習慣とストレス度合いの関係を調査した。 そ

    • 2025年3月11日
  • 20分間の運動で記憶力向上 効果は8週間後まで持続
    20分間の運動で記憶力向上 効果は8週間後まで持続

       運動は記憶力を向上させることが知られているが、その効果は8週間後まで維持されることが、北海道教育大岩見沢校(岩見沢市)の森田憲輝教授らの研究で分かった。運動が脳の記憶機能を高めることで、学業成績の向上に一役買っている可能性も考えられる。 ▽これまで効果の持続は不明 記憶は、保持される時間の長さが数

    • 2025年3月6日
  • 排尿トラブルに 潜む場合も ぼうこうがん
    排尿トラブルに 潜む場合も ぼうこうがん

       昨年12月に亡くなったフリーアナウンサーの小倉智昭さんの死因は、ぼうこうがんだった。弘前大医学部付属病院(青森県弘前市)泌尿器科の畠山真吾教授は「高齢の男性に多い」と話す。 ▽男性60代から増加 ぼうこうがんになる人は年間2万3000人程度。人口10万人当たりの発症率は60代からピークの9

    • 2025年3月6日
  • 虫歯多い児童 朝食を取らない、就寝時間が遅い・・・
    虫歯多い児童 朝食を取らない、就寝時間が遅い・・・

       小学生を対象とした調査から、虫歯の多さには寝る時間が遅いといった生活習慣が関連することが分かったと、富山大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年7~9月に行われた生活習慣や健康などに関する調査に参加した、富山県の小学4~6年生1万2146人のデータを収集。虫歯の多さと

    • 2025年3月5日
  • 進行乳がん患者、 心血管疾患に注意
    進行乳がん患者、 心血管疾患に注意

       局所進行乳がんなどの患者は、心血管疾患にかかる恐れが大きいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、2009~20年の米国のがんと公的医療保険の両データを収集し、診断時の乳がん進行度と診断前の心血管疾患の有無を調べた。対象は、浸潤性乳がんと診断された女性患者1万9292

    • 2025年3月4日
  • 油性マーカー、難治てんかんに関与か 妊娠中の使用、子に影響?
    油性マーカー、難治てんかんに関与か 妊娠中の使用、子に影響?

       妊娠中の油性マーカーの使用頻度と、難治性てんかんの一種である「ウエスト症候群」の発症に関連がある可能性が示されたと、兵庫医科大などの研究グループが発表した。 研究グループは、有機溶剤を含むと考えられる物(灯油、ベンジン、ガソリン、油性マーカー、インクジェットプリンターなど)、または有機溶剤その

    • 2025年3月4日
  • 脳か耳か原因特定を めまい、ふらつき
    脳か耳か原因特定を めまい、ふらつき

       めまい、ふらつきは重大な病気のサインのことも 多くの人が一度は経験するめまいやふらつき。一過性で健康リスクが少ないケースもあれば、脳や耳に重大な病気が隠れているサインのこともある。めまいやふらつきの専門医療チームを置いている、目白大学耳科学研究所クリニック(さいたま市岩槻区)の伏木宏彰院長に聞いた。

    • 2025年2月27日
  • 航空機の騒音 心機能低下に関与
    航空機の騒音 心機能低下に関与

       空港付近に住み、航空機の騒音にさらされている人は、心臓疾患のリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。 研究グループは、同国の研究データを用い、航空機の騒音が心臓の構造や機能に及ぼす影響を調べた。対象は同国内の四つの空港近くに住み、研究で心臓MRI検査を受けた3635人。

    • 2025年2月27日
  • 小児期の肥満改善 成人期の健康に好影響
    小児期の肥満改善 成人期の健康に好影響

       小児期に肥満の改善に努めることが若年成人期の代謝性疾患(2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満手術)の発生を減らす上で重要だと、スウェーデンの研究グループが発表した。 研究グループは、生活習慣の改善を中心とした肥満治療を1年以上受けた6~17歳の6713人(男性3777人、女性2936人)につい

    • 2025年2月26日
  • 脳出血の多くが高血圧未治療
    脳出血の多くが高血圧未治療

       自治医科大などの研究グループが脳出血患者を対象に発症前の高血圧治療状況を調査したところ、50歳未満の8割が未治療だったと発表した。 高血圧は脳出血の最大のリスクと言われるが、適切な治療を受けていない人が多い。研究グループは、2019年8月~22年6月に栃木県内の医療機関に脳出血で緊急入院した3

    • 2025年2月25日
  • シナモンがコロナ感染を抑制
    シナモンがコロナ感染を抑制

       ガムなどに使われるシナモンミントやシナモンフレーバーなどの香料成分に新型コロナウイルスの感染を抑える作用があることが分かったと、日本大の研究グループが発表した。 新型コロナ感染は、「スパイクタンパク質」とヒトの細胞の受容体が結合し引き起こされる。これまでの研究で、一部の香料や香料組成物がこの結

    • 2025年2月25日
  • あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を
    あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を

       皮膚の乾燥が原因の「あかぎれ」。手指の皮膚に線状の亀裂が入って痛みが出る。寒い時期に多いが、感染症予防などで手洗いを繰り返すと、季節に関係なくあかぎれに悩まされることも。よしき銀座クリニック(東京都中央区)の吉木伸子院長は、日常的な保湿が重要だと指摘する。 ▽冷え性の人は要注意 皮膚は、外側か

    • 2025年2月25日
  • 65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」
    65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」

       加齢に伴い聴力が低下すると、うつ病や認知症の発症リスクが高まることが知られている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、80歳になっても30 デシベル (ささやき声程度の音の大きさ)の聴力維持を目指す「聴こえ8030運動」を2024年9月から本格的に始動させた。 同学会の理事で、愛媛大学医学部(愛媛

    • 2025年2月20日
  • かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か
    かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か

       かかりつけ医や精神科の定期的な受診が、新型コロナ感染流行時の自殺抑制につながった可能性があると、広島大などの研究グループが発表した。 コロナ流行初期は流行前に比べ、人口100万人当たりの月間自殺率(月次自殺率)が増え、特に流行直前から急激に上昇した。 研究グループは、神戸市における「異状死

    • 2025年2月20日
  • 日中の眠気 認知症の前段階に関係か
    日中の眠気 認知症の前段階に関係か

       睡眠障害に関連する日中の眠気や意欲の低下が見られる高齢者は、認知症の前段階である「運動認知リスク症候群(MCR)」を発症する可能性があることが分かったと、米国の研究グループが発表した。 これまでの研究では、歩行速度の低下などを伴うMCRと睡眠障害の関係は不明だった。研究グループは、研究登録時に

    • 2025年2月18日
  • 血糖値高いと海馬が縮小 糖尿病でない人でも 食生活の工夫や運動の習慣を
    血糖値高いと海馬が縮小 糖尿病でない人でも 食生活の工夫や運動の習慣を

       糖尿病は、認知症の主要なリスク因子の一つ。しかし、高齢者を対象とした最近の研究で、糖尿病とされるレベルでなくても、血糖値が高い、あるいはインスリン(膵臓=すいぞう=から分泌される血糖を下げるホルモン)の分泌能が低い人は、認知症に特徴的な脳の変化が既に表れていることが分かった。 ▽境界型でもリス

    • 2025年2月18日