優勝は江別の野間さん サクラマス部門 一本防波堤ダービー

ダービー・サクラマス部門の表彰式。優勝した野間さん(左)にトロフィーを手渡す明村会長

 苫小牧港・東港の有料釣り施設「一本防波堤」の釣りコンテスト「2024一本防波堤ダービー」は、サクラマス部門が6月で終了。4月13日に50・5センチを釣り上げた江別市の会社員、野間優矢さん(32)が優勝した。準優勝は恵庭市の吉本正晴さん(39)だった。野間さんが釣った4月ははしりの時期で魚影は薄い。その日も施設全体で釣れたサクラマスはその1匹。野間さんは「釣れたのは運も大きかった」と喜んでいる。

   サクラマス部門の期間は4~6月末。事前に参加登録した釣り人が期間中、一本防波堤で釣ったサクラマスの最大身長を競った。

   野間さんは、有料開放が始まった2022シーズンから一本防波堤に通う。しかし23シーズンはサクラマスを上げることができなかったため、今季は心に期すものがあった。海岸から狙う「ショアサクラ」の本場、日本海で実績のあるハンドメードのメタルジグも用意するなど、万全の態勢で今季の釣りに臨んだ。

   一本防波堤は今季、開放初日の4月6日にサクラマスが1匹上がった。過去の実績から見ると出足は好調。釣果情報を聞いた野間さんは「正直、釣れるとは思っていなかった」ものの、サクラ狙いの準備を整えて13日午前6時の開放直後から防波堤先端近くのポイントで釣りを開始した。

   反応があったのは午前7時半ごろ。40グラムのグリーンゴールドのジグを100メートルほど投げ、表層と中層の間を意識して「ゆっくりめ」にルアーを泳がせていた。すると40メートルほど巻いた辺りで軽いバイトが2度。野間さんは、魚がルアーを追っていると確信し、アクションを加えず10メートルほど巻き続けた所でサクラ特有の強烈なバイトが来た。慎重に寄せてたも網でキャッチしたのは念願の50センチ台。「膝から崩れるくらいうれしかった」と振り返った。

   6月30日に行われた表彰式では、釣り場を運営する苫小牧港釣り文化振興協会の明村享会長から賞状とトロフィー、副賞の「ゴールドパス」が贈られた。同パスは3カ月間、一本防波堤の入場料が無料になる特典。野間さんは「これからはヒラメと青物を狙います」と意欲満々で「管理釣り場で安全に楽しく釣りができるのは、釣り人にとってはうれしいことです」と話した。

   同ダービーはカレイ、ソイ、アブラコの3部門が今月28日まで継続中。全部門合わせて21人が登録し、最大身長の釣果を更新しながら競い合っている。登録は期間中なら可能で1魚種500円。各部門ごとにチャンピオンは3カ月、準優勝は2カ月、3位には1カ月の入場無料パスが副賞で贈られる。協会は「奮って参加して楽しんでほしい」と呼び掛けている。

   問い合わせは同協会 携帯電話090(7658)6339。(写真は協会提供)

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