• 新春初の雑談会議
高橋(たかはし) 承子(しょうこ)
    新春初の雑談会議 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)

       新春初のサロン「ハマ遊の友」の話題は今年のサロンの活動計画だった。意見交換は普段のように雑談から始まった。活動は仲間たちのやりたいこと、習いたいものなどから見つける。旅行、音楽、スポーツとテーマは広がり、横道へそれ脱線していく。戦争、平和、歴史の話、年金、薬、病院、認知症と続く。しまいには神様の話

    • 2025年1月30日
  • 地域に根差した居場所づくり
台(だい) 正人(まさと)
    地域に根差した居場所づくり 台(だい) 正人(まさと)

       現代社会では、人々のつながりが希薄化し、孤立感を抱える人が増えていると言われています。  そんな中、地域における「居場所」とは一体何か。コミュニティースペースは単なる集会所ではありません。そこには、世代や立場を超えた人が自然に集まり、それぞれが自分らしく過ごせる時間が流れています。例えば、子

    • 2025年1月28日
  • 二人きりにならないで 山田(やまだ) 麻以(まい)
    二人きりにならないで 山田(やまだ) 麻以(まい)

       勤続50年のKさんが、ご勇退されました。Kさんを含め先人たちが築いたものには、想像もできないようなご苦労が含まれていると思うと「お疲れさまでした」と、私が言うのはあまりに軽い気がして、ぐっと口元に力が入り、言葉をのみ込みました。  その方は、奥さまの介護をされています。「今後は妻と二人っきり

    • 2025年1月23日
  • 太平洋に寄り添う思い出の味 杉本(すぎもと) 大志(まさし)
    太平洋に寄り添う思い出の味 杉本(すぎもと) 大志(まさし)

       厳寒の北海道。窓の外に雪が舞い、氷点下10度を下回る朝も珍しくない。そんな日々の中で、不意によみがえるのは遠く四国の高知県で出合った「鍋焼きラーメン」の記憶だ。  あの日、国道56号は太平洋に寄り添うように続いていた。エメラルドブルーの海は冬でも澄み渡り、砂浜には波が規則正しく寄せては返して

    • 2025年1月21日
  • ライスワークではなくてライフワーク(11) 青谷(あおや) 尚人(なおと)
    ライスワークではなくてライフワーク(11) 青谷(あおや) 尚人(なおと)

       前回は、補助金を獲得し、苫小牧市内小中学校の給食のホタテシチューの食材として、ホタテを寄贈したことをお伝えしました。  4年前、私が海の駅ぷらっと港市場事務局に勤務した時は、このような社会貢献ができるとは思ってもいませんでした。この市場の信用を上げ、少しでも多くのお客さまにご利用いただきたい

    • 2025年1月18日
  • 「今年の漢字」と「年収の壁」
中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)
    「今年の漢字」と「年収の壁」 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

       2024年の「今年の漢字」は「金」でしたが、23年は「税」だったので2年続けてお金に関する漢字が選ばれています。調べたところ「今年の漢字」は1995年から始まっていて、「金」は5回も選ばれており最多でした。全てオリンピックの年で、最初は女子マラソンの高橋尚子選手がシドニーで金メダルを獲得した200

    • 2025年1月16日
  • ベトナムのホーチミンなどで
蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)
    ベトナムのホーチミンなどで 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

       2022年にベトナムの都市ホーチミンを訪れた時のこと。道路は、車やバイクで昼夜問わず大渋滞です。ドライバーは20~40代が9割以上。若者が多く、さらに人口増加を遂げて経済活動が活発化している社会を初めて体感しました。  スーパマーケットや百貨店、レストランは日本と変わらぬ品ぞろえと価格。観光

    • 2025年1月14日
  • 今年の抱負 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)
    今年の抱負 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)

       年末の大掃除をしていた時のこと、引き出しの奥から、いつのものとも分からないおみくじが出てきた。初詣に行き、おみくじ結び所にくくり付けてくるのを忘れて持ち帰ったのだろう。  初詣に行く行かないにかかわらず、年が明けると毎年「今年はこんな年にしよう」「今年こそはこれをやってみよう」と今年の抱負を

    • 2025年1月11日
  • ふざけたサンタ! 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)
    ふざけたサンタ! 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)

       明けましておめでとうございます。  今年も元気で過ごせますようにと祈り新年を迎えた。サロン、ハマ遊の友で私は70代、80代の方々に「高齢ですからね、どこで人生がストップするか分からないから、今、できることやれることは元気なうちに楽しまなきゃあね、タイムリミットがあるからね」と言う。その年代の

    • 2025年1月9日
  • 苫商サムライ 外囿(ほかぞの) 心一(しんいち)
    苫商サムライ 外囿(ほかぞの) 心一(しんいち)

       今回も苫小牧商工会議所の職員を紹介したいと思います。  5月に入所した新人で、総務課に配属された苫小牧市出身の31歳の男性です。室蘭市で就職しましたが、生まれ故郷で役に立ちたい、暮らしたいとの思いから、苫小牧商工会議所の所員採用試験を受けて仲間となり、家族で苫小牧市内東部に移住しました。

