杉井紀子さん(厚真町) 心引き付ける駅前に、個人利用可能な展示場を
- 2020年3月10日
JR苫小牧駅南口の旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」をめぐる訴訟の一審判決は、土地の一部を所有する大東開発の全面勝訴となり、苫小牧市はすぐに控訴した。苫小牧民報は「これ以上、問題を長引かせてはならない」と社長提言(2月26日付1面)で訴え、解決策や駅前再生への意見を募った。読者から寄せられた多く
JR苫小牧駅南口の旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」をめぐる訴訟の一審判決は、土地の一部を所有する大東開発の全面勝訴となり、苫小牧市はすぐに控訴した。苫小牧民報は「これ以上、問題を長引かせてはならない」と社長提言(2月26日付1面)で訴え、解決策や駅前再生への意見を募った。読者から寄せられた多く
苫小牧市沼ノ端中央のサービス付き高齢者向け住宅アシステッド・ハウス沼ノ端は、老人福祉施設や居宅介護支援などの事業を手掛ける、洞爺湖町の社会福祉法人「幸清会」が運営。入居者は自由に施設を出入りしてデイサービスや買い物に通うなど、自立した生活で暮らしている。 建物は6階建てで、2階に事務所、食
胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町朝日にある土居ハスカップ農園。山腹崩壊で敷地にせり出した土砂は昨年末に撤去されたものの、失われた苗木が戻ってくるわけではない。山に刻まれた深い傷痕は今もそのままの状態で残っている。だが、「今は不安よりも楽しみの方が大きいかな」。代表を務める土居元(はじめ)さん
「あ、園長先生だ!」。目を輝かせ、駆け寄る子どもを優しく抱き止める。懸命に話す子どもの口に耳を寄せ、「うん、うん」と楽しそうに相づちを打つ。幼稚園教諭として歩み出してから半世紀が過ぎた今も、認定こども園の園長として現場に立ち続けている。願いは一つ。「命ある限り、子どもと一緒にいたい」 樺太
「商売を続けられるのが何よりうれしい」―。安平町早来大町で創業102年の和菓子店「佐藤菓子舗」を切り盛りする佐藤けい子さん(72)は、みなし仮設住宅のアパートと仮設店舗を往復する生活を昨年4月から送っている。 佐藤さんは旧静内町(現新ひだか町)から21歳で老舗菓子店に嫁ぎ、半世紀にわたって
明治時代以前には北海道に1000羽は生息していたと言われる世界最大級のフクロウの仲間「シマフクロウ」。彼らが生きるためには、餌の魚が豊富にいる川と子育て用の大きな樹洞木のある豊かな森が必要です。しかし、そのような川辺の森は、伐採などにより減少してほとんど残っておらず、今では道東を中心に160羽70
むかわ町福住のみなし仮設住宅で暮らす美容師、松井恵美子さん(84)は、同町美幸で半世紀以上続けてきた自宅兼店舗の「まつい美容室」を胆振東部地震で失った。一時は仮設店舗での営業も考えたが断念。最愛の夫とも昨年死別するなど苦難を重ねたが、「90歳までは腕を振るいたい」と美容師の仕事に思いを傾ける。今年
苫小牧市山手町のサービス付き高齢者向け住宅みやまの里は、訪問介護や訪問看護、デイサービス、ショートステイなどの事業所を併設する。札幌市の社会福祉法人勤医協福祉会が運営している。 居室は、夫婦で入居できる2室を含めて42室(定員44人)。入居条件は60歳以上で、現在は70代から90代の高齢者
苫小牧市の2020年度市政方針で、岩倉博文市長が市政最大の課題と位置付ける人口減少対策。同市の人口は13年末の17万4469人をピークに右肩下がりに転じ、19年末時点で18年末比569人減の17万1242人となっている。6年連続で前年を下回っており、歯止めがかかる気配は感じられない。 市は
