㊦スケボーで諦めない心を ともに目指す世界の頂 道内最大級の種目設備─ブレイズ
- 2020年5月26日
苫小牧のスケートボードを取り巻く環境は年月をかけて進歩してきた。パーク種目向けのボウルやストリート種目のための構造物「レール」「ボックス」といった設備に加え、選手を指導する人たちの存在も欠かせない要素だ。 横乗り系スポーツ用品を中心に扱うショップ、ブレイズ(西村千秋代表)=苫小牧市有明町=
苫小牧のスケートボードを取り巻く環境は年月をかけて進歩してきた。パーク種目向けのボウルやストリート種目のための構造物「レール」「ボックス」といった設備に加え、選手を指導する人たちの存在も欠かせない要素だ。 横乗り系スポーツ用品を中心に扱うショップ、ブレイズ(西村千秋代表)=苫小牧市有明町=
「感染症が拡大し、不安がある今こそ、子どもにとって親と居る時間が大切。何より安心を与えてあげられると思う」。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、苫小牧市内の各学校も臨時休校が続く中、苫小牧市明野新町の加藤香奈さん(35)は、一人娘の美唯(みゆい)さん(8)と過ごす時間を貴重に感じている。母子家庭で
苫小牧のスケートボードシーンが活況だ。海外遠征に出るプロ級や全国的な大会・コンテストで活躍を見せるボーダーが現れる中、進境著しい男女児童も多い。日本のトップ層に仲間入りを果たすべく、日々練習に打ち込んでいる。 梅澤颯(うめざわそう)(拓勇小4年)もそうした一人だ。2019年8月に札幌市であ
まちなかをごみ収集車が走り抜け、ごみ袋を収集員が手際よく回収する―。何気ない日常の風景だが、新型コロナウイルスへの警戒感が強まる中、特別な感慨を持つ市民も多いようだ。「コロナに気を付けて」「感謝です」―。そんなメッセージが収集員らに寄せられることが増えたという。引き続き感染対策の徹底が求められる中
イランカラプテ(こんにちは)。先日、とある白老アイヌのエカシ(長老)と植物について話す機会がありました。エカシは「よく親父がシウキナを採ってきて、皮をむいて生で食べたもんだ。皮をむく時は、根元の切り口に小刀でこうやって十文字に切れ目を入れてから、自分の口の近くへ持っていって『フッサ!』と言ってから
1964年10月に斉藤伸司院長(52)の父郁郎さんが苫小牧市内で開業。地域の人たちのために懸命に治療する姿に魅力を感じ、歯科医を目指して東京歯科大学に進学。卒業後は診療の最前線で経験を積み、31歳の時に故郷の苫小牧に戻った。 集合住宅が多い地域性もあり、患者の多くはシニア層。20年にわたっ
白老町の自宅からほど近い民族共生象徴空間(ウポポイ)前を愛車の自転車で通るたび、真新しい建物を眺めては完成の喜びに浸る。北海道アイヌ協会理事長として身を粉にし国へ訴え続けた「差別のない共生社会の実現」。国がアイヌを法的に先住民族と位置付け、政策推進の”扇の要”としたアイヌ文
東京五輪の新種目として採用され、脚光を浴びるスケートボード。日本人選手のメダル獲得が有力視されている。2020年の苫小牧には、国内や世界のトップを競う大会で活躍する競技者層を含め、若年ライダーが数多くいて、米国発祥の「横乗りスポーツ」が広がりを見せつつある。最近の動向を探った。 ジャンプ、
「おまえら、バレーボールやるぞ」。苫小牧バレーボール協会副会長の吉田直志さん(65)が光洋中2年生だった1968(昭和43)年の春、同競技に取り組んだ体育の授業中に教員から声を掛けられた。まだ9人制が採用されていたころ。とにかく突き指することが嫌で、それほど上手にプレーしていた覚えはないが、気付け
