大人の趣味 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)
- 2024年10月26日
「趣味は何ですか」と聞かれ、真っ先に答えるのは「川釣り」である。正確に言うと、フライフィッシングという釣りで、虫に模した毛針という疑似餌を使って魚を狙う。主に釣るのはニジマスという魚で、体にある虹色のレッドバンドが美しい魚である。 きょうこそは60センチオーバーの魚を釣るぞと意気込んで川へ
「趣味は何ですか」と聞かれ、真っ先に答えるのは「川釣り」である。正確に言うと、フライフィッシングという釣りで、虫に模した毛針という疑似餌を使って魚を狙う。主に釣るのはニジマスという魚で、体にある虹色のレッドバンドが美しい魚である。 きょうこそは60センチオーバーの魚を釣るぞと意気込んで川へ
サロン「ハマ遊の友」の玄関から、「こんにちは」と言って、マスクをした、背の高い、見覚えのない青年が入ってきた。手に持つ袋から、何かを出す目は笑っている。 えっ、誰だ? 隣の店の店員か? いや違う。誰だ? 覚えていない。内心、動揺していると「お久しぶりです。きょう、修学旅行から帰ってきました
これまではコミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」の設立背景やイベントの様子、地域との関わりについてお伝えしてきました。今回は、「ENTRANCEらしさとは?」をテーマにお伝えしたいと思います。 現在、エントランスは改修工事を行い、リニューアルに向けて準備を進めています。
今回も苫小牧商工会議所の職員を紹介したいと思います。 5月に入所し、経営支援部に配属となった苫小牧市出身の39歳の男性です。地元愛が強く、面接の時は「苫小牧のために役に立ちたい」と力強く宣言し、私たちの仲間となりました。 彼は学生の時より、現在60年以上の歴史を持つ苫小牧郷土文化研
大型スーパーで買い物中、高齢の女性が困っている様子に気付き、見守っていました。すると、首をかしげながら店員さんに聞いた出口とは逆の方へ歩き出したので、思わず声を掛けました。話を伺い、結果として、その方を自宅までお送りすることに。女性は「神様仏様…」と、天を仰いでいました。 猫
北海道育ちの私が四国に赴任して驚いたのは、想像をはるかに超える山岳風景があったことです。 ある日、地図で見つけた「カルスト」の文字に引かれ、遠回りを決意。早朝、ガソリンメーターとにらめっこしながら、狭い山道を3ナンバーのハッチバックではうように進みました。酷道と呼ばれる道は名に違わず、対向
前回は「市場で発見した知られていないもの」のお知らせを愚直に継続してきたこと、それで来店客が大幅に増えたことをお伝えしました。もちろんこの結果はそれだけで得たものではありません。組合員さんの努力も、組合員さんと事務局との協力も結び付きました。 お客さまの反応も体感することができました。イベ
ご存じの通り1日に最低賃金が改定されました。地域別最低賃金の全国平均の引き上げ額は、現在の方法で決定するようになってから最大の51円、時給平均は1055円となりました。北海道でも50円引き上げされ、1000円超えの1010円になりました。 調べてみると、私が大学でバイトに明け暮れていた19
グローバル化が加速する現代社会において、世界で活躍できる「人財」の育成は喫緊の課題です。単に知識を詰め込むだけでなく、多様な価値観を理解し、自ら考え行動できる人財が求められています。 異なる文化やバックグラウンドを持つ人々が集まることで、新たなアイデアが生まれ、イノベーションが加速します。
私が日本語学校で勤務していると言うと、「どんな学校?」「どんな人がいるの?」「卒業したらどうするの?」といった質問をよくされる。日本語学校とは、日本語を母語としない外国人を対象に日本語を教える教育機関を指す。一般的に、国外在住の外国人が留学生として入学することが多く、年齢や国籍はさまざまである。
毎月、一度、豆本作り教室を開いている。受講生が増えてきているので午前、午後と2部に分けている。講師は男性で、とても80歳すぎとは思えないほど若く、ロマンスグレーの髪は、著名な政治家のヘアスタイルに似ている。言葉遣いや振る舞いは上品な方である。 生徒も男女問わず上品と言いたいところだが、それ
9月4、5両日に安平町追分地区で開催された「追分八幡神社祭り」。昨夏に続きコミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」としてみこし担ぎや渡御行列に協力させていただきました。 盆踊り同様、昨年から復活したこのお祭りは、追分地区の夏の最後の大きなお祭りです。今回は、スタッフを中心
今回も苫小牧会議所職員の紹介をしたいと思います。「会計小町」と呼ばれる31歳の女性です。 経理会計において処理が正確であることはもちろん、スピードが速い。また秘書業務において気づくのが早く、すぐに対応できるマルチタイプの才女です。この正確さと速さで、会計小町と呼ばれています。 今年
夕日が美しいこの頃、ふと子供の頃の記憶がよみがえります。実家の周りには家がほとんどなく、帰り道にはいつも大きな夕日が見えました。特に覚えているのは、ある日の夕方、公園で遊んでいた私を母が迎えに来てくれたことです。遠くから笑顔で私の名前を呼ぶ姿が、今でも心に残っています。その光景は、夕日を見るたびに
