今回も苫小牧商工会議所の職員を紹介したいと思います。
5月に入所し、経営支援部に配属となった苫小牧市出身の39歳の男性です。地元愛が強く、面接の時は「苫小牧のために役に立ちたい」と力強く宣言し、私たちの仲間となりました。
彼は学生の時より、現在60年以上の歴史を持つ苫小牧郷土文化研究会へ入会し、中心メンバーとして活動しています。北海道の米作りの父と言われる中山久蔵を先祖に持ち、郷土文化研究会の総会で中山久蔵をテーマとした講演会で語ったほど大活躍しています。歴史を学び、常に地元の目線で物事を考えることができます。そして、苫小牧への思いの熱いことが、炎のルーキーと呼ばれるゆえんです。
「苫小牧のために役に立ちたい」という言葉にうそはなく、入所後は地域の商工業の活性化へ努力しているし、地元のために働いている喜びが、雰囲気からにじみ出ています。私は仕事に対する向き合い方において、「精神論で仕事が成功するわけではないが、成功へのこだわりと仕事に対する情熱は目標達成への基本」と心得ています。彼もそのようで、言動に感銘を受けます。自分の仕事に対し情熱を持ち、喜びを感じている姿を見ていると、頼もしく思うし、今後必ず職場の中心となるであろうと思います。
現在、経営指導員への勉強を進め、産・官・学・金の連携事業の事務局として、スタートアップや事業者が抱える課題の解決、支援に向けて、スキルを磨き懸命に頑張っています。
炎のルーキーが、中山久蔵の精神で苫小牧の経済界に革命を起こすかもしれない。そんな想像をして楽しんでいます。
(苫小牧商工会議所専務理事)