• 市民参加演劇(6) 鈴木(すずき) 龍也(たつや)
    市民参加演劇(6) 鈴木(すずき) 龍也(たつや)

       2023年11月11日午後4時半ごろ。市民参加演劇祭の客入れ30分前に、舞台上では出演者と全スタッフが集合し、掛け声を上げて気合入れをしてから本番に挑むのが慣例となっている。気合を入れて、本番へ向かう集中力を高めていく。今年は自分も出演者としてここに立つとは夢にも思わなかった。出演者の体調不良によ

    • 2023年12月23日
  • この一冊、あの一日 加藤(かとう) 千昇(ちしょう)
    この一冊、あの一日 加藤(かとう) 千昇(ちしょう)

       「ブックサンタ」は、NPO法人チャリティーサンタ(東京都千代田区)が毎年クリスマスに行っているプロジェクト。さまざまな境遇にある全国の子どもたちに誰でも本を贈ることができる。参加方法は、賛同している書店で好きな一冊を選んでレジで購入して預けるだけ。実際に本を選ぶとなるとあれもこれもと欲張ってしまう

    • 2023年12月21日
  • 美人と血圧の関係 川田(かわた) 幸香(さちか)
    美人と血圧の関係 川田(かわた) 幸香(さちか)

       誤解を招くことのないよう先に書くが、私は全くもって美人ではない。血圧を測る時によく高齢の方が「美人が測ったら血圧上がっちゃうな~」と冗談を言う。医師の前でだけ血圧が高くなる白衣性高血圧があるように、これはあながち冗談ではなく、血圧は緊張や興奮などでも容易に変動する。  だが、この場合に関して

    • 2023年12月19日
  • 台湾と旅行の楽しみ 奥山(おくやま) 由(ゆい)
    台湾と旅行の楽しみ 奥山(おくやま) 由(ゆい)

       前回に引き続き台湾についてです。台湾は3回目の訪問でしたが、いつ来てもスクーターの数に驚きます。歩道にびっしりと並んだスクーターは圧巻で、調べたところ1世帯当たり1・5台は所有しているようです。  スクーターが多いと交通事故が起きやすいイメージがあり心配になりましたが、スクーター専用道路や歩

    • 2023年12月16日
  • 国立アイヌ民族博物館の是澤さん
羽地(はねじ)夕夏(ゆうか)
    国立アイヌ民族博物館の是澤さん 羽地(はねじ)夕夏(ゆうか)

       白老町といえば、民族共生象徴空間(ウポポイ)。アイヌ文化の保存・研究、ならびに発信する役割を担う国立アイヌ民族博物館があり、ここで働く是澤櫻子さんは、20代の若い研究者。出身は関東で、3年前に研究員として白老へ移住してきました。大学でシベリアの先住民族の研究をされていたことから、北国の冬が好き!と

    • 2023年12月9日
  • 失い、学び、得たこと(上)
西川(にしかわ)良雄(よしお)
    失い、学び、得たこと(上) 西川(にしかわ)良雄(よしお)

       私は毎年、一般健康診断と特定健康診断を受診していましたが、今から12年前、59歳の時に消化器などの検査で胃の上部に曇りがあると言われました。次の年、胃カメラ検査を受けると、胃腫瘍、食道腫瘍の疑いがあるという所見でした。  また、肝機能障害の疑いなどもあるとされ、数多くの項目で要治療、要精密検

    • 2023年12月7日
  • 夢にも思っていなかった経験
石澤(いしざわ)ともみ
    夢にも思っていなかった経験 石澤(いしざわ)ともみ

       「6年前の48歳の時、くつろぎサロンLiensりあんというエステサロンを夢をかなえて開業し、私の人生が一変しました」と自己紹介したのは、一般社団法人ネットワーク苫小牧主催の2023年フォーラムwith市議でテーブルごとに行われたトークセッションでのことです。6年前まで、自分がこのような場で自分の意

    • 2023年12月5日
  • 市民参加演劇(5)
 鈴木(すずき) 龍也(たつや)
    市民参加演劇(5) 鈴木(すずき) 龍也(たつや)

