ケーエスが「DX学校」開設 中小企業のIT人材を育成

申し込みフォームにつながるQRコード

 

苫小牧市木場町の保険代理業ケーエス(坂本将一代表)が、中小企業のIT(情報技術)人材を育成する新たな事業に乗り出した。各企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進する「DX学校」を開設。IT人材の実情やニーズに合わせ、社内のIT担当者を育てるカリキュラムの受講や、IT導入支援の相談に有料で対応する。27日と7月25日には無料の説明会も予定している。

 

 DX学校は、中小企業のIT導入支援を展開するディグナ(東京)のフランチャイズチェーン。ITに詳しくない中小企業に寄り添い、IT担当者の育成からIT導入の支援まで、中小企業のDX化に並走する内容。胆振・日高地方ではケーエスが初めて5月23日に開校し、社内や取引先向けのセミナーを初開催した。

 

 ケーエスの石垣卓営業本部長が講師と校長を、「IT導入診断士」の資格を持つ情報通信業モース(市汐見町)の阿部和法社長が講師を務める。石垣校長は、保険代理業の同社がDX学校を始める理由について「法人のピンチをしのぎ、支えるコンサルティング業にも取り組んでいる」と説明し、「中小企業のDX導入に寄り添い、いずれは自走できる態勢をつくっていく」と意気込む。

 

 阿部氏も「IT化やDXを進めている会社が事業を拡大し、苫小牧に進出してくる時は、効率化されたいいサービスを持って乗り込んでくる」と指摘し、「そのときに慌てても間に合わない。苫小牧の中小企業を強くしておきたい」とDX化による競争力アップに熱を込める。

 

 DX学校では、ITを活用して学ぶeラーニングと対面サポートを組み合わせたカリキュラムを用意し、標準3カ月、費用33万円から民間資格「IT導入士」を育成する。

 

 今月27日と7月25日の午後2時から、ケーエスで無料の説明会を開き、DXの必要性や導入でできることなどを紹介する。定員は各30人。それぞれ受講日前日まで、先着順で受講を受け付けている。QRコードからつながる専用フォームで申し込みできる。

 

 問い合わせは平日午前10時~午後5時に石垣さん 携帯電話080(5720)7266。