感謝の気持ちが長寿の鍵? 高齢女性看護師を調査

感謝の気持ちが長寿の鍵? 高齢女性看護師を調査

 高齢女性看護師を対象とした調査から、感謝の気持ちが強いと死亡リスクが低下することが分かったと、米国などの研究グループが発表した。

   研究グループは、2016年に平均年齢79歳だった米国の女性看護師4万9275人に対して、「人生で感謝すべきことが多いか」など感謝の気持ちの強さを評価する6項目のアンケートを実施。19年12月まで追跡し、感謝の気持ちの強さと死亡リスクとの関係を検討した。

   追跡期間中に4608人が死亡した。健康状態などを調整して解析した結果、感謝の気持ちが最も強いグループは、最も弱いグループに比べ、全死亡率が9%低かった。死因別に見ると、心血管疾患による死亡リスクが15%低かった。

   研究グループは「一般的に感謝はポジティブな感情とされる。さらなる研究により、健康や長寿への良い影響が明らかになるだろう」と述べている。

  (メディカルトリビューン=時事)