       市民参加演劇の話は前回で終わる予定だったが、思い出深いものになったので、今回も記すことにする。  苫小牧市民参加演劇祭が終わって数日後、外でふと顔を上げて遠くを見ると、樽前山はすっかり雪化粧をしていた。周囲の街路樹は色彩やかな葉に覆われ始めていたはずなのに、すっかり葉を落とし、枝ばかりになっ

    • 2023年12月2日
  • 言の葉の色
加藤(かとう)千昇(ちしょう) 
    言の葉の色 加藤(かとう)千昇(ちしょう) 

       冬は突然やって来た。あまりに急に寒くなったから、本当はずっとそこにいたのではないかとすら思う。町の上にかぶせられていた暖かいベールを、誰かがふっと一息で飛ばしてしまったようだった。毎年のことなのになぜかいつも少し遅れてしまう僕の衣替えを尻目に、自然の木々は季節に合わせて着々と姿を変えていく。道沿い

    • 2023年11月30日
  • 知ってほしい「認知症カフェ」 川田(かわた) 幸香(さちか)
    知ってほしい「認知症カフェ」 川田(かわた) 幸香(さちか)

       3年前から私は仲間と2人で認知症カフェを苫小牧市内で運営している。こう言うと、「カフェはどこにあるの?」と聞かれることがあるのだが、どこかに店舗を構えて経営しているわけではない。月に一度、お店や公共施設を会場に借りて、集いの場をつくっている。それが、私たちのカフェである。  認知症カフェとは

    • 2023年11月28日
  • 台湾の鉄道事情 奥山(おくやま) 由(ゆい)
    台湾の鉄道事情 奥山(おくやま) 由(ゆい)

       前回のゆのみ原稿を書いた翌日から、台湾の新竹にある国立陽明交通大学に行きました。私の専門分野であるプラズマに関する国際会議が開催され、そこでの発表や会議運営に関する仕事をしてきました。参加者は50人程度と小規模なものですが、その分、充実した議論を行っています。ここ数年、コロナウイルスの影響で実施で

    • 2023年11月25日
  • 寒い季節 磯崎(いそざき) 文盛(ぶんせい)
    寒い季節 磯崎(いそざき) 文盛(ぶんせい)

       風が冷たい季節になりました。地域の子どもの遊び場「いぶり勧学館」では、夏場は毎日のように子どもたちが来て、多い日は10人以上が外でボール遊びや鬼ごっこをしてはしゃぎ回っていました。今は5人ほど、ほとんどの時間を屋内で卓球やスマホのゲームをして過ごしています。  何ぶん古い建物なので、暖房をつ

    • 2023年11月23日
  • ライトアップ 佐瀬(させ) 英明(ひであき)
    ライトアップ 佐瀬(させ) 英明(ひであき)

       苫小牧信用金庫本店の2階と3階部分の壁面は、2層のガラスで覆われたダブルスキン構造になっており、夏は日射熱を軽減させ、冬には保温効果を発揮する省エネルギー仕様になっています。また、このガラスは「紙のまち苫小牧」にちなみ、2種類の和紙をイメージしたガラスと透明ガラスを配置し、優しく親しみのある外観に

    • 2023年11月21日
  • 元地域おこし協力隊の姫ちゃん
羽地(はねじ)夕夏(ゆうか)
    元地域おこし協力隊の姫ちゃん 羽地(はねじ)夕夏(ゆうか)

       白老町で暮らす仲間の一人、姫ちゃんこと若山姫夏さん。私と同世代、20代の良き友です。  姫ちゃんは2年前まで、白老町の地域おこし協力隊として自然ガイドの分野で活動していました。協力隊卒業後、夏はボードに立ちながらパドルをこいで水面を進むSUP(サップ)のインストラクター、冬は鹿ハンターとして

    • 2023年11月18日
  • ものづくりと親子(下)
西川(にしかわ)良雄(よしお)
    ものづくりと親子(下) 西川(にしかわ)良雄(よしお)

       参加者アンケートでは、始まってからの説明が長いとか、全体の時間が長いとかの指摘がありましたが、おおむねちょうどよいとのことでした。参加は、自分で決めた人が11組、保護者と相談した人が7組、友人が行くから、その他が2組でした。何に興味が湧いたかの質問では、やったことのないはんだ付けやエナメル線を巻い