新型コロナウイルスの緊急事態宣言は21日、北海道で継続が決まり、引き続き外出自粛が求められる。もし解除されても密集、密接、密閉の3密を避け、旅行は控えめにするなど新しい生活様式が必要とされ、家で過ごす時間は長くなる。「おうち時間」をより楽しむ方法や、役に立つさまざまな情報を、それぞれの専門家に紹介
苫小牧市音羽町にある一軒家。昼時になると親子連れが次々に訪れ、庭の小屋に向かう。小窓からおにぎりや菓子が入った袋が差し出されると、親子は笑顔で受け取った。 小屋の脇にはジャガイモやレトルト食品が入った段ボール箱が置かれており、「応援ボックス ご自由にどうぞ」の貼り紙。「いつもお世話になって
「学習面はそんなに心配していないけど、運動不足や遊べないことは影響が大きそう」。苫小牧市ウトナイ南の佐々木美沙希さん(33)はウトナイ小学校の臨時休校中、友達ともなかなか会えず、外遊びが減った3年の陽斗君(8)、1年の結香さん(7)を心配そうに見詰めた。生活リズムを崩さないよう過ごさせているが、学
千歳市で幼い頃からアイヌ文化に触れ、儀式や舞踊を学んできた。民族共生象徴空間(ウポポイ)の開業を「アイヌへの注目度が高まる中、大きなコミュニティーができるのはいいこと。僕たち若手が伝承者として育ちやすい環境になる」と歓迎する。 父方の祖母がアイヌ民族。6歳の頃から、祖母のいとこで千歳地域のア
「あれ、答えが違う。そっか。小数点のミスだ。よし、合ってる」。苫小牧日新小学校5年の山西柚乃(ゆの)さん(10)は、宮の森町の自宅で小数と整数の掛け算に挑んでいた。臨時休校前よりも家庭学習の時間を増やした。教科書の予習や、4年生で習い切れなかった国語の漢字練習、通信教育のタブレット学習など、1日1
さまざまな種類の彫刻刀を駆使し、木に新たな命を吹き込む。細かなうろこ模様を彫り込む時は息を潜め、のみの先端に気力を集中させる名工。開業を控えた民族共生象徴空間・ウポポイに「アイヌ文化の拠点施設として、若い工芸作家たちを育ててほしい」と技術継承の場となることを強く願う。 渦巻きやとげの形を多く
アイスホッケーの防具とスケート靴を装着し、起伏やカーブ、ジャンプ台などの障害物が待ち受けるスロープを駆け抜けて着順を争う新競技、アイスクロスの世界大会で活躍を続ける苫小牧在住の山本純子(37)が日本の第一人者として世界の舞台で奮闘中だ。近況や今後の目標を尋ねた。 (聞き手・工藤航) ―2月
「ウポポイ(民族共生象徴空間)に200億円も使っているが、アイヌの総意とは思えない」。アイヌの精神文化を熱心に伝承するがゆえに、アイヌ同士でも意見は対立する。2019年に新ひだかアイヌ協会を抜け、新たに静内アイヌ協会を設立。アイヌの尊厳を取り戻そうと奔走し、「アイヌのあるべき姿」と向き合ってきた。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、政府の専門家会議が「新しい生活様式」の実践例として挙げた在宅勤務「テレワーク」。苫小牧市内の企業でも導入の動きが出始めている。中でもテレワークに向いているとみられるIT企業、I・TECソリューションズ(表町)は迅速に対応。時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を実
狩りや漁などを糧とし、自然と共に生きながら独自の文化を育んだアイヌ民族。人間に恵みを与える山や川、海、動植物には神(カムイ)が宿ると信じ、感謝の念をささげた。環境破壊と悪化が進む地球。大自然と共生したアイヌ民族の営みは、今を生きる私たちに大切な何かを思い出させてくれる。 企画「Kamuy」