    • 2024年12月21日
  • ミカンはお尻から? 山田(やまだ) 麻以(まい)
    ミカンはお尻から? 山田(やまだ) 麻以(まい)

       ミカンが、おいしい季節になりました。ミカン、お好きですか? 私は、冬はミカンだけで生きたいほど、大好きです。先日、仲間で集まった際の話です。ミカンを、もむか、もまないか?そして、ヘタからむくか、お尻からむくか? 結構盛り上がりました。  ちなみに私は、もんでヘタからむくタイプです。なぜかと問

    • 2024年12月19日
  • 技術と触れ合った4日間 杉本(すぎもと) 大志(まさし)
    技術と触れ合った4日間 杉本(すぎもと) 大志(まさし)

       寒風が吹く11月初旬、僕は担任しているクラスの学生たちを引率して東京への研修旅行に向かった。羽田空港で大型旅客機を眺める学生たちの目は、すでに輝きに満ちていた。  放送技術を研究する施設では、2D/3D映像技術や人工知能(AI)システムの説明に真剣な表情で聞き入っていた。農業系の大学の研究室

    • 2024年12月17日
  • ライスワークではなくライフワーク(10)
 青谷(あおや) 尚人(なおと)
    ライスワークではなくライフワーク(10) 青谷(あおや) 尚人(なおと)

       前回は補助金を獲得してイベントなどを行ってきたことをお伝えしました。今回は活用した補助金の中で一番思い出に残っているものを報告したいと思います。  それは今年のことです。アルプス処理水の関係で日本の海産物が中国へ輸入されることが全面廃止となった時がありました。そこで、ホタテの漁業関係者に何か

    • 2024年12月14日
  • アルバイトと「ご褒美」 
中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)
    アルバイトと「ご褒美」 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

       昨今、少子高齢化などの影響で人手不足が続いていますが、コロナ禍を経て採用現場は大きく変わりました。WEB(ウェブ)面接などのITツールの進化や採用代行サービスなどの新しい手法が活性化し、働き手側からするとやりたい仕事を探しやすい環境になってきていると感じます。  私の学生時代はまだインターネ

    • 2024年12月12日
  • ベトナム ホーチミン市で
蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)
    ベトナム ホーチミン市で 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

       2022年10月29日。新型コロナウイルスの猛威も完全に収束していない中、青年会議所の活動で人民と経済の熱気渦巻くベトナムのホーチミン市に私はいました。  私のミッションは日本が有する魅力あるコンテンツを海外に広め、インバウンド、アウトバウンドを加速させ、日本各地、特に地方地域経済を復活させ

    • 2024年12月10日
  • 日本語ができるということ 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)
    日本語ができるということ 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)

       外国人の日本語力は日本語能力試験の結果で示すことが多い。この試験では課題遂行のためのコミュニケーション能力を測るために、日本語の文字や語彙(ごい)、文法に関する知識を問う「言語知識」と、実際のコミュニケーションにおいてその言語知識をどのくらい使いこなせるかを問う「読解・聴解」がある。試験は、最もレ

    • 2024年12月7日
  • 都の赤 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)
    都の赤 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)

       染色家だった母がいつも「『都の赤』じゃあないと気に入らないのよ」と言っていた。たくさんの色の中でも、特にその赤い色を大切にして帯やバックなどを見事に染め上げ、完成させていた。もしかしたら本当の呼び名は違うのかもしれないが、母の愛が詰まった、母の生きた証しを表現する色として「都の赤」は私の中で生きて

    • 2024年12月5日
  • 猫は師であり、鏡である 山田(やまだ) 麻以(まい)
    猫は師であり、鏡である 山田(やまだ) 麻以(まい)

       先週の事、「ぎゃぁん!」という猫の声で飛び起きた。ほかに2匹いる猫たちは私と共に寝ていたので、叫び声の主は、わが家の長老猫「シッポ」。保護猫なので正確な年齢は分からないが、15歳にはなる。  年の割には元気なシッポが、野太い声をあげながらパニックに陥っている。足を引きずるように見えたので、高

    • 2024年11月28日
  • AI研究の醍醐味 杉本(すぎもと) 大志(まさし)
    AI研究の醍醐味 杉本(すぎもと) 大志(まさし)

       少し肌寒くなり、夜が長くなる季節です。書斎のパソコンの画面には、クラウドサービスを使って共同編集しているプログラムコード(コンピューターに命令を与える文字列)の修正提案や共同研究者とのボイスチャット(インターネット上の音声通話)の内容が画面に並んでいます。  異なる分野が人工知能(AI)の発

    • 2024年11月26日
  • ライスワークでなくてライフワーク(9)
青谷(あおや) 尚人(なおと)
    ライスワークでなくてライフワーク(9) 青谷(あおや) 尚人(なおと)

       前回まで、海の駅ぷらっとみなと市場の来店客を増やすために、SNSを活用したり、補助金を活用してさまざまなイベントを継続的に行ったりしてきたことをお伝えしました。  この市場も開業してから半世紀以上たちますので、組合員さんの脱退や新規加入など、入れ替えが目立っていました。時代の流れからか、次第