見慣れた黒板やロッカーが移動される様子を見て、遠い日の記憶が、まるできのうのことのようによみがえってきました。20余年前、不安と期待が入り交じる心持ちで、苫小牧高専の門をくぐった日のことを。学力的には決して余裕があったわけではありません。それでも、幼い頃に家族が買ってくれたパソコンへの好奇心が、僕
パリ五輪で、女子やり投げ以外で注目していたのは男子4×100メートルリレーです。私がやり投げのほかにこの種目をやっていたこともありますが、2008年の北京五輪と16年リオ五輪で日本が銀メダルを獲得しており、「日本のお家芸」競技だからです。 「お家芸」のゆえんはバトンパスですが、
今後、私たちの生活では言わずもがな、国外の方との交流が盛んになってきます。もはや国内だけの商売、交流、生活では将来の見通しを立てにくい時代になり、これからを担う青少年世代には、より多くの見識、知識、考え方が求められてきます。 他国を知るには、それ以上に自国のことを知らなければなりません。他
「先生、先生と呼ばれているとばかになるから、啓子、私がそうなったら教えてほしい」という文言だったかどうかは定かではないが、大学の恩師がそんなことを言っていたことを今でも覚えている。 「先生」とは、本来、指導する立場のある人に対する敬った呼び方である。教員や医師などに対して使われるが、現代は
とうとうわが家の裏庭にも鹿が現われるようになった。黒くて丸いビー玉のようなふんがそこいらじゅうに落ちている。トマトとナスは全滅。いつか熊も来るのではないかと不安である。異常気象で地球が狂ってきている。地上も海の中も動物の生態系が崩れてきている。大雨、地震、竜巻などで家屋が破壊され、人の命までも脅か
8月17日、安平町追分地区で開催された「安平・おいわけ盆踊り」。昨夏に続き、コミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」として、子ども縁日を出店しました。 昨年、復活したこのお祭りは、追分地区の大きなお祭りの一つです。今回は、大学生や高校生のボランティア6人が中心になり、景品
今回も苫小牧商工会議所の職員を紹介したいと思います。「経営の救世主」と呼ばれる29歳の男性です。 各種相談の中で、最も難しいのは事業再生です。彼は財務を中心に分析し、経験とデータを基に業種別にアドバイスしていきます。もちろん、専門家の先生たちとも連携して経営改善策を検討し、計画を共に作って
死をカジュアルに語る、デスカフェを苫小牧市高砂町の正光寺で、毎月開催しています。その中で、時々話すことがあります。 湯灌に伺った際、ご家族に「これもご縁ですね」と言っていただいたことについてです。私はこの言葉をどう受け止めればいいのか分からないまま、それからもたくさんの故人さまとご家族に出
瀬戸大橋、明石海峡大橋、しまなみ海道。四国の雄大なつり橋が海峡をまたぐ姿を初めて目にした時、僕は息をのみました。北海道育ちの僕にとって、この光景は異世界でした。 車内から見える橋の支柱は天を突き、ケーブルは大海原を優雅に舞う鳥の翼のよう。遠くかすむ対岸は、まるで夢の国への入り口です。
さて、前回まで市場で発見した知られていないもの、おいしいものについてお知らせしてきました。4年間小売市場を見てきて、お知らせしたいものはまだたくさんありますが、それはまた今度に致します。 61年間食道楽を続けてきた私は、食べ物のことは大概知っているだろうとたかをくくってきたのですが、市場で
パリ五輪が閉幕しました。前回、書かせてもらった女子やり投げの北口榛花選手は、期待通りの金メダルを取ってくれました! 次回のロサンゼルス五輪でも金メダルを期待してしまいますが、個人的には70メートル突破と世界記録の72・2メートルを目指してほしいです。 ところで今回の五輪中継の中では、前回の
かつてより良質かつ豊富な湯量で来訪者を魅了してきた白老町の虎杖浜温泉地域。2011年に源泉掛け流し宣言を行った後、シニアクラブ誘客、市のまち事業、虎杖浜かに・たらこ・温泉三大まつりなど、温泉を中心とした誘客事業に取り組み、町内の魅力を高めてきました。 しかし、温泉が身近にある生活をしてきた
自転車旅行から戻った後、自分と同じように大量の荷物を積んで走っている自転車旅行者が気になるようになった。 そんなある日、薄暗い中、1人の青年が走っているのを見掛けた。今夜はどこに泊まるのだろうと気になり、車を停めて話し掛けた。すると、まだ寝床を決めていないという。本当は私の家に泊めたかった
ずっと以前に、知らない2人組の男が私の目の前で愛車に乗って行こうとしている場面に遭遇した。「まさか盗難⁉」。目を疑った。動きだしている。発車しかけている車の助手席に乗り込もうとしている男に向けて、精いっぱい放った私の言葉はこれだった。「どうしたの?」だけ。情けない。片足で地面を蹴り上げ、反動を付け
前回に引き続き、コミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」の役割の一つ「まちとつながる場」について、具体的なイベントを取り上げながらフォーカスして紹介します。 母親にリフレッシュしてもらう「ママNight」と同様、定期的なイベントに、「TJNight」があり、これまでに5回
今回も苫小牧商工会議所の職員を紹介したいと思います。39歳の男性係長です。 かつてテレビアニメにあった「おぼっちゃまくん」の主人公をほうふつさせる子どもっぽい風貌ですが、周りに気を使い、面倒見がよく、コミュニケーション能力が高い。そして、「おぼっちゃまくん」のように、プライドを人一倍高く持