感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響はスポーツ界にも及んでいる。大会などが軒並み中止に追い込まれる中、苫小牧のアマチュアスポーツのアスリートたちはそれぞれの競技で再び躍動する日々を希求する。今、各自ができる範囲でレベルアップを図る選手たちに、近況や思いを尋ねる。 随時掲載。 世界マ
2018年に創立60周年を迎えた苫小牧漁業協同組合女性部。05年から約15年間、先頭に立ち、前浜産の海産物のPRや浜の活性化に向けて活動を続けている。持ち前のパワフルな明るさでメンバーから愛され、信頼も厚い。 1950年、苫小牧市浜町で3人姉妹の次女として生まれた。実家は4代続く漁師の本家
「ウポポイ(民族共生象徴空間)ができることで若い人がアイヌに興味を持ち、文化を伝えようとしてくれている。それだけでもとてもありがたいこと」 アイヌ文化を伝承する団体「苫小牧うぽぽ」で先頭に立って活動。ウポポイへの期待は、いやが上にも高まる。後継者を育てる大変さを日頃から実感しているだけに、
「観光の側面は否定しないが、それだけで突っ走ってはいけない。アイヌ文化の伝承、言語の継承につながるよう、民族共生象徴空間・ウポポイに研究機関としての役割を果たしてほしい」 言葉の節々にこもる力。文化と言語の伝承に取り組み、先住民族としての権利回復のために活動してきた。揺るぎない信念は、父親
苫小牧凌雲中 前田辰夫校長(56) 次世代担う人材育成 苫小牧沼ノ端中学校の教頭などを経て、2018年から19年度まで苫小牧市教育委員会教育部の参事を務めた。校長職では初の赴任校になる。 校内で会うと生徒の方から進んであいさつをし、「服装や態度も落ち着いていて、素直な生
苫小牧勤務は今回が3度目。港の安全を第一に考え、「風通しがよく、明るい職場をつくりたい」と意気込みを語る。 今年度の目標に掲げているのは、若い世代に物流の社会的意義を伝えることと人材確保、そして持続的発展の三つ。経済循環に欠かせない港湾機能について「各種事業を通じて物流の大切さを理解してく
「遺骨の尊厳を守ることは、今を生きるアイヌの尊厳を守ること。遺骨問題はアイヌの根幹」―。北海道大学などが研究目的で保管していた先祖の遺骨を、地元の土に返そうと活動してきた。返還申請のない遺骨がアイヌ文化復興拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)の慰霊施設に集められる現状に「人道上、おかしい。同胞がさま
苫小牧明野小 上埜幸喜校長(56) 安心できる環境づくり 苫小牧美園小学校で2011年から3年間教頭を務め、市内での着任は2校目になる。児童たちは、玄関前であいさつを交わしても「非常に人なつっこく、元気なあいさつをする子が多い。授業でも一生懸命な様子が見られる」と目を細める。
「若い人が誇りを持って頑張っている。『アイヌに生まれてよかった』と自信を持って働いている」 アイヌの踊りや音楽、工芸などの素晴らしさを伝えようと、民族共生象徴空間(ウポポイ)で準備を進める若者たちを温かい目で見守る。白老アイヌ協会の理事長として開業を心待ちにしてきた。「ウポポイができて終わりで
イランカラプテ(こんにちは)。白老町には「チキサニ」と呼ばれ、親しまれている「しらおいイオル事務所チキサニ」という施設があります。4年前、学芸員として着任して以降、多くの方から「チキサニって何の意味なの?」と尋ねられました。私は「チキサニはアイヌ語でハルニレの意味です」と答えますが、それは答えのよ
「ゆかりのある土地で仕事をしたかった」と語るのは鈴木晶院長(51)。父親の出身地だった白老町で1998年に開業し、幅広い年齢層の地域住民の治療に当たる。 近年、診療する中で感じているのは、歯にまつわる知識を持つ人が増えていること。「昔は何本も虫歯になってから来院する人が多かったが、今は早期