苫小牧を拠点にさまざまな施設や会館を訪れ、参加者と歌謡曲などを一緒に歌う「お茶の間歌声喫茶 山椒魚」の店主を務める。妻恵子さん(71)と2人で始めた取り組みが広がりを見せ、「うたごえで、健康・連帯・平和を!」をモットーに、仲間と共に演奏を楽しみながら参加者を笑顔にする。 札幌市出身。中学時
「もっと歳入があれば、いろいろなことをできると思うが限られた状況の中で頑張った」 12日、苫小牧市役所で開かれた定例記者会見。岩倉博文市長は出産・子育て支援や防災、小中学校、市営住宅の建て替え・改修などに重点を置いた2020年度予算案の編成作業をこう振り返った。一般会計は19年度当初比1・
Q 2014年に閉鎖したJR苫小牧駅南口の旧商業施設、苫小牧駅前プラザエガオの土地の一部を所有する不動産業、大東開発(以下同社)が、建物を所有する苫小牧市に対し、土地を不法に占有しているとし、賃料相当分など約460万円の損害賠償を求めている訴訟。裁判はどのように進んでいるの。 A 19年1
厚真、安平、むかわの3町を抱える胆振東部消防組合(本部・厚真町)の発足時から約40年、あらゆる防災に力を尽くしてきた。早来支署長をはじめ、追分出張所長、安平支署長などを歴任し、特に生まれ育った旧早来町、現安平町の防災に大きく貢献した。慌ただしかった一線を退き、静かな日々を送る中、「40年って聞くと
Q エガオはどうやってできたの。 A JR苫小牧駅南口の旧商業施設、苫小牧駅前プラザエガオの前身、サンプラザがオープンしたのは1977(昭和52)年11月。市が商店街を近代化しようと、市街地を再開発していた時代だった。駅前の区画を整理し、駅前広場や都市計画街路などもできる中、公共法人の苫小
1月下旬から2月中旬は毎年恒例「千歳・支笏湖氷濤まつり」の季節です。夏季に駐車場として利用される敷地に、大小約30基の氷像が並ぶ姿は圧巻です。 氷像制作は11月中旬から始まり、今年は実に72日間の制作期間を経て作られています。まずは、丸太や鉄パイプを骨組みに、シラカバや松の木を使って土台を
JR苫小牧駅前の旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」が立地する土地をめぐり、苫小牧市の不動産業大東開発が市を相手取り、損害賠償を求めている民事訴訟は17日、札幌地裁室蘭支部で判決が言い渡される。「駅前の顔」が長らく空きビルとなり、中心市街地の再開発もままならない中、判決は課題解決の一里塚となるか。
苫小牧市内で最も古いダンススクールの開設者、青木憲隆さん(77)は、社交ダンスの魅力に触れて以来50年間、選手として、プロの指導者として活躍を続ける。小さな頃から体力自慢。野球に打ち込み、ボブスレーの五輪強化選手になったこともある。「一生ダンスに関わっていきたい」。美しく伸びた背筋と柔和な笑顔で話
前号でお伝えした通り1月上旬に、オオジシギが越冬するオーストラリアの首都、キャンベラのジェラボンベラ湿地を「オオジシギ調べ隊」の小学生たちと訪問しました。私たちの日程に合わせて、オーストラリアチーム(研究者やヤングレンジャー)が湿地にかすみ網を張ってオオジシギを捕獲し、足環や衛星追跡装置を装着する
「苫小牧で一番になりたいという願いを込めてこの店名にしたんだ」。苫小牧市澄川町2の電器店「エース電器」の新谷新一社長(71)は照れながらも笑顔で教えてくれた。 1948年、桧山管内厚沢部町で4人きょうだいの3番目として生まれた。実家は米農家だが、昔から時計やテレビなどを分解して