    • 2023年11月16日
  • 会長になった経緯 石澤(いしざわ) ともみ
    会長になった経緯 石澤(いしざわ) ともみ

       私が会長を務める苫小牧市の「とまこまいWEB商店会」は、昨年2月に発足し、市内の商店などをWEB上でつないでいます。今回はこの会の会長になった経緯をお伝えします。  おととしの12月、現在、会の事務局長である山口時計店の山口敏文さんから「とまこまいWEB商店会を立ち上げたい。そのためのクラウ

    • 2023年11月14日
  • 市民参加演劇(4)
鈴木(すずき)龍也(たつや)
    市民参加演劇(4) 鈴木(すずき)龍也(たつや)

       このコラムが皆さまの目に留まっているまさにきょう(執筆中はまだである)、苫小牧市文化会館で午後5時半から苫小牧市民参加演劇「グッドバイ」の上演は本番を迎えている。  出演者やスタッフは、朝いちで会場入りし、本番への準備を整えている。舞台を仕事としている者なら、プロとして作業を進めるのだが、そ

    • 2023年11月11日
  • 熱中に駆られて
加藤(かとう)千昇(ちしょう)
    熱中に駆られて 加藤(かとう)千昇(ちしょう)

       「M―1(日本一の若手漫才師を決める大会)に出たことがあるんです」と言うとすごいことのように聞こえるが、実は1回戦は応募さえすれば誰でも出場できる。事務所や養成所などに所属する芸人に紛れ、僕は一度だけステージに立った。これもまたすごいことに聞こえるが、観客の爆笑を生んだかどうかは別の話。自分たちの

    • 2023年11月9日
  • ジャガ芋の力
川田(かわた)幸香(さちか)
    ジャガ芋の力 川田(かわた)幸香(さちか)

       近ごろ、人とのつながり、居場所づくり、サードプレイスなど、他者との関係性について、社会全体で考えることが増えている。そんな中で、とある高齢男性から「昔は、カボチャ炊けたよ!って言えば、みんな集まってきて食ったもんだ」というお話を聞いた。これをきっかけに仲間たちと共に考えついた「フリーじゃがいも」と

    • 2023年11月7日
  • 海外の教科書
奥山(おくやま)由(ゆい)
    海外の教科書 奥山(おくやま)由(ゆい)

       私はあすから国際会議で台湾に行く予定で、準備を進めながら原稿を書いています。国際会議で海外出張に行くと、会場が大きい大学であることがあります。日本の大学でも博物館があったりしますが、海外の大学も同様なので会議の合間に博物館に足を運ぶことがよくあります。入館無料で入れるところが多く、お薦めのスポット

    • 2023年11月4日
  • 尊重と情報 磯崎(いそざき)文盛(ぶんせい)
    尊重と情報 磯崎(いそざき)文盛(ぶんせい)

       新型コロナウイルスのワクチン接種をする、しない、という決断は、その人が自分の体調や体質などを考え抜いて一番良いと思って出した答えです。なので、おととしの11月、「私はどんな選択も尊重したいです」と意思表示する缶バッジを作る活動をしました。名前はワクチン、チョイス(選択)、コンシダレーション(思いや

    • 2023年11月2日
  • 市民サロンコンサート 佐瀬(させ) 英明(ひであき)
    市民サロンコンサート 佐瀬(させ) 英明(ひであき)

       苫小牧信用金庫本店2階にグランドピアノを設置した多目的ホール「市民サロン」があります。この施設では、50人から100人規模のコンサート、絵画や写真などの作品展、講習会や勉強会などを行うことができます。苫小牧信用金庫の営業日で、この施設が空いている時には、地域の方々にも貸し出しを行っており、文化芸術

    • 2023年10月31日
  • 私設保育園「5kan.」の翔子さん
羽地(はねじ)夕夏(ゆうか) 
    私設保育園「5kan.」の翔子さん 羽地(はねじ)夕夏(ゆうか) 