    • 2024年11月23日
  • 「下克上」と「和」 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)
    「下克上」と「和」 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

       今年のプロ野球は横浜DeNAベイスターズがセ・リーグ3位から日本一となり、見事「下克上」を成し遂げました。私は巨人ファンだった父の影響で今でもセ・リーグでは巨人を応援していましたので残念でしたが、一プロ野球ファンとしてはベイスターズがチーム一丸となって勝ち取った日本一を祝福したいです。  調

    • 2024年11月21日
  • 地域が紡ぐべきもの
蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)
    地域が紡ぐべきもの 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

       子供たちに一つでも多くの選択肢を残すために、責任世代として地域全体で取り組むべきことは、まちの環境、文化の整備と向上です。具体的には今まで見たことも聞いたこともない展望や手法、チャレンジに対して、許容や応援が心の底からできるかどうか、また、住民同士がつながりを強く保ち協力し合いながら生活をしている

    • 2024年11月19日
  • 呼称 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)
    呼称 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)

       人の名前を呼ぶ時は、通常「さん」「君」「ちゃん」などの呼称を付ける。「さん」を使えば、一定程度の心理的距離感を、「君」「ちゃん」はその心理的距離感の近さ、すなわち親しさを表現することができる。同時に、関係性の上下も見えてくる。  日本語の使い手であるわれわれは、相手との関係性によって言葉を上

    • 2024年11月16日
  • 買い物難民
高橋(たかはし) 承子(しょうこ)
    買い物難民 高橋(たかはし) 承子(しょうこ)

       秋のイベントの「みんなの消費生活展」「苫小牧市民文化祭」や市立中央図書館での「朗読会」など恒例行事に参加し、一段落つく暇もなく衆議院選挙と慌ただしい日々が続いた。  首相は選挙演説で地球を2周するくらいの距離を移動して声、高らかに公約を叫び続けたと新聞やネットに載っていた。  世の中が

    • 2024年11月14日
  • 会議所オールラウンダー 外囿(ほかぞの) 心一(しんいち)
    会議所オールラウンダー 外囿(ほかぞの) 心一(しんいち)

       今回も苫小牧商工会議所職員の紹介をしたいと思います。  会議所の中で一番、何でもこなせるオールマイティーな30歳の男性です。経営の相談・指導から、事務局運営・セミナー企画経理関係、総務業務、全体のサポートまでできます。さらに、急きょ仕事が加わった時や、職員の通常のローテーションだけでは業務を

    • 2024年11月9日
  • 今夜は一緒に、いただきます 山田(やまだ) 麻以(まい)
    今夜は一緒に、いただきます 山田(やまだ) 麻以(まい)

       苫小牧市豊川町でワーカーズコープ・センター事業団が運営する「みんなのおうち」というコミュニティースペースでは、毎週木曜に「みんなのおうちごはん」というものを開催している。私も時々お邪魔し、ほかほか手作りのご飯を、「初めまして」という人や、顔見知りの人がいる空間でいただく。  食べ終わった後は

    • 2024年11月7日
  • 讃岐の麺譜 杉本(すぎもと) 大志(まさし)
    讃岐の麺譜 杉本(すぎもと) 大志(まさし)

       四国の香川県は降り立った瞬間から、空気が違っていました。街を歩けば、どこからともなくうどんの香りが漂ってきて、北海道育ちの僕には、まるで異国のようでした。  しかし、もっと驚くことが待ち受けていました。職場の同僚と食事に出掛けると、行き先は予想通りうどん屋。朝食にうどんをすする姿は珍しくない

    • 2024年11月5日
  • ライスワークでなくてライフワーク(8)
青谷(あおや) 尚人(なおと)
    ライスワークでなくてライフワーク(8) 青谷(あおや) 尚人(なおと)

       18歳で高校を卒業して以来、ずっと営業畑を体験してきた私は、「よく考えて行動すること」よりも「下手に考えるよりもまずは行動する」または「行動しないよりも行動したほうが良くも悪くも結果が出る」ことを知っています。  行動して結果が悪かったら、行動を修正するといい。やめることはいつでもできる。と

    • 2024年11月2日
  • ケーキと物価
中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)
    ケーキと物価 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

       去る10月5日に当金庫で「第8回とましんスイーツまつり」が開催されました。2020年から昨年までは新型コロナにより休止を余儀なくされていましたが、今回は5年振りに復活となりました。第1部から第3部までで老若男女300人以上の方々にご来場いただき、盛況のうちに終了しました。  参加店は市内でも

    • 2024年10月31日
  • 親としてできること 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)
    親としてできること 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

       私は2児の父親です。世界経済フォーラム(ダボス会議)に参加している仏教僧松本紹圭氏が昨年、白老町で講演された時に語った「子供たちに一つでも多くの選択肢を残す責任」という言葉には、親、そして社会の大人たちへの深い意味が込められているように感じています。単に、子供たちの将来の選択肢を増やすだけでなく、

    • 2024年10月29日