いよいよ2020年。東京オリンピック・パラリンピックが開催されることもあり、何かと気持ちが前向きに、そして世の中も高揚感あふれる新年の幕開けでしたが、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの救護室でも私たちスタッフの気持ちが高ぶることがありました。それは、現在治療中のオオタカ(タカ目タカ科)の経過について
苫小牧市日吉町の有料老人ホーム共生型住宅たいようは、訪問入浴や訪問介護などの事業も手掛ける、市内の企業「たいよう」が運営している。 居室は27室で、うち夫婦で入居できる部屋が2室ある。日常生活で何らかの手助けを必要とする高齢者のほか、1人で生活することに不安を感じている障害者も暮らす。20
白老のアイヌ語地名を紹介して、今回で8回目となりました。今までは、海岸線に近くて、比較的行きやすい場所を紹介してきましたが、今回は山の中に付けられた地名を紹介します。 社台川に沿って上流へ行く林道を進むと、やがて「ポルアンナイ」と名付けられた社台川左岸支流の小さな川を渡ります。ただし、川に
北海道発祥の「下の句かるた」は、百人一首の下の句を読み上げ、その句が書かれた木札を取る遊び。冬の風物詩として道内の家庭で親しまれてきた伝統文化を継承しようと、全日本下の句歌留多協会苫小牧支部に当たる苫小牧樽前歌留多倶楽部会長の木澤誠次さん(78)は、30年以上普及活動に取り組み、市内の子どもたちへ
日本有数の港湾で内貿貨物取扱量全国1位を誇る苫小牧港の昨年を振り返ると、さらなる飛躍に向けたさまざまな動きがあった。 まずは苫小牧港の未来像を示す苫小牧港長期構想がまとまり、新ビジョンとして(1)国内物流の効率化を先導する港(2)北海道の「食」を世界へ届ける港(3)道民・国民の食と暮らしを
2019年は日韓関係の悪化で韓国からの観光客は減ったが、他の国からの訪日客が増えており、訪日外国人客全体では大きな落ち込みになっていない。ただし、最近は札幌のホテル建設が進み、民泊の受け入れ環境も軌道に乗ってきたため、苫小牧の個々のホテル、旅館の客室稼働率は下がってきた印象がある。特に同10月から
日本において原油の輸入先は中東が88%を占める。2019年6月に原油輸送の大動脈であるペルシャ湾ホルムズ海峡の近海で、日本の海運会社が運航するタンカーが攻撃されたり、同9月にサウジアラビアの石油関連施設が襲撃されたりするたびに、原油価格は高騰した。今年に入って産油国のイランと米国の対立関係が激化し
外食業界は少子高齢化や人口減少の影響を受け、売り上げの減少や人材確保が難しくなり、今後どう向き合っていくかが問われている。人件費が高騰し、商品原価も高く、利益をどう組み立てるか。各社で頭を悩ませている。これからの時代はマーケティングと人事が大事になると考えている。 昨年上半期の業績はまずま
建設業界は昨年、土木分野の政府予算が前年度より増えたことで活発だった。胆振・日高地区は震災復旧・復興関連で公共工事部門は順調だったが、建築部門は前年並みの実績となった。業界では働き方改革が大きな動きとして進んでいる。日本建設業連合会は2019年の目標として4週6休、さらに21年までに4週8休を業界
苫小牧市のライトマインドが市内ときわ町で運営する、住宅型有料老人ホーム安心ホームときわ。小規模多機能ホーム花縁すずらん館と併設している。 日中はすずらん館に移動し、レクリエーションや体操などに取り組む入居者も多い。加齢や病気の進行などで介護を必要とする場面が増えても、すずらん館で提供してい
白老町の社台地区には「ヨコスト」という地名があります。かつては白老のコタンから社台のコタンまでの間に集落はなく、漁場を営む人たちの民家が海岸線にあるだけでした。伝承者の方からも、「白老から社台へ歩いて行くと、途中には原野とカシワの林しかなかった」と聞いたことがあります。ヨコストは、やがて温泉付き分