       白老町の移住仲間の1人、山崎翔子さんを紹介します。翔子さんは私より六つ上、31歳の女性です。5歳と2歳の息子さんと暮らしています。  彼女は子育ての傍ら、自宅で私設保育園「5kan.」を運営しています。5年前に白老へ移住されたことをきっかけに、フリーの保育士さんとして、子育て講座や一時保育な

    • 2023年10月28日
  • ものづくりと親子(中) 西川(にしかわ)良雄(よしお)
    ものづくりと親子(中) 西川(にしかわ)良雄(よしお)

       苫小牧発明研究会共催の「AMラジオ作り」では、アンテナを作り、部品を基板に取り付け、形ができてくると、子供は自分でどんどん作業を進めていきます。エナメル剝がしや、はんだ付けの難しいところなどは慎重に進め、指導者に耳を傾ける真剣さには保護者の方も普段とは違うわが子を見たと思います。実際に組み立ては本

    • 2023年10月26日
  • 夢の途中と子離れ 石澤(いしざわ)ともみ
    夢の途中と子離れ 石澤(いしざわ)ともみ

       私が夢をかなえたいと思ったのは、48歳の時。その時までは、安定した仕事があって平凡に暮らしていけるのが一番だと思っていました。それが、エステサロンを開業したいという夢をかなえると、自分の好きなこと、得意なことで、誰かを幸せにする仕事がしたいと思い始め、今ではいろいろなことに挑戦するようになりました

    • 2023年10月24日
  • 市民参加演劇(3) 鈴木(すずき)龍也(たつや)
    市民参加演劇(3) 鈴木(すずき)龍也(たつや)

       11月11、12両日に苫小牧市文化会館ホールで、「苫小牧市民参加演劇」が上演される。現在はその稽古と準備の真っ最中である。深夜までの稽古が続いてぼーっとし、「ゆのみ」の締め切り前日に原稿データを消して慌てたりした。  話を戻し、今年の市民参加演劇では、未完で絶筆となった太宰治原作の「グッドバ

    • 2023年10月21日
  • 木を抜いた
加藤(かとう)千昇(ちしょう)
    木を抜いた 加藤(かとう)千昇(ちしょう)

       厚真町で開かれた「森のひろば」というイベントに参加した。馬そりやロープを使ったツリーブランコ、打楽器のフリーセッション。開けた森のあちこちでユニークな遊びが展開され、訪れた子どもたちが楽しそうに駆け回る。その片隅で、穴掘りはすでに始まっていた。初めは子どもが2人で掘っていた。面白そうだと彼らに近寄

    • 2023年10月19日
  • おまけ付きのあいさつ
川田(かわた)幸香(さちか)
    おまけ付きのあいさつ 川田(かわた)幸香(さちか)

       大人になってから「憧れている人」はいるだろうか。私にはそっと憧れ、こうなりたいな、と思っている年齢は私の倍以上の高齢の方がいる。きょうはその方の話を書こうと思う。  その方とは、とある高齢者が集う場で定期的にお会いするのだが、とにかくすてきなあいさつをされる。例えば、会場の設営をするボランテ

    • 2023年10月17日
  • ポルトガルのワインとファド 
奥山(おくやま)由(ゆい)
    ポルトガルのワインとファド  奥山(おくやま)由(ゆい)

       前回に引き続き、ポルトガルについて書いていきたいと思います。ポルトガルには幾つかの有名なワインがあるのをご存じでしょうか。私が以前行った際は、ポートワインやヴィーニョヴェルデといったワインを楽しんできました。ポートワインについては、ワイナリーの見学もしたので少し紹介したいと思います。  ポル

    • 2023年10月14日
  • 自然の学び 
磯崎(いそざき)文盛(ぶんせい)
    自然の学び  磯崎(いそざき)文盛(ぶんせい)

       数年前から、苫小牧市内の森の近くの畑をお借りして、子どもたちが野菜作りや川遊びができる場を運営しています。自然からも学校のように多くのことを学べると思い、名前を「はたけのフリースクール」としました。  子どもたちは川遊びが大好きで、今年は10人くらいの小中学生が参加しています。その様子は「ユ

    • 2023年10月12日