陶芸家 小﨑 正司(雅号・彩秋)さん(86) 創意工夫重ね作品生み出す 教職と両立 ろくろに熱中
- 2020年5月9日
教職に就きながら陶芸の世界で活躍。退職後は海外でも認められる作家となった。元日本工芸会準会員で陶芸歴66年、教員生活は38年。「教育と芸術は、どちらも創意工夫が必要。新しいことに挑戦して、興味を引き付けなければならない」と共通点を見いだす。何事にも全力で取り組んできた経験の厚みが、数々の作品の力強
教職に就きながら陶芸の世界で活躍。退職後は海外でも認められる作家となった。元日本工芸会準会員で陶芸歴66年、教員生活は38年。「教育と芸術は、どちらも創意工夫が必要。新しいことに挑戦して、興味を引き付けなければならない」と共通点を見いだす。何事にも全力で取り組んできた経験の厚みが、数々の作品の力強
苫小牧泉野小 東峰秀樹校長(48) あいさつや礼儀の大切さ 苫小牧北星小学校が教員生活の振り出し。管理職になってから市内への着任は初めてだ。4月の学校再開後に児童たちが、学校で勉強するのが楽しい、という表情で授業を受けているのを見て「こちらまでほっこりし、うれしくなった」と顔を
苫小牧は小中学校時代に若草町で家族と暮らしたなじみのある土地。その苫小牧港と本州を結ぶ3航路のうち敦賀港(福井県)行きの定期航路は貨物取扱量が最も多く「責任の重さを感じている」と思いを語る。 苫小牧港から敦賀港に向け輸送量が多いのは生乳や農産品、敦賀港からは雑貨関係の品が苫小牧港に運ばれて
苫小牧清水小 堀田稔校長(58) 「あたま」「こころ」「からだ」伸ばす 校長としては5校目になるが、苫小牧市内への赴任は初めて。山脈を望み、港も見える「風光明媚(めいび)なまち」と称賛する。 児童たちは、上級生が下級生の手助けをしたり、一度立ち止まってあいさつをしたりと
支笏湖にも暖かな日差しが降り注ぎ、春到来です。 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、支笏湖ビジターセンターも4月18日から5月10日まで休館となりました(5月7日現在)。今後も動向を見ながら、休館期間が延びるかもしれないという落ち着かない日々を過ごしています。 緊張感が漂う日々の中
一人の不幸も見逃さない―。そう心に誓い、苫小牧市内の山手地区で民生委員・児童委員活動や住民組織の立ち上げに携わるなどし、地域で暮らす高齢者の見守り活動に取り組んできた。しかし、新型コロナウイルスは、地域内での支え合いの場にも影響。ふれあいサロンといった住民交流の場がなくなり、高齢者の孤立化が一層深
「フィールドミュージアム」を標榜する国立民族共生公園は、拠点施設の体験交流ホールや伝統的コタン(集落)以外にも魅力的な施設が並ぶ。 体験学習館は修学旅行をはじめとする、団体客の受け入れを想定した設計。アイヌの伝統楽器を演奏したり、オハウ(汁物)などの食を味わったりして、体験を通じアイヌ文化
苫小牧市内の小中学校にこの春、新たに赴任した校長10人に、抱負や教育方針を聞いた。 苫小牧西小 土井嘉啓校長(58) 思いやりの気持ち持って 様似町出身で、苫小牧市内の旧弥生中学、苫小牧東高校を卒業した。 西小で1991~97年の7年間、教諭を務めた経験がある。校
「人は、その生きざまを人に見られている。人生そのものがライブだと思う」。ライブハウスや音楽スタジオを運営する会社「LIVE LIFE(リブ・ライフ)」=苫小牧王子町=の由来だ。臨時休業中もその名に込めた思いは変わらない。「リアルなステージでしか表現できない物もある」。無観客ライブをインターネットで
体験交流ホールはアイヌ文化を多様なプログラムで体験し、理解を深める「国立民族共生公園」の拠点施設。博物館と同様にポロト湖や周辺の山並みへの調和を意識しつつ、外観は公園全体のイメージにも通じる緩やかな曲線と円形でデザインされた。 半円形状のステージを取り囲むように座席を430席配置。立ち見も
国立アイヌ民族博物館をはじめとするウポポイの各施設は、アイヌ語が「第1言語」。解説パネルやサイン、音声ガイドは、日本語、英語、中国語など最大8言語に対応しているが、すべてアイヌ語を最初に記している。 「自動販売機」などアイヌ語に本来ない言葉も、アイヌ関係者や有識者らがワーキング会議を設けて
客足が止まった苫小牧市錦町、大町の繁華街。「感染を防ぐため自粛は仕方のないことだけど、営業しないと生活ができない」。4月の政府の緊急事態宣言で、来店者は激減した。経営する錦町のスナック「ナイト・イン・ステラ」はスタッフ2人と切り盛りし、今年4月にオープンから5周年を迎えたが、客を呼び込むこともでき
国内最北、道内唯一となる国立博物館は基本展示室や特別展示室、シアター、ミュージアムショップなどで構成。先住民族アイヌをさまざまな視点から紹介する。衣食住にまつわる道具をはじめ、舞踊や儀式に使われてきた用具など資料約1万点を搬入し、約700点を定期的に入れ替えながら展示する。 テーマは「こと
「目立たない職種かもしれないが、歯がなくて困っている人の役に立っていると信じている」。苫小牧市桜木町の自宅離れに、入れ歯などを製作する工房「渋川デンタルアート」を構える。妻の千秋さん(64)も歯科技工士。2人で入れ歯や差し歯などの義歯を製作している。新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、ライフス
審判員として45年にわたり苫小牧の軟式野球を支えてきた沼袋謙さん(69)。的確なジャッジが高く評価され、現在も市内の朝野球大会の審判員を任されるほか、道内各地で開かれる上位大会、全国大会で主審を務めた実績を持つ。苫小牧の審判員の「レジェンド」と言える存在だ。2019年度をもって道軟式野球連盟苫小牧
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、苫小牧市内の小中学校が臨時休校に入った翌日の2月28日。休校中の子どもをサポートしようと、市内音羽町に構えたNPO法人「木と風の香り」の活動拠点で子どもたちに菓子や軽食の配布を始めた。新学期が始まるまでの約40日間、1日も休むことなく続けた。4月20日からの再
ウトナイ湖周辺では、ナニワズの黄色い花やホザキシモツケの出たばかりの鮮やかな緑の葉が見られ、春を感じる季節となりました。また、野鳥たちの繁殖期ならではの、縄張り争いやメスを追いかける様子、巣材を運ぶ行動も見られています。 求愛や縄張りを主張するための「さえずり」も多く聞かれるようになりまし
「乗り越えた先を見据えて行動することが、明るくできる秘訣(ひけつ)だと思う」。苫小牧市日吉町のひよし保育園で保育士として働き、新型コロナウイルスの感染防止に注意を払う日々。3月までは3歳児13人が通う「のびのび組」を、4月からは4歳児12人の「きらきら組」を担当する。未知のウイルスに不安も多いが「
「こういうときだから、やれることをやらないと」。苫小牧市港町の海の駅ぷらっとみなと市場で営む飲食店「ぷらっと食堂」で力を込めた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、利用客と売上高は激減したが、休業要請の対象ではない。受けられる補助を探して市の相談窓口に足を運ぶ初めての経験もした。しかし、「何をや
アイヌ文化の新たな復興、発展拠点となる民族共生象徴空間。愛称はアイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味する「ウポポイ」。白老町のポロト湖畔約10ヘクタール、札幌ドーム2個分の広大な土地に国が200億円の巨費を投じ、2017年からアイヌ文化に触れることができる施設を整備した。 国は19年5月施行の
「目標はまちのかかりつけ医なんです」―。中慶三院長(55)は温和な笑顔で思いを語る。静内高校を卒業後、埼玉県の大学歯学部に進学。大学院では口腔外科を学び、2002年5月に現在地で開業した。地域医療に携わって間もなく18年。苫小牧東部エリアが活性化し始めた頃から地域の住民を見守ってきた。来院する患者
「苫小牧港は道内産業の要となる重要な港。安全を守るために全力を尽くす」と真っすぐなまなざしを向ける。 前任地の海上保安庁(東京)では装備技術部船舶課上席船舶工務官を務め、巡視船や測量船の設計や建造などに携わった。これまでに広島や横浜、高知、沖縄などに勤務したが道内への赴任は今回が初。
昨年4月、末っ子の育児休暇が明けて職場復帰し、あっという間に1年が経過しました。ウトナイ湖野生鳥獣保護センターでのこの1年間を振り返ると、やはり一番大きな出来事といえば、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、2002年の開館以来、初の1カ月近くにもわたった臨時休館でしょうか。一度は通常開館に戻
今年3月に閉園し、48年の歴史に幕を下ろした樽前保育園。2代目園長の鴻野憲征さん(81)は、その閉園をひときわ特別な思いで見届けた。「忙しかったけれど、やりがいがあって楽しかった」と朗らかな笑顔を見せる。 鴻野さんは、7人兄弟の4番目として伊達町(現伊達市)で生を受け、室蘭栄高校に進学した
ポロトの森。動物たちは白銀世界の長い冬から目を覚まし、植物たちもこれから芽吹き始める。自然のエネルギー、命の輝きを感じさせる季節を迎えた。木々に宿る神々が春の訪れをそっとささやく。 身の回りの自然や事象にカムイ(神)が宿ると考えたアイヌ民族。アイヌ文化が根付く白老町を舞台に、その精神世界を
苫小牧市が製造業など産業を振興しようと、柏原に開設しているテクノセンターの館長に1日付で就いた。スタッフ5人の少数精鋭で技術支援や製品開発、材料評価など、幅広い需要に応え続けてきた同センターを「優秀な人が頑張り、企業に頼りにされている」と評価し、「さらに広げていきたい」と力を込める。 道立
1日付で着任。前任は渡島総合振興局の保健環境部長で、初勤務の苫小牧に「函館よりも少し寒いですね」と笑顔を見せる。旭川医大卒業後、2年ほど医師として医療機関に勤務。1993年、道に入庁し、保健所一筋で公衆衛生などに取り組んできた。 新型コロナウイルスの感染者が道内で再び増えつつある中、「オー
苫小牧市勇払で産業廃棄物の処理などを展開する、JX金属苫小牧ケミカルの社長に1日付で就任。法令順守と収益改善を基本姿勢に「足元を着実に固めながら次の芽を拾う」と意欲を見せる。 道内唯一の低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニール)処理業者。国が無害化処理を保管事業者に義務付け「順調だが期限がある事
現在の苫小牧市表町にクリニックを構えたのは2005年だが、1971年から親子孫の3代にわたって市民の歯の健康を守る。歯科医として53年のキャリアを持つ江畑隆史理事長(77)と、同24年の江畑典幸院長(48)による親子二人で診療に対応。専任の歯科技工士1人、歯科助手4人、事務1人の8人体制で丁寧なコ
「私の兄が小学生の頃、スキーをしている時、他の児童のストックが目に刺さって失明したんです」―。苫小牧スキーパトロール赤十字奉仕団委員長を務める山本茂夫さん(66)はスキーパトロールを目指したきっかけについて、4歳離れた兄の事故の思い出を明かす。 「早く手当てしていたら、早く病院で処置できて